ウルクル 地理

ウルクル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 00:56 UTC 版)

地理

ウルクルには、スペイン・ナバーラ州のオルバイツェタ旧兵器工場から、またはフランス・バス・ナヴァールのBéhérobieから(オルガンビデシュカ峠経由)、容易に訪れることができる。ピレネー山脈の南斜面に沿って東西に、GR長距離遊歩道11番が伸びている。

歴史

ウルクルの山頂からは北斜面も南斜面も広く見渡すことができ、山頂にはローマ時代に遡る塔の遺構が残っている。この塔はローマ人によるアキテーヌ地方の征服を記念して建立されたものであり、中近世には物見櫓として使用された。ローマ時代の「Summum Pyreneum」はアストビスカル峠からちょうど2km離れたAb Asturica Burdigalam英語版道路と同定されている。このため、J・Mヒメノ・フリオやP・ナルバイツなどの研究者は、778年のロンセスバージェスの戦いがウルクルから近い場所で行われたと主張している。ロンセスバージェスの戦いではフランク王国カール大帝軍がこの地のバスク人に敗北し、この戦いで戦死したとされるローランは叙事詩「ローランの歌」のモデルとなった。サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路はロンセスバージェス峠を超えている。

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