rippledとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > rippledの意味・解説 

rippled

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 10:56 UTC 版)

rippled(リップルディー)はP2PネットワークのXRP Ledgerで動作するサーバーの中核モジュールである。[1]

それぞれのrippledサーバーはXRP Ledgerに接続し、暗号通貨取引のリレー動作、ローカルにコピーした分散元帳のメンテナンスなどを実行する。rippledのソースコードはC++で記述されており、オープンソースライセンス[2]としてGitHubに登録されている。

ユーザー自身のrippledサーバーを実行させることができる。それぞれのrippledサーバーは、分散元帳コンセンサスプロセス[3]に参加したり、取引の検証を実行することができる。

rippledサーバーの種類

rippledサーバーは、設定によっていくつかのモードで動作する。[4]

Stockサーバー

Stockサーバーとは、Stock(蓄積)されたデータを扱うサーバーのことである。 サーバー構築者のローカル環境に分散元帳をコピーして、XRP Ledgerをフォローする。 ユーザー自身のサーバーは信頼でき、負荷を管理でき、他人からのアクセスを遮断することができる。 管理者のみが負荷集中管理コマンドを実行することができる。例えばrippledには、負荷の高いWebSocket APIが多く実行された時に縮小運転するオプションがある。

Validating サーバー

Validatingサーバーとは、分散元帳のデータを検証するサーバーのことであり、コンセンサスプロセスに参加する。 XRP Ledgerの堅牢性や柔軟性は、相互に接続された結託することのない幾つかの検証者によって成り立っている。

全てのrippledサーバーがValidatorである必要はない。すでに信頼された組織がサーバーを追加したとしても、それは供託を防止する追加の手立てにはならない。1つの組織が複数の地域でサーバーの冗長性を提供することは自然災害などの緊急事態への対策にはなるが。

プライベートネットワーク上でValidatingサーバーを稼働させる場合は、Stockサーバーを経由して外部ネットワーク接続させることで、Stockサーバーをプロキシサーバとして使用することができる。

各Validatingサーバーは結託しないと考える複数のValidatingサーバーをUNL(Unique Node List)として設定し、それらのサーバーとのコンセンサスを取る。各サーバーのUNLの推奨値としてXRPL財団やリップル社などのコミュニティメンバーはネットワークを安定してフォローするための推奨バリデータリストを公表しており、rippledのデフォルト値として設定されている。これらの値は各サーバーが変更することが可能であり、設定を強制されるものではない。

誰もがValidatorを実行することができ、そののデータを集めることができるため、Validatorのパフォーマンスをレポートするツールを作ることができる。

In Stand-alone モード

In Stand-alone モードとは、スタンドアローン(単独で動作する)状態で稼働するサーバーのことである。 テスト目的で使用し、他のrippledサーバーとの通信を行わない。


サーバーの構築者はrippledの実行ファイルをクライアントアプリケーションとして実行し、rippled APIにアクセスすることができる(この場合は、片方のインスタンスはサーバーとして、もう片方のインスタンスはクライアントとして、2つのインスタンスが並行して動作する)。

出典

外部リンク

その他のRippleシステム中核モジュール




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「rippled」の関連用語

rippledのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



rippledのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのrippled (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS