クリスマス・タイム
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リリース
1967年12月15日に配布されたクリスマス・レコード『Christmas Time Is Here Again』は、本作のタイトルをわずかに変更したものとなっている[24]。これまでのビートルズのクリスマス・レコードと同じく、イギリスのファンには7インチ盤、アメリカのファンにはポストカードが配布された[7]。なお、本作の完全版は公式には発表されていない[11]。1976年4月23日に6分42秒のフル・バージョンのモノラル・ミックスが作成された。このミックスは元々EMIの幹部しか聴くことができなかったが、1983年に海賊盤で初めて流通した[25]。エメリックは、1983年にビートルズの未発表曲やアウトテイクなどを集めた『Sessions』のために再び本作のリミックスを行なった[23]。エメリックは本作のステレオ・ミックスを作成し、曲を1分8秒に短くしたうえで「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」とのメドレーとしてクロスフェードするように編集を施した。これは、1984年のクリスマス頃にアルバムからの先行シングル『リーヴ・マイ・キトゥン・アローン』のB面曲として発売される予定だった[25]。最終的にいずれも発売されることはなかったが、1985年と1986年にそれぞれ2つのバージョンが海賊盤として流通し始めた[26]。
アップル・レコードは、CDシングル『フリー・アズ・ア・バード』の4曲目に本作を収録し、1995年12月4日にイギリスで、12月12日にアメリカで発売した[23][27]。ウォマックは、このリリースにあたりマーティンがリミックスを行なったとしているが[23] 、ウィンは『Sessions』のために作られたステレオ・ミックスから、最初の2分19秒を編集した音源としている[26]。ルイソンによるライナー・ノーツでは、プロデューサーとしてマーティン、「エンジニア / リミックス・エンジニア」としてエメリックの名がクレジットされている[12]。同収録テイクは、1966年12月6日に録音された『Pantomime: Everywhere It's Christmas』に収録のメンバーの挨拶[28]が流れた後、「オールド・ラング・サイン」を伴奏にしたレノンによるナンセンス詩「When Christmas Time Is Over」の朗読で終わる[29]。
2017年12月15日にボックス・セット『クリスマス・レコード・ボックス』が発売され、フルサイズ版が初めて一般発売されることとなった[1]。
注釈
- ^ 1967年に配布されたレコードには、作詞作曲者のクレジットはない[10]。本作の作詞作曲者のクレジットについて、イアン・マクドナルドは「Lennon-McCartney-Harrison-Starkey」[11]と表記している一方で、ウォマックは「Harrison-Lennon-McCartney-Starr」[7]と表記している。1995年にシングル『フリー・アズ・ア・バード』に付属のマーク・ルイソンによるライナー・ノーツでは、「John Lennon, Paul McCartney, George Harrison and Ringo Starr」と表記されている[12]。また、リンゴ・スターによるカバー・バージョンが収録されている1999年に発売されたアルバム『アイ・ウォナ・ビー・サンタ・クロース〜リンゴのクリスマス・アルバム』では、「George Harrison, John Lennon, Paul McCartney, Richard Starkey」[13]という表記になっている。
- ^ 1963年のクリスマス・レコード『The Beatles Christmas Record』は『ウィズ・ザ・ビートルズ』[18]、1964年のクリスマス・レコード『Another Beatles Christmas Record』は『ビートルズ・フォー・セール』[19]、1965年のクリスマス・レコード『The Beatles Third Christmas Record』は『ラバー・ソウル』[20]、1966年のクリスマス・レコード『Pantomime: Everywhere It's Christmas』は『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と並行して制作された[21]。
出典
- ^ a b c d “ビートルズ、『クリスマス・レコード・ボックス』発売を記念してプレゼント・キャンペーンを実施”. NME Japan. BandLab UK (2017年12月15日). 2020年8月25日閲覧。
- ^ Gilliland, John (1969). "Show 54 - Hail, Hail, Rock 'n' Roll: Getting back to rock's funky, essential essence. [Part 3]" (audio). Pop Chronicles. University of North Texas Libraries.
- ^ Lewisohn 2000, p. 125.
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- ^ Everett 1999, p. 293.
- ^ Everett 1999, pp. 293, 341n194.
- ^ Womack 2016, p. 55.
- ^ Ruhlmann, William. I Wanna Be Santa Claus - Ringo Starr | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年8月25日閲覧。
- ^ Christmas Time Is Here Again - Terry Draper | Song Info - オールミュージック. 2020年8月25日閲覧。
クリスマス タイム
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『クリスマス タイム』は、栗林誠一郎がBarbier(バルビエ)名義でリリースしたシングル。
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- 2 クリスマス タイムの概要
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