カードダス ドラゴンボールシリーズ カードダス ドラゴンボールシリーズの概要

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カードダス ドラゴンボールシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/25 14:36 UTC 版)

概要

販売形態は全国の玩具店などに設置された、コインを投入してレバーを捻り購入する自動販売機カードダスマシンで販売されたものが多かった。自動販売機も当初は20円で1枚購入する「カードダス20」だけだったが、1991年より100円で5枚1組購入できる「カードダス100」でも販売された。1988年からの約10年で累計20億枚を販売した[1]

台湾、香港、韓国、タイ、シンガポールのアジア圏、オランダ、フランス、スペインのヨーロッパ圏、アメリカにおいても各国の言葉で書かれた海外版が販売され、香港の文化傅信有限公司(ぶんかでんしんゆうげんこんす)刊「EX-am」など香港などにおける雑誌でも特集記事が掲載された[2]。ヨーロッパ圏においては、フランスではブースターパックで、1993年頃にはスペインで自販機での販売が行われた[2]

21世紀に入ってからのトレーディングカードとしての『ドラゴンボール』の役割は、2003年6月より第10弾まで販売され、第7弾でデザインが変更された ドラゴンボールカードゲーム、2006年9月より第13弾にあたるシリーズまで販売され、第1弾ではデザインが異なっていたバーコードありのカードは第2弾で共通デザインとなり、第7弾まではデータカードダス ドラゴンボールZ2と共通の仕様だったが、第8弾にあたる「壮絶パワー!!究極を超えた戦士!!」からバーコードありのカードは通常のカードと異なり『DRAGONBALL Z 爆烈IMPACT』と共通のデザインとなった『超(スーパー)カードゲーム』、「データカードダス ドラゴンボールZシリーズ」、『ドラゴンボールヒーローズ』、『ミラクルバトルカードダス ドラゴンボール改』などに受け継がれることになった。

2018年に30周年を記念して、ミニチュアサイズの自販機とベストセレクションセットが発売された。

本弾

1988年11月から1997年6月までに第30弾まで発売され、本弾とスーパーバトルを融合させた内容の1997年9月に発売された「特別弾」が実質的な最終弾となった。ドラゴンボールカードダスの中で最初に誕生したシリーズであり、中心的なシリーズとして特別弾まで含め1335種類と最も多くの種類を発売した。ドラゴンボール90、ドラゴンボール91、カードダスハーフ、ドラゴンボールCOMPLETE BOXのみの新規カードや、限定カードなどを含めた100種類も含めると、その数は1435種類にのぼる。内容は、『ドラゴンボール』、『ドラゴンボールZ』、『ドラゴンボールGT』、劇場版など、アニメシリーズを題材としている。プリズムカードやゴールドカード、箔押しエッチングカードなどのレアカードも用意されていた。裏面中央は、必殺技を使っているカードの場合は「必」など、表面に合わせたマークが書かれている。裏面の端には星と漢数字があり、引き分けの際やスカウターの指示などで使用。第3弾からは仕様が異なり、特殊効果のカードが加わったほかBPの数値も急上昇した。17弾以降は、スカウター欄が裏面に移っている。特別弾の裏面に書かれたカードナンバーは、1から81までの特別弾用通しナンバーと、本弾のトータルナンバー、スーパーバトルのトータルナンバーの3種類が記載されている。

なお、ジャンボカードダス「ドラゴンボールZNo.500記念カード」の裏面には、発行枚数について、第1弾1,400万枚、第2弾3,700万枚、第3弾4,000万枚、第4弾3,200万枚、第5弾4,700万枚、第6弾5,700万枚、第7弾6,100万枚、第8弾7,700万枚、第9弾7,800万枚、第10弾7,600万枚、第11弾7,800万枚、第12弾4,500万枚と書かれていた。

ドラゴンボール90、91

1990年9月には第1弾と第2弾が「ドラゴンボール90」としてリメイクされ、6種類の新規カードが追加され全90種類の商品として発売された。第6弾から第9弾のカードとレイアウトが同じになり、スカウター欄が新たに追加され、BPの数値もリメイク前とは異なっている。また、1991年5月には第3弾と第4弾が「ドラゴンボール91」としてリメイクされ、7種類の新規カードが追加され全91種類の商品として発売された。

カードダスハーフ

本弾と比較して半分の大きさになっているミニカードダスで、1992年から1993年にかけて発売された。2枚1組になっており、台紙から剥がして使用する。残った台紙の裏面には、アニメの戦いを解説した内容の「天下一バトル」、ドラゴンボールの情報が書かれた「究極版!DB超データ」、公式ルールが書かれた「ゲームルール紹介」が記載されていた。「パート1」は第1弾と第2弾、「パート2」は第3弾と第4弾、「パート3」は第5弾と第6弾、「パート4」は第7弾と第8弾をリメイクしたものとなっている。また、ハーフでは新たに35種類のカードが追加されている。

