シャルピー衝撃試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/08 00:03 UTC 版)
試験片の破壊に要したエネルギー[J]を切欠部の原断面積[cm2]で割ったものをシャルピー衝撃値[J/cm2]といい、靭性を表すのに用いられている。
粉末冶金材料には気孔が存在する。衝撃試験を実施する際に、この気孔が内部欠陥として作用するため、試験片には切り欠きを加工せずに測定を行うことを基本としている。ただし、高密度材の場合は切り欠きを加工を行って測定してもよい[1]。
シャルピー試験は、原子炉圧力容器で用いる鋼の健全性評価などに用いられる。
概要
右図のように、重量のあるハンマーをある高さh' から振り下ろすと、ハンマーは切り込みをつけた試験片を破壊して再び高さh まで振り上がる。この時の位置エネルギーの差
シャルピー衝撃試験には、長さ55 mmの10 mm角棒の中央に、深さ2 mmの45度V字溝を入れたもの(Vノッチ)が使われる。取り付ける際は、55 mmの両端を同じように保持し、40 mmの梁状に設置する。そして切り欠きのある部分を反対向からハンマーで衝撃を加え、試験片を破壊する。
- 1 シャルピー衝撃試験とは
- 2 シャルピー衝撃試験の概要
- 3 関連項目
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