WATER BOYS
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| WATER BOYS | |
|---|---|
| ジャンル | 学園ドラマ |
| 原作 | 矢口史靖 |
| 企画 | 金井卓也 関口大輔 |
| 脚本 | 橋本裕志 中谷まゆみ |
| 出演者 | 山田孝之 森山未來 瑛太 石垣佑磨 石井智也 |
| オープニング | 佐藤直紀「シンクロBOM-BA-YE」 |
| エンディング | 福山雅治「虹」 |
| 製作 | |
| プロデューサー | 船津浩一 柳川由起子 |
| 制作 | フジテレビ 共同テレビ |
| 放送 | |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 2003年7月1日 - 9月9日 |
| 放送時間 | 火曜21:00 - 21:54 |
| 放送枠 | 火曜9時枠の連続ドラマ |
| 放送分 | 54分 |
| 回数 | 11 |
『WATER BOYS』(ウォーターボーイズ)は、映画『ウォーターボーイズ』を元に制作されたテレビドラマ[1]。2003年7月1日から9月9日まで毎週火曜日21:00 - 21:54にフジテレビ系で放送された。主演は山田孝之。全11回。初回は10分、最終回は15分拡大。平均視聴率16.0%[2][3][4][5]。
概要
舞台は、映画版から2年後の同じ唯野高校水泳部。映画版に登場した水泳部シンクロ同好会の顧問・佐久間恵、水泳部のOB・佐藤勝正、磯村、オカマバーのママ、杉田教諭、尾崎校長などが映画版と同役の役者で引き続き出演している。初回及び最終回には、主題歌「虹」を歌っている福山雅治がラジオパーソナリティ役で声の出演。2003年には、メイキングと未公開シーンを合わせた特別番組が放送された[6]。
翌年2004年から『WATER BOYS2』が放送されるが、舞台や出演者は異なり、直接的にはストーリーの関連性はない(映画版の登場人物でる早乙女聖が登場するので、本作から完全に独立した世界観で描かれているわけではない)。ただし、劇中曲と主題歌を同じ人物が担当するなどの共通点もある。
ストーリー
シンクロに憧れ唯野高校水泳部に入部した進藤勘九郎(山田孝之)が高校最後の学園祭のシンクロ公演でリーダーに選ばれた。そこに、同じくシンクロに憧れている立松憲男(森山未來)が転校してくるも、シンクロ公演が突如中止されることに。さまざまな壁を乗り越えて夢のシンクロ公演実現へと向かってゆく。
登場人物
ウォーターボーイズ
- 進藤勘九郎(しんどう かんくろう)(演:山田孝之)
- シンクロ同好会のリーダー。5人の中で一番内気ではあるが、なかなかのアイデアマンでもある。ただし学校での成績は著しく悪く、模試の結果では「どの大学にも入れない」と記載されていた。5人の中では唯一の水泳部出身者。2年前(映画版の頃)のシンクロを安田と一緒に見てからシンクロに憧れを抱いたが、前年の文化祭のシンクロでは本番直前に緊張のあまり腹を下し、参加できなくなってしまった。元々引っ込み思案な性格で、当初は消極的な言動が多く頼りなかったが、シンクロに掛ける情熱や仲間に対する思いやりは人一倍強く、様々な出来事を乗り越えるうちに人望を集めていく。響子に憧れていたものの、次第に何かと世話を焼いてくる幼馴染の麻子が気になる存在に。
- 立松憲男(たてまつ のりお)(演:森山未來)
- 転校生。シンクロ同好会の中では、一番のムードメーカーで盛り上げ役。唯野高校のシンクロに憧れ、シンクロをやるために転校してきたという情熱を持つ。フットワークが軽く行動力に優れており、思ったことをすぐ実行に移すため、当初は強引なやり方で進藤を振り回すこともあった。進路を強制する父親と折り合いが悪く、家出同然の状態で親戚の家に居候している。根は優しく母親想いで、父親にも自分の生き方を認めて欲しいと思っている。母親が病気で入院した際、自責の念から一時シンクロ同好会を抜けるが、後に復帰。普段はおちゃらけており、試験中にも堂々と居眠りをするが学年トップの好成績の持ち主。