限定カード

一般販売されたカードダス以外では、以下のものがある。

  • 『DRAGON BALL大全集別巻 ドラゴンボールカードダ スパーフェクトファイル』に、それぞれ「DB HISTORY SPECIAL EDITION」として「PART1」に4枚、「PART2」に3枚付属したカード。
  • 週刊少年ジャンプ増刊『ブイジャンプ』第1号(1990年12月12日号)「Vジャン誕生記念カードダスドレスアップシール」にカードダスに貼るタイプのものとして3枚、第2号(1991年6月26日号)に「ブイジャンプ特製カードダスセレクションスペシャル3」に3枚付属したカード。
  • 『週刊少年ジャンプ』誌上にて抽選で各3,000組にプレゼントされた原作者イラストを使用した「プレミアムカードダス」での、第1号の1枚と、第3弾発売記念における6枚セットのカード。
  • 『週刊少年ジャンプ』誌上にて抽選で2,000組にプレゼントされた、1993年開催「鳥山明めちゃんこプロジェクト」における原作者イラストを使用した「鳥山明めちゃんこプロジェクトプレミアムカードダス」10枚セットのカード。
  • 「94カードダス究極博」入場者全員に配られた原作者イラストを使用したカード。
  • 「94カードダス究極博」会場にて、ビンゴゲームかカードダスバトルコーナーのコインを必要枚数集めた人への賞品用として限定6000セット用意された原作者イラストを使用したドラゴンボールカードダス10億枚突破記念・5枚組カード。
  • 「95カードダス究極博」入場者全員に配られた原作者イラストを使用したカード。
  • 92メッカ原宿週刊少年ジャンプイベント記念で、当時連載されていた漫画をカードダス化した「週刊少年ジャンプ19大ヒーローズ」の、原作者イラストを使用した超サイヤ人悟空カード。
  • 1993年に東京後楽園で開催された「ジャンプマルチワールド」で、入場者全員に配布された限定カードダス。当時の連載漫画から19人のキャラクターが集合しており、悟空と悟飯がそれぞれ、2枚のカードに配置されている2枚1組のカード。裏には『週刊少年ジャンプ』のマークと「SPECIAL CARDDASS」という白文字が描かれている。
  • 本弾トータルナンバー1000到達記念に発行されたスペシャル3Dホログラムカードダス。
  • 東映アニメフェア96春の前売り券特典として配られた「第26弾(ドラゴンボールGT編)No.0」のカードダス。
  • 特別弾発売キャンペーンにて、応募者全員に配られたAコースの「特別弾No.82」と、抽選で応募者1,000名と『Vジャンプ』での懸賞応募者100名にプレゼントされたBコースの、ゲーム用数値などが一切無い通常サイズよりも一回り大きいカード。

復刻版

ドラゴンボールスナック
バンダイから発売されたスナック菓子で、おまけとしてカードダスが1枚封入されていた。事実上の復刻版だが新ルール適用によりスカウター欄にデザイン変更が加えられている。それぞれの内容は、以前のカードから抜粋された30種類に加え、新たに「スカウターカード」を加えた全31種類として発売された。また30種類のうち9枚がシールではないプリズムとなっていた。
2006年7月に発売された「しお味」は、第9弾と第10弾、2007年5月に発売された「キャラメル味」は第11弾と12弾、2007年10月に発売されたパート3の「しお味」は第13から14弾から抜粋されている。
Carddass ドラゴンボール COMPLETE BOX
バンダイより発売。vol.2は東映アニメフェア90年夏で配布されたカードの「特製スカウター超決戦ゲーム」復刻版も付いて、プレミアムバンダイより1万個限定生産で販売された。それぞれ、新たな印刷技術により復刻された計168枚のカードに、ホログラム仕様の新規カード4枚と、各弾ごとのインデックスシートが付いた、箔押しの「特製6ポケットプレミアムバインダー」、発売当時の様子や各カードについて解説した「究極解説書(アルティメットガイドブック)」が豪華パッケージボックスに収納されている。
2008年12月26日には第1弾から第4弾までを復刻した「Carddass ドラゴンボール COMPLETE BOX vol.1 premiumset」が、2009年9月には第5弾から第8弾までを復刻した「Carddassドラゴンボール COMPLETE BOX vol.2 premiumset」が発売された。

ルール

ゲーム用の数値として第9弾まではBP(バトルポイント)が、第10弾からはDP(デストロイド・パワー)が採用されており、BPやDP、裏面に書かれたスカウター欄の数値を使って対戦する。第5弾からはスカウター欄が掲載されるようになった。スカウター欄は、通常見えにくくなっているが、当時発売された「バトルスカウター」で見ることにより隠し数値や隠し文字を見ることができるもの。

