かわいがり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/01 03:43 UTC 版)
特に相撲用語に言うところの「かわいがり」とは、相撲界の隠語で躾や心身鍛錬のために厳しい稽古で鍛えることを意味する[1][2]。荒稽古は親方や兄弟子による「愛の鞭」であるとされるが、「かわいがり」の名を借りた暴力により怪我をしたり、ひどい場合死亡事件が起きることがあり、問題視されている。相撲界のみならず一般的な隠語としても利用されている。
古くから相撲部屋では兄弟子が弟弟子の心身鍛錬のために胸を貸し、通常より厳しいぶつかり稽古(荒稽古)を行い、強い力士を育成することを指す[1][2]。昭和時代の相撲雑誌にはすでに「かわいがる」という言葉がこの意味合いで使われている[3]。
- ^ a b 『大相撲中継』2017年11月18日号 p9
- ^ a b “二所ノ席部屋 用語・隠語2”. 2007年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月17日閲覧。
- ^ ベースボール・マガジン社『相撲』1953年4号、座談会における大天龍の発言。「わしは力道山関に相撲のとりっぷりが似ているというので、特別にかわいがられた。十五日間每日ひっぱり出されてハメ板にぶつけられたがそのあとグンとよくなったと思う。」
- ^ 安馬、勝負に徹して「恩返し」/秋場所[リンク切れ] サンスポ 2008年9月22日配信
- ^ 德勝龍は近大、正代は東農大 大卒力士の活躍が目立つ背景 日刊ゲンダイ 2020/01/29 06:00(2020年1月31日閲覧)
- ^ “「今の若い人は手加減を知らない」時津風部屋・集団リンチ死事件”. J-CASTニュース. 2007年10月4日閲覧。
- ^ 大相撲新名言:「相撲界ではリンチのときはビール瓶で叩く!」(龍虎) Archived 2007年10月22日, at the Wayback Machine.
- ^ 大相撲:「暴行受けた」と元十両が芝田山親方と協会を提訴 Archived 2010年9月10日, at the Wayback Machine. 毎日.jp2010年9月8日
- ^ 鳴戸部屋でセクハラ・暴行「関取の夢断たれた」 元力士ら2200万円賠償求め提訴 Archived 2013年1月25日, at the Wayback Machine. 2012年9月29日閲覧
- ^ 元力士の訴え認めず=千葉地裁松戸支部 時事通信 2014年5月16日記事
- 1 かわいがりとは
- 2 かわいがりの概要
- 3 エピソード
- 4 指摘されている問題点
- 5 脚注・出典
- かわいがりのページへのリンク