- 田中昌俊(たなか まさとし)(演:瑛太)
- 生徒会長。シンクロ同好会の中では頭脳派である。校内での試験結果ではこれまで毎回1位だったが、立松の転入後は2位に転落する。最初はシンクロ同好会を遊びと言って見下していたが、自身のミスから進藤らに盗難の濡れ衣を着せてしまい、その償いとして同好会に参加することに。理路整然と意見を述べることができ、ブレーン的な役割を担う必要不可欠な存在。しかし、シンクロに集中したことで模試の結果が急落。そのショックからシンクロと学業の狭間で揺れ動くが、仲間と最高の時間を過ごしたいという思いから両立させていく事を決意。ちなみに自宅は医院である。
- スペシャルドラマ『WATER BOYS 2005夏』の主人公。
- 高原剛(たかはら ごう)(演:石垣佑磨)
- シンクロ同好会の中で唯一、水に顔を付けることも苦手というスイマーにとって致命的なカナヅチであった。暴力事件がきっかけで留年した為、彼だけが1つ年上で、他のメンバーからは「高原さん」と呼ばれることが多い。格闘技が得意で腕力も強く、常に体を鍛える肉体派だが、自宅がピアノ教室のためにピアノも弾ける。シンクロメンバーでは一番硬派だが、虫が苦手で天然な面もある。後に懸命な練習や仲間の協力を得て泳げるようになった。物語序盤では殆どしゃべらなかったが、回を追うごとに口数が増えるようになる。人付き合いが苦手だが、内心では人の輪に入りたいと思っている。
- 石塚太(いしづか ふとし)(演:石井智也)
- 常時お菓子を所持しているぽっちゃり系で、「子豚」と呼ばれる。太っている事を気にしてはいるが、ダイエットをする気はないらしい。溺れた高原を助けた際に見事な泳ぎを見せたことで同好会に誘われるが、当初は卑屈な言動が多く勧誘を拒否していた。進藤たちの熱意に触れ、自身を変えるためメンバーに参加した。基本的に気弱だが、ノリやすい性格でお調子者な一面も。桜木女子の生徒を盗撮するなどシンクロ同好会で一番のスケベである。入学以来追試や補習を繰り返し、教頭に留年をほのめかされるなど成績は勘九郎以下。体型に似合わず動きは俊敏で泳ぎの他にダンスも得意である。あつみに惚れていたが、彼氏がいる事を告げられ失恋する。
その他のウォーターボーイズ
- 安田孝(やすだ たかし):田中圭 - おっとりした性格で事なかれ主義であり、シンクロ同好会に参加しようと思っていたが、父や周囲の反対で一度は大学進学の為にシンクロを断念。その甲斐あってか成績が大きく向上し。また、シンクロ部に対しても署名運動に協力する等で父にも情熱を認められ、最後のメンバーとして加入した。
- 陽太:藤澤陽介 - トビウオ三兄弟長男。
- 優太:荒川優 - トビウオ三兄弟次男。
- 康太:加藤康起 - トビウオ三兄弟三男。
- 北嶋大地:片山怜雄 - 水泳部キャプテン。かつては学園祭シンクロに対してやる気だったが、自粛が決定した際にはそれを受け入れる現実主義なところがある。
- 前畑:野崎天馬
- 千葉:北条隆博
- 岩崎:塩澤英真
- 長崎:伊阪達也
- 浜中:浜田ヒロユキ
- 安藤:安部篤史
- 江森:江畑浩規
- 星山:星野源
- 辻:辻本祐樹
- 陣内:陣副光祥
桜木女子高校
- 大西麻子:宮地真緒 - ヒロイン。勘九郎の幼馴染で、陰に日向にシンクロ同好会の活動を応援する。学園祭実行委員を務める。勘九郎とは互いに好意を抱いているが、素直になれずにいる。絵を描くのが得意で美大進学を目指している。
- 花村響子:香椎由宇 - 麻子の友人で勘九郎や田中の憧れの人。学園祭実行委員を務める。多くの男子からもてているが、その好意に気付かない鈍いところも。料理の腕前は酷い。勘九郎とは当初相思相愛だったが、後に田中と交際することになる。
- 早川あつみ:相武紗季 - 女子シンクロ選手で勘九郎たちにシンクロを厳しく指導する。その一方で、ジュニアオリンピック選考会で落選となり、シンクロを辞めようとするが、石塚の説得により思い直し、翌日謝罪した。
- 絵梨:竹村愛美 、奈美:桜川博子 - 学園祭実行委員のメンバー。グループデートをきっかけに石塚と仲良くなり、最終話では二人で石塚に黄色い声援を飛ばしていた。
