シャチ 人間との関係

シャチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/31 15:21 UTC 版)

人間との関係

名称

日本語においては「シャチ」(伝説上の生物「」にちなむ)以外の名称としてサカマタ(逆叉、逆戟)がある[2]種小名オルカを使う研究者もいる。

アイヌ語での名称はレプンカムイ(repun kamuy 沖の神)のほかに、アトゥイコロカムイ(atuy koro kamuy 海 持つ 神)、カムイフンペ(kamuy humpe 神 鯨)、イコイキカムイ(ikoyki kamuy )などがある。樺太の方言ではレポルン(タ)カムイ(reporun(ta) kamuy)、トマリコロカムイ(tomarikoro kamuy)、チオハヤク(ciohayaku)、カムイチシ(kamuy cis)とも呼ばれる。

礼文地方ではイコイキフンペ(ikoyki humpe)、モハチャンクル(mohacan kur)、シハチャンクル(sihacan kur)、イモンカヌカルクル(imonkanukar kur)、カムイオッテナ(kamuy ottena)といった名称があり、幌別地方ではトミンカルカムイ(tominkar kamuy)、カムインカルクル(kamuinkar kur)、イソヤンケクル(isoyanke kur)、カムイラメトク(kamuy rametok)といった名称がある。 これらのアイヌ語名のうち、イコイキカムイ(i koyki kamuy)、イコイキフンペ(i koyki humpe)、イソヤンケクル(iso yanke kur)については、後述の「狩り」に由来する名称である[17]

飼育

鴨川シーワールドでのシャチショー
マイアミ水族館で芸をするロリータという名のシャチ

人間には懐きやすく訓練への適応も高いので、幾つかの水族館で飼育され、ショーにも利用される。日本での初飼育は、1970年の鴨川シーワールドである[18]。「水族館生まれで二世を誕生させた日本初」は、鴨川シーワールド産の「ラビ―」(1998年産・メス)である[18]

日本、アメリカ合衆国、カナダ、フランススペイン、アルゼンチンの6ヶ国11施設で、計42頭が飼育されている(2008年)。うち、野生個体(野生状態から捕獲した個体)13頭、繁殖個体(飼育下で出産された個体)29頭である[19]。日本国内での捕獲は学術目的以外では禁止されている[13]。 2019年8月時点、日本でシャチが見られる水族館は、鴨川シーワールドと名古屋港水族館の2館のみである。

フィクション

シャチはその知名度故に、海を舞台にした映画や、漫画などの作品に多く登場する。


  1. ^ Taylor, B.L., Baird, R., Barlow, J., Dawson, S.M., Ford, J., Mead, J.G., Notarbartolo di Sciara, G., Wade, P. & Pitman, R.L. (2008年). "Orcinus orca". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2008年12月14日閲覧
  2. ^ a b c 広辞苑』第3版「さか-また【逆叉・逆戟】」九四四頁
  3. ^ Animals explore discover.connect SeaWorld/Busch Gardens ANIMALS
  4. ^ 笠松不二男「1.5 現生のクジラ類とその特性」『クジラの生態』恒星社厚生閣、2000年、26頁。
  5. ^ Killer Whale Northwest Fisheries Science Center、2015年4月28日閲覧。
  6. ^ Pitman, Robert L. and Ensor, Paul. "Three forms of killer whales (Orcinus orca) in Antarctic waters" Journal of Cetacean Research and Management 5(2):131–139, 2003
  7. ^ Newsletter of the Puget Sound Chapter of the American Cetacean Society Spring 2004
  8. ^ 水口博也編集『シャチ生体ビジュアル百科』、2015年、77頁。
  9. ^ The moment a whale delivers a deadly 'karate chop' blow to a killer shark
  10. ^ 水口博也編集『シャチ生体ビジュアル百科』、2015年、79頁。
  11. ^ 観客の目の前、シャチが女性調教係死なす-米の水族館」『朝日新聞』2010年2月25日
  12. ^ Ker Than (2010年2月26日). “調教師の溺死、通常と違うシャチの行動”. ナショナル・ジオグラフィック. 2015年7月2日閲覧。
  13. ^ a b 「シャチ漁業被害の瞬間 昆布森漁協漁師が動画 網ごと魚食いちぎる」北海道新聞』朝刊2020年6月11日(社会面)2020年6月24日閲覧
  14. ^ “死んだ子どもに寄り添い続ける母親、シャチの窮状物語る カナダ”. CNN.co.jp. (2018年7月30日). https://www.cnn.co.jp/fringe/35123252.html 2018年8月2日閲覧。 
  15. ^ May‐Collado, Laura; Agnarsson, Ingi (2006), “Cytochrome b and Bayesian inference of whale phylogeny”, Molecular Phylogenetics and Evolution 38 (2): 344–354, http://theridiidae.com/pdf/MayColladoandAgnarsson2006.pdf 
  16. ^ 祖一誠「題2章 シャチとの出会い」『海獣水族館』東海大学出版会、2010年、28頁。ISBN 978-4-486-01857-5(1970年の『東京新聞』からの引用)
  17. ^ 知里真志保『分類アイヌ語辞典』日本常民文化研究所、1953年。ASIN B000JB3WQ4
  18. ^ a b “シャチのラビーおめでた 鴨川シーワールド”. 房日新聞. (2008年6月5日). オリジナルの2013-4-23 23:11時点におけるアーカイブ。. http://megalodon.jp/2013-0423-2311-58/www.bonichi.com/News/item.htm?iid=1351 2013年4月23日閲覧。 
  19. ^ 祖一誠「題2章 シャチとの出会い」『海獣水族館』東海大学出版会、2010年、37頁。ISBN 978-4-486-01857-5


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