多角形メッシュ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/10 23:28 UTC 版)
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多角形メッシュ(たかくけいメッシュ、英: polygon mesh)とは、三次元空間内の形状を多角形(主に三角形または四角形)の集合として表現する手法である。 コンピュータグラフィックス、CAD、数値シミュレーション、3Dプリンティングなど、幅広い分野で用いられている。 一般には「3Dポリゴン」と呼ばれることもあるが、これは俗称であり、学術的・技術的には多角形メッシュという用語が用いられる。
概要
多角形メッシュは、**頂点(vertex)・辺(edge)・面(face)**の三要素によって三次元形状を近似的に表現する。 連続的な曲面を有限個の平面要素で分割することにより、計算機上での高速な処理や描画を可能にしている。
数学的定義
多角形メッシュは、3次元ユークリッド空間 ℝ³ 上に埋め込まれた2次元セル複体として定式化できる。
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各面は平面多角形であり、通常は三角形または四角形に制限される。 位相的には多様体(manifold)条件を満たす場合と、満たさない非多様体メッシュが区別される。
主な種類
- 三角形メッシュ
- すべての面が三角形で構成されるメッシュ。
- GPUによる描画処理との親和性が高く、リアルタイムCGで最も一般的に使用される。
- 四角形メッシュ
- すべての面が四角形で構成されるメッシュ。
- 曲面編集やアニメーション用途で扱いやすいとされる。
データ構造
多角形メッシュを効率的に扱うため、以下のようなデータ構造が用いられる。
- Half-edge構造
- Winged-edge構造
- Corner-table
これらは隣接関係の高速な探索や、局所的な編集操作を可能にする。
特徴
- 利点
- 表現が単純で理解しやすい
- ハードウェアによる高速描画が可能
- 多くのファイル形式が存在する(OBJ, STL など)
- 欠点
- 滑らかな曲面表現には高密度化が必要
- トポロジー管理が複雑になる場合がある
応用分野
- コンピュータグラフィックス
- ゲーム開発
- CAD / CAM
- 有限要素法
- 3Dプリンティング
歴史
1970年代から1980年代にかけて、計算機性能の向上とともに多角形メッシュが三次元形状表現の主流となった。 特にリアルタイムレンダリング技術の発展により、三角形メッシュが標準的手法として確立された。
脚注
関連項目
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