家族
- 進藤勘一:浅野和之 - 勘九郎の父。唯野市役所観光課に勤めている。勘九郎の良き理解者であり、終始勘九郎を優しく見守る。
- 進藤美和子:高橋ひとみ - 勘九郎の母。唯野市教育委員会の課長を務め、当初から勘九郎には厳しく接しており、シンクロ活動にも反対していたが後に応援する立場に回った。
- 進藤仁美:碇由貴子 - 勘九郎の妹。生意気でませた小学生。憲男に好意を抱いている。
- 立松憲介:平泉成 - 憲男の父。立松建設の社長で県議会議員でもある。憲男を後継者にしようと考えており、それに従わない憲男と衝突する。
- 立松尚子:山本道子 - 憲男の母。憲男のやりたいようにさせてやりたいと思っている。
- 石塚の父:鈴木弘明(第4話)→大塚ノボル(第9話)
- 石塚の母:粕谷直子
- 田中の母:平辻朝子(声のみ)
教師
喫茶ともしび
その他
- 佐藤勝正:玉木宏 - 水泳部のOBで二浪中。主婦に水中エアロビを教えるアルバイトをしている。後輩達には協力的なものの空回りしてばかりであったが、最終話で意外な大活躍を果たした。
- 伊藤:岸博之 - 憲男の下宿先の牛乳屋「伊藤商店」店主。
- 美紀:藤村ちか - 佐久間の大学の後輩。
- 真希:永田めぐみ - 佐久間の大学の後輩。
- 由貴:竹内のぞみ - 佐久間の大学の後輩。
- 小野川の父:笠原鉄郎
- 小野川の母:大石美枝子
- 唯野市長:山田明郷
- 唯野市教育委員長:窪園純一
- 唯野市議会議員:沼崎悠
- 権田原:不破央 - ライフセイバー。
- 南村:北村栄基 - ライフセイバー。
- 夏期講習の講師:飯田基祐
- 溺れている小学生:成田翔吾
- 通りすがりのお婆ちゃん:久保田洋子
- 通りすがりの幼児:武井証
- 新田:倉貫匡弘 - あつみの彼氏。
- 女性キャスター:西田尚美
- 宝石店店員:江口のりこ
- ラジオDJ:福山雅治(声の出演、第1話・最終話、ノンクレジット)
スタッフ
シンクロで使用された曲
- Misirlou(ディック・デイル&ヒズ・デルトーンズ)
- シュガー・ベイビー・ラヴ(ルベッツ)
- シェリーに口づけ(ミッシェル・ポルナレフ)、TBS系2004年春クールの木曜ドラマ「新しい風」のイメージソング。
- 狙いうち(山本リンダ)
- ジンギスカン(ジンギスカン)
- ♡桃色片想い♡(松浦亜弥)
- 天国と地獄(ジャック・オッフェンバック)
- 虹(福山雅治)
- シンクロBom-Ba-Ye ~WATER BOYS~ (佐藤直紀)
ただし、DVD版ではMisirlou・シェリーに口づけ・ジンギスカンの3曲が差し替えられている。
主なロケ地
放送日程
| 放送回 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 視聴率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 7月1日 | 男のシンクロ!? | 橋本裕志 | 佐藤祐市 | 17.9% | |
| 第2話 | 7月8日 | シンクロ危うし!? | 13.6% | |||
| 第3話 | 7月15日 | 祝結成! シンクロ同好会 | 村上正典 | 16.4% | ||
| 第4話 | 7月22日 | シンクロ公演決行 | 佐藤祐市 | 16.4% | ||
| 第5話 | 7月29日 | シンクロ夏合宿! | 中谷まゆみ | 髙橋伸之 | 17.1% | |
| 第6話 | 8月5日 | 涙のインターハイ | 橋本裕志 | 村上正典 | 14.5% | |
| 第7話 | 8月12日 | シンクロへの想い | 中谷まゆみ | 佐藤祐市 | 14.4% | |
| 第8話 | 8月19日 | 夏だ! 海だ! サメ男だ! | 橋本裕志 | 髙橋伸之 | 14.6% | |
| 第9話 | 8月26日 | 解散なんかしない | 中谷まゆみ | 村上正典 | 16.7% | |
| 第10話 | 9月2日 | 32人が起こす奇跡 | 橋本裕志 | 15.5% | ||
