プレミアリーグ2とは? わかりやすく解説

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プレミアリーグ2

(U-21プレミアリーグ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/11 05:14 UTC 版)

プレミアリーグ2
参加クラブ 29
リーグカップ プレミアリーグカップ英語版
EFLトロフィー
国際大会 プレミアリーグ・インターナショナルカップ英語版
最新優勝クラブ マンチェスター・シティ (4回目)
最多優勝クラブ マンチェスター・シティ (4回)
2025-26

プレミアリーグ2Premier League 2)は、イングランドのU-17からU-21までのプロフェッショナル開発段階の選手に提供されるサッカーリーグ[1]。 2012-13シーズンにプレミアリザーブリーグプレミアアカデミーリーグが統合してU-21プレミアリーグが開催され、2016-17シーズンからプレミアリーグ2となった。

概要

2012-13シーズンから育成改革が行われ、プレミアリザーブリーグプレミアアカデミーリーグが統合して「U-21プレミアリーグ」が新設された。このリーグはトップリーグとアカデミーのギャップを埋めるのが目的で、21歳以下の選手とオーバーエイジの3人が登録可能。2016-2017シーズンからは「U-21プレミアリーグ」から「プレミアリーグ2」に変更され、23歳以下の選手が登録可能になった[2]

フォーマット

プレミアリーグでは、エリート・プレーヤー・パフォーマンス・プラン(EPPP)というイギリス国内で優れたホームグロウン選手を育成するための長期戦略を行っている。この対象は9歳から23歳までで、選手は基礎(U-9からU-11)、ユース(U-12からU-16)、プロフェッショナル(U-17からU-23)の3つのフェーズに分けられる。イングランドのクラブのユースアカデミーは最大10分野で評価され、アカデミーのレベルは1から4に分類される。このうち最高位レベルのカテゴリ1に認定されたプロフェッショナル段階のクラブがプレミアリーグ2に参加できる[3]

2022-23シーズンまではカテゴリ1のアカデミーを持つ25クラブから構成され、ディビジョン1(14チーム)とディビジョン2(11チーム)の2つのディビジョンに分かれて各ディビジョンで2つのクラブが昇降格した。チームはホームとアウェイで対戦し、ディビジョン1の成績下位2つのチームが降格し、ディビジョン2のチャンピオンと別の1チーム(2位から5位に終わったチームのプレーオフによって決定)が昇格した[1]

2023-24シーズからはディヴィジョンによる区分が廃止され、26チームによって構成される。チームは過去3シーズンの成績に基づいて5つのポットに分けられ、20試合のレギュラーシーズンを過ごす。上位16チームは一発勝負のプレーオフに進出し、1位が16位と対戦するなどのトーナメント形式で争われる。さらに、レギュラーシーズン上位12チームは翌シーズンのプレミアリーグ・インターナショナルカップ英語版の参加資格を得る[1]

2025-26シーズンからはバーミンガム・シティFCバーンリーFCイプスウィッチ・タウンFCのリザーブチームが新たに参加し、合計29チームで競われる[4]

2025-26シーズンの参加チーム

チーム 昨季順位[5] トップチームの所属ディヴィジョン
マンチェスター・シティ 1位 プレミアリーグ
フラム英語版 2位 プレミアリーグ
チェルシー 3位 プレミアリーグ
ウェストハム・ユナイテッド英語版 4位 プレミアリーグ
マンチェスター・ユナイテッド 5位 プレミアリーグ
クリスタル・パレス英語版 6位 プレミアリーグ
サウサンプトン英語版 7位 チャンピオンシップ
アーセナル 8位 プレミアリーグ
ニューカッスル・ユナイテッド英語版 9位 プレミアリーグ
レスター・シティ 10位 チャンピオンシップ
ブライトン&ホーヴ・アルビオン英語版 11位 プレミアリーグ
エヴァートン英語版 12位 プレミアリーグ
サンダーランド英語版 13位 プレミアリーグ
ウルブス英語版 14位 プレミアリーグ
ノッティンガム・フォレスト英語版 15位 プレミアリーグ
リヴァプール英語版 16位 プレミアリーグ
リーズ・ユナイテッド英語版 17位 プレミアリーグ
WBA英語版 18位 チャンピオンシップ
ミドルズブラ英語版 19位 チャンピオンシップ
レディング英語版 20位 EFLリーグ1
ブラックバーン・ローヴァーズ英語版 21位 チャンピオンシップ
トッテナム 22位 プレミアリーグ
ダービー・カウンティ英語版 23位 チャンピオンシップ
ノリッジ・シティ英語版 24位 チャンピオンシップ
ストーク・シティ英語版 25位 チャンピオンシップ
アストン・ヴィラ英語版 26位 プレミアリーグ
バーミンガム・シティ英語版 新規参加 チャンピオンシップ
バーンリー英語版 新規参加 プレミアリーグ
イプスウィッチ・タウン英語版 新規参加 チャンピオンシップ