各自6枚ずつ配り、残りのカードを裏面を上にしたうえで山積みにして中央に置く。手持ちのカードから1枚選び一斉にBPやDPが書かれたカードを出す。このとき、カードによっては何枚かセットで場に出せるカードもある。BPやDPの数値が大きさで勝敗を決め、数値が同じだった場合は裏に書かれた星の数で決める。負けても待ったをかけ、BPが3倍になるカードなどの「特別ルールカード」を加えて同じカードで再勝負することもできる。開始時に「スカウターバトル」と宣言していた場合、さらにスカウター欄を適用して同じカードで再勝負することができる。対戦が終わったら勝者は、場に出ているカードを取ることができ、場に出ているカードを集めて自分の横に山にして置く。ただし星の数も同じだった場合など勝負が付かなかった場合は、それぞれのカードを山にして場に置き、次の勝者のものとなる。原則として、復活などの特別ルールカードを使用した場合を除きカードが使えるのは1度きり。勝負がついたら、中央の山から手札が6枚になる枚数だけ取って新たに勝負する。これを中央の山が無くなるかゲームオーバーカードが出されるまで続ける。勝ち取ったカードが多い者が最終的勝者となる。対戦中にBPやDPの書かれたカードが無くなった場合も続行不可能で負けとなる。1弾と2弾のカードは、このルールを使用できないため、1弾は攻守に分かれたBP同士で、2弾は攻、守に書かれた数値で対戦する。

スーパーバトル

1991年11月から1997年5月までに第20弾まで発売され、本弾とスーパーバトルを融合させた内容の1997年9月に発売された「特別弾」が実質的な最終弾となった。特別弾まで含め966種類が発売された。カードのほとんどが、キャラクターの技が書かれた内容になっている。また、原作やアニメでは名前が無かった技のカードにも独自の技名が書かれている。プリズムカードのほか、変身やパワーアップするキャラクターの技を再現したWプリズム、隠れプリズムなどのレアカードも用意されていた。裏面の中央にはキャラクターの善、悪を現す文字が書かれている。第12弾は裏の中心に書かれている文字が「特」になっており、打と気は金文字、怒と必は黒文字になっている。また、No.500のカードは金色のプリズムカードになっており、裏の「特」という文字も赤文字になっている。複数のカードを並べると1枚の絵になるカードもある。カードの枠も、ほぼ3弾ごとに異なった色になっている。後に第1、2弾復刻版も販売された。

ルール

トランプのスピードをアレンジしたような内容で、対戦には13段階あるパワーレベルの数値を使用する。それぞれ、場に5枚のカードを裏返して伏せ、手元に3枚用意する。端から1枚ずつめくり、パワーレベルの数値が高い者の勝利となり、同じ場合は引き分けとなる。Wシールをめくると、MAXと書かれた「MAXカード」が出現するカードがあり、MAXカードは相手に無条件で勝てる。レベル1でも横の解説欄に技が書かれているものは、特定の条件でレベルがアップしたり、特定の相手に勝利したり引き分けたりできるなど、特殊効果を使用できる。

ただし、裏面の右上にはZ、敵、惑、凶という4つ、第12弾からは打、気、怒、必の4つが加わった8つの流派からなる箔マークが書かれており、負けたカードに書かれた箔マークと同じ箔マーク(流派)のカードが手元にがあれば「プラスアップ」ルールで1枚だけ加勢することができ、2枚を合計した数値で再勝負できる。さらに、表面のゲージ右端に青地に黒文字で「裏」と書かれていたり裏面の下に小さく書かれた文字が「裏」という文字なら、勝負に負けても裏にあるZマークの色で再勝負することができる。金は赤に、赤は黒に、黒は金に勝つ。

第5弾と第6弾でのみあった「ゲージアップカード」には上下それぞれに、Z、敵などの箔マークと、その横に赤い三角マークに白字で書かれた数字が書かれているが、一般のバトルカードにおけるパワーレベルの下に書かれている1から5までの数字の、下地が黄緑になっている番号と、ゲージアップカードの数字が一致すればMAXカード以外には無条件で勝利することができる。ただし使用するには条件があり、例えば上に「Z」の箔マークと「3」という数字が書かれ、下に「敵」の箔マークと「1」が書かれたゲージアップカードの場合、「Z」の箔マークでゲージ「3」か、「敵」の箔マークでゲージが「1」のカードが負けた場合のみ有効となる。

これらのルールで勝負を5回繰り返し、最終的には対戦で獲得したカード枚数と残ったカードの枚数で勝敗が決まる。


  1. ^ バンダイ、カードダス「ドラゴンボール」シリーズを20年ぶりに復刻”. 日経トレンディネット (2008年12月9日). 2011年10月27日閲覧。
  2. ^ a b 「完璧解説!カードダス パーフェクトヒストリー」『DRAGON BALL大全集別巻 ドラゴンボールカードダス パーフェクトファイル PART1』集英社、1996年2月18日、128-131頁。
  3. ^ a b 「完璧解説!カードダス パーフェクトヒストリー」『DRAGON BALL大全集別巻ドラゴンボールカードダスパーフェクトファイルPART1』集英社、1996年2月18日、131頁。ISBN 4-08-102016-7
  4. ^ 『30th Anniversary ドラゴンボール超史集』集英社、2016年1月26日、55頁頁。ISBN 978-4-08-792505-0 





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