| 最終話 | 9月9日 | 男のシンクロ公演 最高の涙! | 佐藤祐市 | 19.2% | ||
| 平均視聴率・16.0%(ビデオリサーチ調べ・関東地区) | ||||||
エピソード
関連項目
- 福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ(テレビドラマ版1・2の最終回に登場)
- WATER BOYS 2005夏
- 青春オーロラ・スピン スワンの涙(本作と同じフジテレビで1989年に放送された、女子シンクロ選手を題材にした30分連続ドラマ)
脚注
- ↑ “フジテレビジョン 2003年7月 新番組”. www.fujitv.co.jp. 2003年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月18日閲覧。
- ↑ “こちらフジテレビ / news”. www.fujitv.co.jp. 2003年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月16日閲覧。
- ↑ “こちらフジテレビ / News”. www.fujitv.co.jp. 2005年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月16日閲覧。
- ↑ “こちらフジテレビ / News”. www.fujitv.co.jp. 2005年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月16日閲覧。
- ↑ “ウォーターボーイズ”. www.fujitv.co.jp. 2005年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月22日閲覧。
- ↑ “こちらフジテレビ / News”. www.fujitv.co.jp. 2005年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月16日閲覧。
外部リンク
- 公式サイト - ウェイバックマシン(2003年8月1日アーカイブ分)
- ウォーターボーイズ - フジテレビ番組基本情報
- ウォーターボーイズ - FOD
- トゥリトネス公式サイト - シンクロコーチ不破央らによるシンクロチーム
| フジテレビ系 火曜21時台(連続ドラマ枠) | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
顔
(2003年4月15日 - 6月24日) |
WATER BOYS
(2003年7月1日 - 9月9日) |
あなたの隣に誰かいる
(2003年10月7日 - 12月9日) |
ウォーターボーイズ
(Waterboys から転送)
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| ウォーターボーイズ | |
|---|---|
| 監督 | 矢口史靖 |
| 脚本 | 矢口史靖 |
| 製作 | 宮内正喜 平沼久典 塩原徹 |
| 製作総指揮 | 桝井省志 |
| 出演者 | 妻夫木聡 玉木宏 三浦哲郁 近藤公園 金子貴俊 |
| 音楽 | 松田岳二 冷水ひとみ 田尻光隆 |
| 撮影 | 長田勇市 |
| 編集 | 宮島竜治 |
| 制作会社 | アルタミラピクチャーズ |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 91分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 9.2億円[1] |
『ウォーターボーイズ』(WATER BOYS)は、2001年に公開された日本映画[2]。監督は矢口史靖。成り行きから文化祭でシンクロナイズドスイミングを発表することになった男子高校生の奮闘と友情を描く青春コメディ。
転じて「シンクロナイズドスイミングに挑む男子生徒達」を指すこともあるが、語自体は映画プロデューサーが作った造語である。
