アリス・イン・ワンダーランド (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/19 23:33 UTC 版)
ストーリー
不思議の国[3]での冒険から13年後。19歳となったアリス・キングスレーはとあるパーティに出席していた。このパーティーはアリスの母と姉が極秘裏に企画したアリスの婚約パーティだった。アリスは貴族の御曹司・ヘイミッシュから求愛されるが、突然の出来事に答えることが出来ず、混乱してその場から逃げ出してしまう。
そんな時、アリスはチョッキを着た白ウサギを追って、幼少時代に訪れた不思議の国へ再び迷い込み、そこでかつて出会ったマッドハッターやチェシャ猫達と再会。だが、不思議の国は13年前とは一変しており、赤の女王に支配された暗い世界と化していた。
アリスはかつてここを訪れた事を夢だと考え記憶を失くしていたが、自分が預言書に記されている「救世主」だと知らされ、この世界を赤の女王の支配から解放するため、赤の女王の妹である白の女王やマッドハッター達の力を借りて、赤の女王に戦いを挑むことになる。
登場人物
主人公
- アリス・キングスレー(Alice Kingsleigh)
- ワンダーランドに迷い込む少女。ロンドン生まれの19歳。小さい頃からいつも同じ夢を見続けている。
ワンダーランドの住人達
善良な住人
- マッドハッター / タラント・ハイトップ(Mad Hatter / Tarrant Hightopp)
- 帽子職人。先祖代々王宮に仕えており、白の女王の下で働いていた。ファッターワッケンというダンスを得意とする。
- 白の女王 / ミラーナ(White Queen / Mirana)
- 赤の女王の妹。姉とは異なり、城の民から慕われ愛されている。チェス兵(Armored Chess Pieces)を仕える。
- トウィードルダムとトウィードルディー(Tweedledum and Tweedledee)
- ワンダーランドに住む双子。常に2人で小競り合いをしている。
- 白ウサギ / ニベンズ・マクトウィスプ(White Rabbit / Nivens McTwisp)
- 赤の女王に仕えているウサギ。赤の女王を裏切り、アリスをワンダーランドに連れて来る役割を担う。
- チェシャ猫(Cheshire Cat)
- マッドハッターの仲間の猫。神出鬼没で空中を浮遊し、姿を消すことも出来る。アリスの傷の手当てをし、マッドハッターの元へ案内する。
- 青い芋虫 / アブソレム(Blue Caterpillar / Absolem)
- ワンダーランドの長老である青い芋虫。片眼鏡をして常に水タバコを吸っており、哲学的な発言をする。
- ヤマネ / マリアムキン(Dormouse / Mallymkun)
- マッドハッターのお茶会仲間。性格の荒々しい女性剣士。
- 三月ウサギ / ザッカリー・イアウィケット(March Hare / Thackery Earwicket)
- マッドハッターのお茶会仲間のウサギ。色々な物を投げつける癖を持つ。
- ベイヤード・ハマー(Bayard Hamar)
- 白の女王に仕えるブラッドハウンド犬。赤の女王に妻のビエル(Bielle)と4匹の子を犬質にとられ、アリスの捜索に協力させられる。
- ドードー鳥 / ウィリアム(The Dodo / Uilleam)
- ワンダーランドに住む杖をついた鳥。他の住民と共にトランプ兵に捕らえられる。
- おしゃべり花(The Talking Flowers)
- ワンダーランドに住む花たち。
その他にフラミンゴ(Flamingo)、ハリネズミ(Hedgehog)、豚(Pig)、蛙のフットマン(Frog Footman)、魚のフットマン(Fish Footman)、猿のフットマン(Monkey Footman)らが登場する。
ヴィラン
- 赤の女王 / イラスベス(Red Queen / Iracebeth)
- ワンダーランドを恐怖で支配している女王。頭が大きく、住人達からはビッグヘッドと呼ばれ嫌われている。彼女の城外には打ち首にされた多数の首が転がっている。
- 原作『不思議の国のアリス』に登場するハートの女王及び『鏡の国のアリス』に登場する赤の女王を組み合わせたキャラクターとなっている。
- ハートのジャック / イロソヴィッチ・ステイン(Knave of Hearts / Ilosovic Stayne)
- 赤の女王の家臣。予言の書を住人達から盗み出し、ジャバウォッキーを殺そうとするアリスを捜索する。大きい者が好き。
- ジャバウォッキー(Jabberwocky)
- 赤の女王に仕えるドラゴン型の怪物。ヴォーパルの剣を使わなければ倒すことが出来ない。
- バンダースナッチ(Bandersnatch)
- 赤の女王に飼われている獣型の怪物。アリスを襲撃した際、彼女を救おうとしたマリアムキン(ヤマネ)に右目を奪われる。
- ジャブジャブ鳥(Jub Jub bird)
- 赤の女王に飼われている鳥型の怪物。アリスと行動を共にしていたトウィードルダムとトウィードルディーを連れ去る。
- 死刑執行人(Executioner)
- 赤の女王に仕える首切り役人。
- トランプ兵(Armored Cards)
- 赤の女王に仕える兵士たち。ハートのA、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10のカードで構成されている。
現実の人物
