WebSynthとは? わかりやすく解説

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WebSynth

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/06 09:06 UTC 版)

WebSynthウェブシンセ[1])とは、FAITH製のGeneral MIDIに対応したソフトウェア・シンセサイザーである。

概要

WebSynthはFAITH製のGeneral MIDIに対応したSC-88相当のGS互換を持つソフトウェア・シンセサイザーで、ONKYOの一部のサウンドカードにバンドルされていた。当初は名称のとおりWebから音色をダウンロードしてカスタマイズできるようになるとアナウンスされていたが、結局その機能は実装されなかった。

対応OSはWindows 95、98(SE)、2000、Me。XPの対応予定は見送られたが、動作可能な場合がある。Windows Meのみ「ハードウェアの追加」から手動でインストールする必要がある。

なお、他社製のサウンドカードでも動作できるようにしたものがWebSynth D-77として同社製USBサウンドデバイスなどにバンドルされた。 また、この音源はPlayStationおよびPlayStation 2に搭載されている(ただし、エフェクトおよび同時発音数は削減されている)[2][3]

特徴

専用のプレーヤーやコントロール用のソフトウェアは存在しない。ソフトウェア音源として最低限の機能・ソフトウェアのみ提供される。

コントロールパネルから、サンプリング周波数、エフェクト、同時発音数、音量レベル、CPU占有率、サウンドキャッシュの設定が可能。

初期設定の状態では、他社製の音源に比べて音量が小さめである。

仕様

  • 発音方式 : PCM
  • パート数 : 16
  • 最大同時発音数 : 128(製品によっては256)
  • 再生レート : 22.05kHz/44.1kHz(製品によっては22.05kHzのみとなっている)
  • サンプリング周波数 : 44.1kHz
  • 波形サイズ : 2.3MB
  • 音色数:674音色、15ドラムセット
  • エフェクト : リバーブ、コーラス
  • エフェクトコントロール : チャンネル毎
  • ダイナミックフィルタ : TVF
  • 対応メッセージ : GM/GS/+α
  • MIDI IN : 可
  • MIDI IN速度 : 50~500ms以下
  • 対応OS : Windows 98/98SE/Me(Windows 2000版も存在する)
  • 推奨CPU : Pentium II 233MHz以上
  • 必要メモリ : 32MB(製品によっては64MB)以上

出典・脚注

  1. ^ 発音そのままの「ウェブシンス」ではなく、既にシンセサイザーの略語として通っている「シンセ」を用いてウェブシンセと呼ばれる。例えば、取扱説明書 - オンキヨー株式会社
  2. ^ Websynth - ウェイバックマシン(2001年5月6日アーカイブ分)
  3. ^ 藤本健 (2000年12月15日). “オンキヨー SE-120PCI オーディオ機器メーカー製高級サウンドカード” (日本語). Impress Watch. インプレス. 2022年8月17日閲覧。

関連項目




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