2003年にはフジテレビにより『WATER BOYS』と題して映画の2年後を舞台としたテレビドラマが製作された。
ストーリー
静岡県相良町(現在の牧之原市)の男子校・唯野(ただの)高校の水泳部は、部員が鈴木智(妻夫木聡)ただ一人しかおらず、廃部寸前だった。そこに新任の美人教師・佐久間恵(眞鍋かをり)が顧問に着任したことで、部員は30人に急増するが、佐久間の狙いがシンクロナイズドスイミングを教えることだと分かった途端、25人が逃亡する。部長の鈴木、何事も中途半端な元バスケ部員の佐藤(玉木宏)、筋肉を付けたいガリガリのダンス少年・太田(三浦哲郁)、カナヅチ克服と水の力学の解明を目指すガリ勉・金沢(近藤公園)、ちょっと女の子っぽい早乙女(金子貴俊)の5人は取り残され、なし崩し的にシンクロの練習を始める。佐久間は学園祭の出し物に男子シンクロを登録するが、その矢先に妊娠が発覚し、5人を放り出して休職してしまう。
例年、学校のプールを釣りぼりとして使用しているバスケ部を始めとする周囲からバカにされまいと、5人は俄かにやる気を出し、既にプールに放たれていた魚を捕獲しようとするが失敗する。5人は後任の水泳部顧問・杉田(杉本哲太)と魚屋の磯村(竹中直人)に、プールの水道代と全滅した魚の弁償代を学園祭のシンクロ入場料金から捻出すると弁解し、その度胸を面白がった磯村はそれに同意する。5人はオカマバーのママ(柄本明)を始めとする地元の商店街の人々に前売り券を販売するが、まともな講師がいない状態では練習も進まず、杉田と磯村の前で行った予行演習は惨憺たる結果に終わる。弁償の一件は5人の保護者に伝えられ、杉田からはプールの使用を禁止されてしまう。
学園祭の発表は絶望的になる中、鈴木は桜木女子高の空手少女・木内静子(平山綾)と予備校で出会い、一目惚れする。二人は徐々に仲良くなっていくが、鈴木は学園祭でシンクロを発表することは言い出せずにいた。そんなある日、鈴木は木内と鴨川シーワールドへデートに行くが、そこで磯村がイルカの調教師として活躍し、見事なイルカショーを披露したことに感銘を受け、磯村にシンクロの指導を乞う。水泳部の4人はシンクロから離れつつあったが、鈴木の呼び掛けを待っていた早乙女と、己を鍛えたい太田と金沢は二つ返事で鈴木に合流。不貞腐れていた佐藤も、鈴木の発破で一念発起し、5人は夏休みを磯村の元で過ごすことにする。
だが、磯村は初めから5人にシンクロを教える気などなく、何かと理由をつけて水族館の清掃をはじめとする雑務を押し付ける。磯村は抗議する5人を「ゲームセンターのダンスゲームでリズム感を鍛えろ」と連れ出し放置するが、重労働で体力をつけ、動物の動きを観察して身のこなしのコツを掴んでいた5人は見事なダンスを決め、周囲の注目の的となる。5人は感動と感謝のあまり、戻ってきた磯村に縋り付いて泣き出し、とうとう観念した磯村は本格的にシンクロを教えることにする。数日後、海で練習していた一同は一般人から溺れていると勘違いされて通報され、水難救助隊のお世話になってニュースで報道されてしまうが、これが多くの住民をはじめ、唯野高全体も惹きつける結果を生む。逃げ出した水泳部員たちも我こそはと部に復帰し、男子シンクロは正式に実施されることが決定した。皆は熱心に練習を続けるが、鈴木は未だに、木内に「シンクロをやる」と打ち明けることができずにいた。
学園祭の前夜、学内でボヤ騒ぎが発生し、消防隊がプールの水を消火のためにほとんど使い切ってしまう。学園祭当日の昼前になっても注水は終わらず、水泳部員たちは諦めかけるが、木内から事情を聴いた桜木女子高の文化祭実行委員が訪れ、同日に学園祭を開催している桜木高のプールの提供を申し出る。迷いを振り切った鈴木を始めとする水泳部は、桜木高生、ママ、佐久間、磯村をはじめとする満場の観客の前で演目をこなしていくが、最後の大技・人間ピラミッドの直前、鈴木の海パンが脱げてしまう。事態を察した磯村は飛び込もうとするが、木内は前々から用意していた“プレゼント”を鈴木に投げる。それはイルカとシンクロを行う鈴木のアップリケが施された、手製の海パンだった。