- チャールズ・キングスレー(Charles Kingsleigh)
- アリスの父。故人。夢見がちな幼きアリスに対し、「偉大な人ほどどうかしている」と教え愛していた。
- ヘレン・キングスレー(Helen Kingsleigh)
- アリスの母。彼女が結婚し、幸せになることを望んでいる。
- アスコット卿(Lord Ascot)
- チャールズ・キングスレーの仕事仲間。アリスの母から事業を買い取る。
- アスコット夫人(Lady Ascot)
- アスコット卿の妻。息子が結婚する日を待ち望んでいる。醜い孫が生まれることを心配している。
- ヘイミッシュ・アスコット(Hamish Ascot)
- アスコット卿と夫人の息子。アリスに結婚のプロポーズをする。胃腸が弱い。
- マーガレット・キングスレー(Margaret Kingsleigh)
- アリスの姉。妹思いで、彼女が裕福なアスコット家に嫁ぎ幸せになることを望んでいる。
- ローウェル(Lowell)
- マーガレットの夫。彼女には秘密で、他の女性と浮気をしている。
- イモージェン叔母さん(Aunt Imogene)
- アリスの叔母。未婚。妄想癖があり、王子が現れるのを待ち望んでいる。
- フェイス・チャタウェイ&フィオナ・チャタウェイ(Faith Chattaway and Fiona Chattaway)
- アリスの友人である姉妹。ヘイミッシュがアリスにプロポーズすることを話してしまう。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
劇場公開版 | フジテレビ版 | ||
マッドハッター | ジョニー・デップ | 平田広明 | |
アリス・キングスレー | ミア・ワシコウスカ | 安藤瞳 | 坂本真綾 |
赤の女王 | ヘレナ・ボナム=カーター | 朴璐美 | 島田彩夏 |
白の女王 | アン・ハサウェイ | 深田恭子 | 高橋真麻 |
ハートのジャック | クリスピン・グローヴァー | 藤原啓治 | 木下浩之 |
トウィードルダム トウィードルディー |
マット・ルーカス | 小形満 | 高戸靖広 |
白ウサギの声 | マイケル・シーン | 塩屋浩三 | 佐々木睦 |
チェシャ猫の声 | スティーヴン・フライ | 茶風林 | 岩崎ひろし |
アブソレムの声 | アラン・リックマン | 土師孝也 | 大友龍三郎 |
ヤマネの声 | バーバラ・ウィンザー | 京田尚子 | 滝沢ロコ |
三月ウサギの声 | ポール・ホワイトハウス | 大川透 | |
ベイヤードの声 | ティモシー・スポール | 廣田行生 | 竹田雅則 |
チャールズ・キングスレー | マートン・チョーカシュ | てらそままさき | 大川透 |
アスコット卿 | ティム・ピゴット=スミス | 有川博 | 菅生隆之 |
ヘレン・キングスレー | リンゼイ・ダンカン | 一柳みる | 寺内よりえ |
アスコット夫人 | ジェラルディン・ジェームズ | 宮寺智子 | 一城みゆ希 |
ヘイミッシュ・アスコット | レオ・ビル | 落合弘治 | 遠藤純一 |
イモージェン叔母さん | フランシス・デ・ラ・トゥーア | 片岡富枝 | 磯辺万沙子 |
マーガレット・キングスレー | ジェマ・パウエル | 岡寛恵 | 魏涼子 |
ローウェル | ジョン・ホプキンス | 楠大典 | 咲野俊介 |
フェイス・チャタウェイ | エレノア・ゲックス | うえだ星子 | 松尾翠 |
フィオナ・チャタウェイ | エレノア・トムリンソン | 武田華 | 三田友梨佳 |
ドードー鳥の声 | マイケル・ガフ[4] | 浦山迅 | 宝亀克寿 |
長身の薔薇の声 | イメルダ・スタウントン | 定岡小百合 | |
ジャバウォッキーの声 | クリストファー・リー | 稲垣隆史 | 長克巳 |
6歳のアリス | マイリー・エラ・チャレン | 宇山玲加 | 松浦愛弓 |
大きな鼻の女 | ホリー・ホーキンス | 定岡小百合 | |
大きな目の女 | ルーシー・ダヴェンポート | ||
大きな腹の男 | ジョエル・スワトー | 多田野曜平 | |
大きな胸の女 | ジェシカ・オイェロウォ | ||
大きな顎の男 | イーサン・コーン | ||
大きな額の男 | リチャード・アロンソ | ||
死刑執行人の声 | ジム・カーター | ||
様々な効果音 | フランク・ウェルカー | ||
その他 | 間宮康弘 杉野博臣 木村雅史 佐々木睦 小幡あけみ |
水野龍司 後藤敦 後藤光祐 川原慶久 清水みか 土門敬子 | |
日本語吹替制作スタッフ | |||
演出 | 佐々木由香 | ||
翻訳 | 佐藤恵子 | ||
翻訳監修 | Ian MacDougall | ||
録音 | 吉田佳代子 一口坂スタジオ オムニバス・ジャパン |
オムニバス・ジャパン | |
調整 | Shepperton International | ||
録音 | 東北新社 | 東京テレビセンター | |
プロデューサー | 西原恵 谷川有季 (フジテレビ) | ||
制作担当 | 宮越啓之 清水和人 |
||
制作監修 | 山本千絵子 | ||
制作総指揮 | 佐藤淳 | ||
制作 | DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC. |
東北新社 | |
初回放送 | 2016年7月1日 『金曜プレミアム』 21:00-22:52 |
