chondruleとは? わかりやすく解説

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コンドリュール【chondrule】

読み方:こんどりゅーる

《「コンドルール」とも》隕石多く含まれる直径2〜10ミリメートル程度球状粒子融点以上から急激に冷却されケイ酸塩鉱物からなる石質隕石のうち、コンドリュールを含むものをコンドライト含まないものをエイコンドライトという。


コンドルール【chondrule】

読み方:こんどるーる

コンドリュール


コンドルール

(chondrule から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/27 20:05 UTC 版)

コンドルールまたはコンドリュール(chondrule)とは、多くの隕石に含まれている球状の粒子である。コンドリュールという名称は、古代ギリシャ語のchondoros(『粒』)に由来する。

概説

コンドライト中のコンドルール、目盛はmm

コンドリュールは、多くの隕石中に見られる。コンドリュールを含む隕石はコンドライトと呼ばれる。コンドリュールの大きさや、含有量でコンドライトは分類される。

コンドリュールは1500℃から1900℃に達する急な加熱の後、急速に冷却されたことによってできたと考えられている。隕石の母天体である小惑星に成長する以前に、宇宙空間で形成されたと考えられており、その熱源がなんであったかについては色々な説がある。太陽系の形成時の情報を多く有していると考えられることから、コンドリュールについて様々な研究が行われている。

コンドリュールの粒径と含有量によるコンドライトの分類

下表のCIからCHは炭素質コンドライト(Carbonaceous chondrites)に分類される。H、L、LLは普通コンドライト(Ordinary chondrites)と呼ばれる。EH、ELはエンスタタイト・コンドライト(Enstatite chondrites)と呼ばれる。

Table 1: コンドリュールの粒径と含有量による分類[1]
コンドライトグループ 含有量 (vol%) 平均粒径 (mm)
CI 0
CM 20 0.3
CO 50 0.15
CV 45 1
CK 45 1
CR 50-60 0.7
CH 70 0.02
CB 20-40 10 (a subgroup), 0.2 (b subgroup)
H 60-80 0.3
L 60-80 0.7
LL 60-80 0.9
EH 60-80 0.2
EL 60-80 0.6
R >40 0.4
K 30 0.6

大部分のコンドリュールはガラス状か、結晶になった長石質の鉱物に囲まれた珪酸塩の鉱物からなる。

出典

  1. ^ Weisberg et al. (2006) Systematics and Evaluation of Meteorite Classification. In, Meteorites and the Early Solar System II, 19-52 (D.S. Lauretta and H.Y. McSween, Eds.), Univ. Arizona press


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