最終演技を終えた唯野高校男子水泳部。来場者に礼をした30人は、ある者は笑い、ある者は泣きながら、声援と拍手の中退場していくのだった。
登場人物
主要人物
- 鈴木 智
- 演 - 妻夫木聡
- 唯一の水泳部員。スピードを競う競泳に限界を感じ、部活を辞めようとした矢先にシンクロと出会う。気が弱く流されやすい。
- 佐藤 勝正
- 演 - 玉木宏
- 当初はアフロヘアーだったが、予行演習中にカセットデッキを叩き壊した際にその火花が頭に飛び散ったのが原因で髪の毛が焼けてしまい、以降丸刈りになる。
- 後に2003年のドラマ版『WATER BOYS』に登場している。
- 早乙女聖
- 演 - 金子貴俊
- 幼少の頃から、佐藤に好意を抱いていた。後のドラマ版では告白をしたが見事に振られたとのこと。
- 卒業後教員免許を取得し、2004年のドラマ版『WATER BOYS2』では世界史担当の臨時教師兼シンクロ部顧問として登場している。
- 太田 祐一
- 演 - 三浦哲郁
- 貧相な身体を嫌い、日焼けしてマッチョになれるという思いからシンクロ部に入る。
- 金沢 孝志
- 演 - 近藤公園
- ガリ勉高校生。論理的な考えで、むしろややこしい一面があるが、素直で潔い一面もあり、弁償を要求されたときに「実際にはもっと高いです」と自分に都合の悪いことも素直に白状した。
- 木内 静子
- 演 - 平山綾
- 空手少女。鈴木が買ったコーラが自動販売機から出なくなったところに、飛んで来てコーラを出してあげた。鈴木が一目惚れした。
- 伊丹 弥生
- 演 - 秋定里穂
- 女子高の文化祭実行委員。唯野高校のプールの水が文化祭準備中のボヤ騒ぎですべて消火に使われてしまうというハプニングが発生したとき、自分たちの女子高のプールの使用を申し出、危機を救った。
- 佐久間 恵
- 演 - 眞鍋かをり
- シンクロを鈴木達に提案した張本人兼、水泳メンバー増員の原因である女性教師。女子校にしか赴任した経験がなく男子校に赴任することに躊躇しており、赴任当初はそれが原因でクラスに馴染めずにいたが、生徒たちに励まされて自信を取り戻す。しかし産休で居なくなってしまう。
- 佐藤同様後に2003年のドラマ版『WATER BOYS』に登場している。
- 杉田
- 演 - 杉本哲太
- 水泳部の顧問。当初は部員のシンクロに難色を示していたが、最終的には揃いのパンツを用意するなど好意的になった。
- 尾崎校長
- 演 - 谷啓
- 磯村
- 演 - 竹中直人
- やや怪しげな水族館のイルカ飼育員。釣りぼりに放つ魚の搬入も担った。練習のため水族館を訪れたメンバーをナメていたが、次第に認めるようになった。
喫茶バー「ともしび」
その他のシンクロ参加者
- 池内亮三 - 川村貴志
- 望月大志 - 松永大司
- 阪本友也 - 西川拓也
- 崎山勝貴(ヤマちゃん) - 山﨑勝之
- 浦杉太陽(タイヨー) - 杉浦太陽
- 中田光太郎(コータロー) - 田中幸太朗
- 原石真(マコト) - 石原誠
- 藤祭直(ナオシ) - 斉藤直士
- 北村栄吉(エイキ) - 北村栄基
- 本山ちから(チカラ) - 山本力
- 森林樹(モリ) - 森本正輝
- 成瀬金太(キンちゃん) - 金原泰成
- 星野広(ホシノ) - 星野広樹
- 東海林勇二(ユージ) - 鈴木祐二
- 松下羅慈夫(ラジ夫) - 斎藤羅慈
- 高鷹雅(コータカ) - 高鷹一雅
- 影千晴(カゲ) - 影山智昭
- 野西正志(マサ) - 西野正崇
- 田平雅夫(マサオ) - 平田賢
- 本山数木(カズキ) - 山本一輝
- 高貴志(タカシ) - 貴士
- 当利前田(マエダ) - 前田紘孝
- 井石陽介(ヨーちゃん) - 石井洋輔
バスケ部
- 吉田 - 森山栄治
その他
スタッフ
製作
男子高校生たちが、シンクロに挑む青春活劇で、モデルは男子校の埼玉県立川越高校の水泳部が実際に1988年から文化祭の演目として行っているシンクロ公演。
