エリサ (イタリアの歌手)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/12 00:46 UTC 版)
来歴
イタリア北東部のトリエステで生まれ、その後モンファルコーネ(トリエステから27 km、ゴリツィアから25 km、スロベニアから15 km、オーストリアから120 km)で育った[3]。他言語・多文化に触れる機会が多い国境地域に住んだ経験が、後の歌手活動での多言語での歌唱能力に役立った。
影響を受けた歌手には、ビョーク、PJ ハーヴェイ、トーリ・エイモス、アレサ・フランクリン、エラ・フィッツジェラルドが挙げられる。また、ラドヤード・キップリングとジム・モリソン(ドアーズ)に大きな影響と受けたとしている。
11歳で曲を書き始め、その後いくつかの地元のバンドで演奏するようになった。15歳のとき、ロザリオ・フィオレッロが主催するTV番組に出演し、歌唱を披露した。
16歳のときに、カテリーナ・カゼッリと出会い、1年後にレコード会社シュガーと契約した。 18歳のとき、デビューアルバムの曲を制作をアメリカのカリフォルニア州バークレーを行う。レコードプロデューサーのCorrado Rusticiは、ホイットニー・ヒューストン、アレサ・フランクリン、イタリア人歌手であるズッケロとの仕事で知られていた。
1997年5月にファーストシングル「Sleeping in Your Hand」、その後9月22日にデビューアルバムの『Pipes&Flowers』がリリースされた。アルバムはすぐにイタリアでプラチナセールスとなり、Targa Tenco、PIM(Premio Italiano della Musica)の2つの賞を受賞した。彼女はこの年に、エロス・ラマゾッティのヨーロッパツアーに参加した。
2000年5月5日には、セカンドアルバムの『Asile's World』(AsileはElisaの逆綴りの意味)をリリースした。9月にはイタリア語で最初の曲「ルーチェ(Tramonti a nord est)」を発売。当初曲は英語で書かれていたが、ズッケロと共同でイタリア語版が作成された。「ルーチェ」は、2001年のサンレモ音楽祭で、批評家賞、通訳者賞等、合計6つの賞を受賞した。11月にはイタリア音楽賞で3つの賞を受賞した。
フランクフルトで開催されたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワード2001で、最優秀女性アーティスト、最優秀シングル(ルーチェ)、および最優秀歌曲を受賞、また、PIM(Premio Italiano della Musica)の最優秀女性アーティスト賞および最優秀シングル賞(ルーチェ)を受賞した。
2001年11月9日に3作目のアルバム、『Then Comes the Sun』をリリース。Rusticiがプロデューサーとして復帰した本作はよりポップ/ロックなサウンドに回帰し、トリプルプラチナとなった。ユタ州ソルトレークシティで開催された2002年冬季オリンピックの閉会式で、ジャズバージョンのイタリア国民賛歌を歌い、2002年の世界的に有名なテナー、ルチアーノ・パヴァロッティのコンサートに参加し、「Voglio viverecosì」を歌った。
2002年8月、セルフタイトルのインターナショナルアルバム『Elisa』をリリース。このアルバムは、彼女の最初の3枚のアルバムからのセレクションであり、ヒット曲「ルーチェ」のオリジナルの英語版である「Come Speak to Me」が収録された。
2003年の終わり頃、4枚目のアルバムであるアコースティックアルバム『Lotus』をリリース。これまでの楽曲の簡略化されたバージョンと、レナード・コーエンの 「Hallelujah」のカバーを含む新曲が収録された。その後、イタリアでの大規模なアコースティックツアーのほか、MTVスーパーソニックコンサートを行った。
2004年10月15日に5枚目のアルバム『Pearl Days』がリリース。本作はアラニス・モリセット(ジャグド・リトル・ピル)アナスタシア、マイケル・ジャクソン、シャキーラ、クリスティーナ・アギレラ、ザ・コーズなどで知られるグレン・バラードがプロデュースした。本作ではロックサウンド、エレクトリック・ギターのサウンドが取り込まれたアルバムとなった。収録曲である「Life Goes On」は、後にイタリア語版(「Una poesia anche per te」)も作られ、2005年にイタリアで4番目に人気のある曲となった。
2005年の夏、ズッケロ、ルチアーノ・リガビュー、その他のイタリアの有名アーティストとローマでの「ライブ8」に出演した。
2005年と2006年に「スワン」、「ティーチミーアゲイン」(ティナ・ターナーとのデュエット曲)が映画「All the Invisible Children」に使用された。
また、トリノでの2006年冬季オリンピックの閉会式で「ルーチェ」を演じた。
2006年11月17日、これまでの10年間のヒット曲を集めたベストアルバム『サウンドトラック'96 -'06』がリリース(4つの新曲が収録され、その内イタリア語は3曲、英語は1曲であった)。アルバムは70万枚以上を売上げ、自身初のイタリアチャートで1位を獲得、2006年にイタリアで3番目に売れたアルバムとなった。
2012年12月18日、エンニオ・モリコーネとのコラボレーション曲「Ancora qui」が、クエンティン・タランティーノの映画「ジャンゴ 繋がれざる者」とそのサウンドトラックアルバムに使用され、グラミー賞のベストコンピレーションサウンドトラック部門のノミネートされた。
- ^ Charlotte Dillon. エリサ - オールミュージック. 2020年1月9日閲覧。
- ^ “Elisa Toffoli riforesta il Kenya” (Italian). Unimondo (2011年3月28日). 2020年1月9日閲覧。 “Il suo repertorio è costituito principalmente da adult alternative rock e pop rock”
- ^ Toffoli, Elisa. “Elisa - Sito Ufficiale” (イタリア語). Elisa Toffoli. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “Elisa lancia Se Piovesse il Tuo Nome (aspettando l'album Diari Aperti)” (Italian). Billboard (2018年9月27日). 2018年9月28日閲覧。
- ^ “Album – Classifica settimanale WK 44 (dal 2018-10-26 al 2018-11-01)” (Italian). Federazione Industria Musicale Italiana. 2018年11月3日閲覧。
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