ゑ 歴史的仮名遣で 「ゑ」が含まれる語

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/10 02:47 UTC 版)

歴史的仮名遣で 「ゑ」が含まれる語

歴史的仮名遣いに基づいた五十音順に示す。以下に示した語の「ゑ」は、現代仮名遣いでは全て「え」に書き換える。発音は標準語や東京方言では語頭・語中・語尾に関わらず全て [e] である。また、漢字音における「ク」「グ」は江戸時代以降の字音仮名遣、および現代仮名遣いではそれぞれ「ケ」「ゲ」に書き換え、発音は /ke/ 、/ɡe/ である。

和語

礎(いしずゑ)、植え(うゑ)、飢え(うゑ)、蹴え(くゑ)、声(こゑ)、梢(こずゑ)、楚(すはゑ)、末(すゑ)、据え(すゑ)、杖(つゑ)、巴(ともゑ)、微笑む(ほほゑむ)、故(ゆゑ)、所以(ゆゑん)、描く(ゑがく)、えぐい(ゑぐい)、抉る(ゑぐる)、餌(ゑさ)、酔ふ(ゑふ)、笑み(ゑみ)、笑む(ゑむ)、彫る(ゑる)、鐫る(ゑる)、槐(ゑにす・ゑんじゅ)

  • この内「楚」、「杖」などは机(つくえ)のように、ヤ行エ(ye)が変化したものであるとされる
  • 「植える」、「飢える」、「据える」はそれぞれ終止形の「うう、うう、すう」に由来し、ワ行下二段活用の未然、連用、命令形にのみ現れる 
  • 「蹴る」は終止形「くう」に由来し、下二段活用の未然、連用、命令形にのみ現れる(ただし、平安末期には「くゑ」→「け」へと変わったため通常は下一段活用の動詞として扱われる)

漢字音

呉音

匕・化・夬・瓜・卉・会・圭・灰・虫・花・快・怪・卦・乖・悔・咼・挂・恢・奎・枴・皈・恠・華・帰・胯・掛・晦・袿・揮・喙・傀・罫・誇・靴・塊・賄・褂・詼・魁・瑰・閨・誨・輝・蝸・鮭・檜・膾・徽・蹶(ク)、外・瓦・找・華・崋・嘩・嵬・隗・樺・樺・磑・譁・鮠・魏(グ)、血・刔・決・抉・刮・訣・鴃・譎(クチ)、穴・滑・猾・磆(グチ)、犬・丱・串・呟・巻・涓・娟・眷・捲・絢・慣・関・綸・夐・鵑・羂・鰥(クン)、幻・玄・県・狠・拳・眩・莞・宦・倦・衒・患・惓・捲・皖・湲・鉉・頑・豢・蜷・圜・寰・環・還・懸・鐶・鬟・顴(グン)、囗・会・回・囲・画・歪・廻・徊・畏・哇・茴・娃・恵・迴・淮・畦・絵・猥・蛔・隈・携・罫・話・匯・窪・槐・潰・慧・踝・壊・懐・衛・穢(ヱ)、抉・粤・越(ヱチ)、円・員・院・湾・援・淵・媛・湲・綰・圜・彎・灣(ヱン)

漢音

冂・兄・圭・冏・迥・奎・炯・桂・珪・恵・畦・袿・蛍・烱・絅・携・閨・慧・鮭・蹶・攜(クイ)、鴃・鵙・闃(クキ)、穴・血・刔・決・抉・訣・掘・厥・獗・蕨・鴃・蹶・譎(クツ)、月(グツ)、犬・玄・呟・券・巻・県・涓・娟・拳・眩・倦・眷・衒・惓・捲・圏・絢・喧・萱・勧・暄・煖・鉉・夐・蜷・綣・権・諠・鵑・羂・懸・讙・顴(クン)、元・芫・原・源・愿・願(グン)、永・泳・咏・詠・衛(ヱイ)、曰・戉・抉・粤・越・鉞(ヱツ)、円・宛・苑・怨・垣・爰・員・院・婉・援・淵・媛・湲・猿・遠・蜿鋺・鴛・圜・轅(ヱン)

慣用音

豌(ヱン)


注釈

  1. ^ 京都ゑびす神社
  2. ^ 笹原宏之、横山詔一、エリク・ロング 『国立国語研究所プロジェクト選書2 現代日本の異体字 ―漢字環境学序説―』 三省堂、2003年、36頁。
  1. ^ 茨城県常総市には「孫兵ヱ新田」茨城県結城市には「善右ヱ門新田」といった地名が存在する。
  2. ^ 元々は『新世紀ヴァンゲリオン』のタイトルのアニメで、『ヱヴァ』は2007年からのリメイク作(完結作を除いて)に使用されている。ただし、タイトルにもなっている作中の兵器である「エヴァンゲリオン」は一貫して表記である。


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