1999年、プロデューサーが『ニュースステーション』(テレビ朝日)で放送された川越高校水泳部のドキュメンタリーを見て映画化を着想。後に矢口史靖監督が加わり、50mの屋外プールで部員全員で繰り広げるインパクトのあるシンクロ演技とその背景にある文化祭に訪れる近隣の女子高生にモテたいという不純な動機の面白さに、「これは映画にすべきだ」として[3]、2001年の映画化に至った。
撮影の1か月以上前からシンクロの練習を開始する必要があることから売れている俳優をキャスティングすることはできず、まるまる2か月以上スケジュールが空いている若手の俳優のみを募集して、当時まだ無名だった妻夫木聡や玉木宏らがキャスティングされた。撮影開始後も千葉県内の学校のプールに拘束されて連日シンクロの練習を続け、シンクロ漬けの日々を送った。後に矢口監督は、「彼ら自身も何か鬱屈した、”ぶつけたいんだ!”っていうエネルギーが溜まりに溜まっていたので、それがスクリーンにそのまま映ったというのが、お客さんに伝わったんでしょうね」と語っている[3]。
作品の評価
劇場公開から徐々に口コミと地方キャンペーンで話題となり、結果的に大ヒット映画となった。当初は少数の映画館のみの上映だったが、全国各地での地道なキャンペーンと独特の宣伝展開で劇場数が増え、最終的には上映劇場100館、上映期間は6か月を越えた。この現象は映画業界で話題になり、それ以降同じような映画が乱立した。シネマコンプレックスの普及と時期と重なり、2000年以降の邦画復活のきっかけを作った。
本作のヒットを受け、2003年にフジテレビがテレビドラマ化。映画スタッフがドラマ製作に参加することにより、映画の世界観を壊さずドラマ化に成功し、高視聴率を記録。この「映画から連続ドラマ」という連動は、その後他局にまで影響を与えることになる。この後フジテレビは、パート2(2004年)、スペシャル版(2005年)と制作し、完結した。また、同じスタッフで映画『スウィングガールズ』(2004年)が製作され、映画『ウォーターボーイズ』の倍以上の興行成績を記録した。
映画・ドラマのヒットにより全国で「シンクロブーム」が起こり、高校を中心に男子シンクロ部が設立されるなど大きな影響を与えた[4]。映画のモデルになった川越高校水泳部のドキュメンタリーが『にんげんドキュメント』(NHK総合)や『スーパーテレビ情報最前線』(日本テレビ)で放送され、同校の文化祭は約3万人(2002年)もの入場者数を記録するまでになった。
2022年に行われ、350人が投票に参加した「夏に見たい映画 人気おすすめランキングベスト148作品 邦画編」では1位を獲得した[5]。
歴史
- 2001年9月15日 - 映画『ウォーターボーイズ』公開[6]。
- 2003年7月1日 - 9月9日 - テレビドラマ『WATER BOYS』放送。
- フジテレビのイベント「お台場冒険王」にて「ウォーターボーイズショー」開催。
- 2004年7月6日 - 9月21日 - テレビドラマ『WATER BOYS2』放送。
- 「お台場冒険王」にて「ウォーターボーイズショー 2」開催。
- 2004年9月21日 - 「第1回全国高校ウォーターボーイズ選手権」放送(優勝校は鈴鹿工業高等専門学校)。
- 2004年10月4日 - 「あの感動がよみがえる!ウォーターボーイズ 2 完全密着130日!涙と友情の最終回スペシャル!!」放送。
- 2004年9月11日 - 映画『スウィングガールズ』公開。
- 2005年8月19日・20日 - テレビドラマ『WATER BOYS 2005夏』放送。
- 「お台場冒険王」にて「ウォーターボーイズショー 05」開催。
- 2005年9月27日 - 「第2回全国高校ウォーターボーイズ選手権」放送(優勝校は鈴鹿工業高等専門学校)。
受賞歴
- 作品賞
-
- 第75回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベストテン第8位
- 第56回毎日映画コンクール 日本映画優秀賞
- 第23回ヨコハマ映画祭 日本映画ベストテン第2位
- 第25回日本アカデミー賞[7]優秀作品賞
- 個人賞
-
- 第25回日本アカデミー賞[8]