2013年3月16日 『土曜プレミアム』 21:30-23:40 |
- ^ a b c “Alice in Wonderland (2010)” (英語). Box Office Mojo. 2010年10月28日閲覧。
- ^ “2010年(平成22年)興収10億円以上番組” (PDF). 日本映画製作者連盟. 2013年3月16日閲覧。
- ^ 作中では『ワンダーランド(不思議の国)』は幼少時代のアリスの聞き違いであり、正式には『アンダーランド(地下の国)』と言及している。
- ^ 本作が遺作となった
- ^ Garrett, Dianne (2007年4月15日). “Roth resurfaces with independents”. Variety 2008年11月2日閲覧。
- ^ Roth, Zack (2008年10月26日). “On The Set of Alice In Wonderland”. ZDONK Entertainment 2008年10月26日閲覧。
- ^ Blakeley, Kiri. “Team Todd, Hollywood's Sister Act”. Forbes. オリジナルの2013年4月26日時点におけるアーカイブ。 2009年9月30日閲覧。
- ^ a b Wloszczyna, Susan (2009年6月22日). “First look: What a weird 'Wonderland' Burton's made”. USA Today 2009年6月22日閲覧。
- ^ McClintock, Pamela (2008年2月20日). “Disney unveils 2009 schedule”. Variety (Reed Business Information) 2008年8月15日閲覧。
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- ^ Nichols, Tristan (2008年7月31日). “Plymouth in Wonderland”. The Plymouth Evening Herald (Northcliffe Media )
- ^ Walt Disney Records (Press Release) (2010年1月12日). “Buena Vista Records Presents ALMOST ALICE Featuring Other Voices from WONDERLAND”. EarthTimes. 2010年1月15日閲覧。
- ^ Lavigne, Avril (26 January 2010). "Interview with Avril Lavigne". On Air with Ryan Seacrest (Interview). Interviewed by Ryan Seacrest. Los Angeles, California: KIIS.
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も指定してください。 (説明) - ^ “Alice in Wonderland (2010)” (英語). Rotten Tomatoes. 2010年3月16日閲覧。
- ^ “Alice in Wonderland Daily Box Office Results”. Box Office Mojo. IMDb. 2010年3月7日閲覧。
- ^ “'Alice in Wonderland' opens strongly at box office”. Reuters. Thomson Reuters (2010年3月6日). 2010年3月6日閲覧。
- ^ “Top March Opening Weekends at the Box Office”. Box Office Mojo. IMDb. 2010年3月14日閲覧。
- ^ “Biggest Opening Weekends at the Box Office”. Box Office Mojo. IMDb. 2010年3月7日閲覧。
- ^ Goodman, Dean (2010年3月7日). “'Alice in Wonderland' leads worldwide box office”. Reuters. Thomson Reuters. 2010年3月7日閲覧。
- ^ “Alice in Wonderland Opens to Massive $210.3M Worldwide”. ComingSoon.net. CraveOnline (2010年3月7日). 2010年3月7日閲覧。
- ^ “2010 Yearly Box Office Results - Worldwide”. Box Office Mojo. IMDb. 2010年10月28日閲覧。
- ^ スカパー!、ディズニーDVD発売と同時に放送[リンク切れ]映画.com 2010年8月11日
- ^ オリコンDVDランク、『アリス・イン・ワンダーランド』首位にサーチナ 2010年8月11日
- ^ 『アリス・イン・ワンダーランド』が期待通りの首位デビュー!新作邦画も健闘-8月9日版【週間レンタルランキング】シネマトゥデイ 2010年8月11日
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