- 第39回ゴールデン・アロー賞 映画新人賞(妻夫木聡)
- 第11回日本映画プロフェッショナル大賞 特別賞(妻夫木聡&ボーイズ)
主なロケ地
サウンドトラック
- ウォーターボーイズ オリジナル・サウンドトラック
- 2001年8月22日発売、ユニバーサルミュージック、UPCH-1096
- 音楽:松田岳二・冷水ひとみ・田尻光隆 etc
シンクロで使用された曲
出版
- MAKING OF WATER BOYS(2003年・ワニブックス)
- MAKING OF WATER BOYS 2(2004年・ワニブックス)
- ウォーターボーイズ・オフィシャルブック(2004年・扶桑社)
- 『映画監督はサービス業です。ー矢口史靖のヘンテコ映画術―』、DU BOOKS、2019年9月、ISBN 978-4866471006。
テレビドラマ
『WATER BOYS』と題して、フジテレビ系で2003年7月1日から9月9日まで放送された。続いて『WATER BOYS2』が2004年7月6日から9月21日まで、『WATER BOYS 2005夏』が2005年8月19日と20日に放送された。
脚注
出典
- ↑ 「2001年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2002年(平成14年)2月下旬号、キネマ旬報社、2002年、138頁。
- ↑ “映画「ウォーターボーイズ」WebSite”. www.altamira.jp. 2003年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月19日閲覧。
- 1 2 矢口史靖(インタビュアー:川田裕美)「「”これは映画にすべきだ”と思いましたね」:矢口史靖監督」『Orico presents FIELD OF DREAMS(TOKYO FM)』、2017年2月12日。2018年5月11日閲覧。
- ↑ “こちらフジテレビ / News”. www.fujitv.co.jp. 2026年4月16日閲覧。
- ↑ “夏に見たい映画 人気おすすめランキングベスト148作品 邦画編【350人に聞いた】”. TVマガ. TVログ (2022年8月24日). 2022年10月15日閲覧。
- ↑ “「ゴールデンシアター ウォーターボーイズ に寄せられた反響」”. web.archive.org. 2026年4月21日閲覧。
- ↑ “第25回日本アカデミー賞 優秀賞”. 日本アカデミー賞公式サイト (2002年3月8日). 2025年3月7日閲覧。
- ↑ “第25回日本アカデミー賞 優秀賞”. 日本アカデミー賞公式サイト (2002年3月8日). 2025年3月7日閲覧。
関連項目
- WATER BOYS
- WATER BOYS2
- WATER BOYS 2005夏
- スウィングガールズ - 同監督の作品
- がんばっていきまっしょい - 同じプロデューサーチームの作品
- 解夏 - 同じプロデューサーチームの作品
- それでもボクはやってない - 同じプロデューサーチームの作品
- 書道ガールズ!! わたしたちの甲子園 - 同コンセプトの作品
- 関口大輔 - プロデューサー
- 桝井省志 - プロデューサー
- シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢 - 男性シンクロチームの活躍を描いた映画
- シンクロ・ダンディーズ! - 男性シンクロチームの活躍を描いた映画
外部リンク
- 映画「ウォーターボーイズ」公式サイト
- ウォーターボーイズ - 東宝WEB 資料室
- トゥリトネス公式サイト - archive.today(2013年1月11日アーカイブ分) - シンクロコーチ不破央らによるシンクロチーム
- ウォーターボーイズ - allcinema
- ウォーターボーイズ - KINENOTE
- Waterboys - オールムービー
- Waterboys - IMDb
固有名詞の分類
- Waterboysのページへのリンク