歴代優勝チーム

ディヴィジョン1

シーズン 優勝チーム
2012-13 マンチェスター・ユナイテッド
2013-14 チェルシー
2014-15 マンチェスター・ユナイテッド (2)
2015-16 マンチェスター・ユナイテッド (3)
2016-17 エヴァートン英語版
2017-18 アーセナル
2018-19 エヴァートン英語版 (2)
2019-20 チェルシー (2)
2020-21 マンチェスター・シティ
2021-22 マンチェスター・シティ (2)
2022-23 マンチェスター・シティ (3)

ディヴィジョン2

シーズン 優勝チーム
2014-15 ミドルズブラ英語版
2015-16 ダービー・カウンティ英語版
2016-17 スウォンジー・シティ英語版
2017-18 ブラックバーン・ローヴァーズ英語版
2018-19 ウルブス英語版
2019-20 ウェストハム・ユナイテッド英語版
2020-21 リーズ・ユナイテッド英語版
2021-22 フラム英語版
2022-23 サウサンプトン英語版

2023-24シーズン以降

シーズン 優勝チーム
2023-24 トッテナム
2024-25 マンチェスター・シティ (4)
2025-26

シーズン最優秀選手

シーズン 選手 所属チーム ポジション 備考
2016-17[6] オリヴァー・マクバーニー スウォンジー・シティ英語版 FW 全コンペティションで23得点を記録し、チームをディヴィジョン2とプレミアリーグカップの2冠に導いた。
2017-18[7] リース・ネルソン アーセナル MF 全コンペティションで10得点を挙げてディヴィジョン1優勝、プレミアリーグ・インターナショナルカップ決勝進出、トップチームEL準決勝進出に貢献した。
2018-19[8] アーロン・コノリー ブライトン&ホーヴ・アルビオン英語版 FW シーズン前半のみで[注釈 1]11得点を記録してディヴィジョン1の得点王を受賞。
2018年11月の月間最優秀選手受賞を含む4度の月間最優秀選手候補にノミネートした。
2019-20[9] カーティス・ジョーンズ リヴァプール英語版 MF 得点ランキング2位となる9ゴールを挙げ、プレミアリーグでも6試合に出場してリーグ優勝を果たした。
2020-21[10] リアム・デラップ マンチェスター・シティ FW 2020年11月の月間最優秀選手賞を受賞。
シーズン中にPL2史上最多得点記録を更新する24得点を挙げてチームをディヴィジョン1優勝に導いた。
2021-22[11] ジェームズ・マカティー マンチェスター・シティ MF 23試合で18得点7アシストを記録。プレミアリーグCLFAカップEFLカップなどトップチームの試合にも複数出場した。
2022-23[12] カルロス・ボルジェス マンチェスター・シティ FW 得点王となる21ゴールの活躍でチームの3連覇に貢献。2023年2月には月間最優秀選手に輝いた。
2023-24[13] ウィル・ランクシャー トッテナム FW レギュラーシーズンで18得点[注釈 2]を挙げて得点王とチームのPL2初優勝に貢献した。
2024-25[14] ジャフマイ・シンプソン=ピュゼー英語版 マンチェスター・シティ DF 優れた守備とキャプテンとしてリーグ戦をわずか23失点に抑え、6度のクリーンシートと2ゴール1アシストを記録。
プレミアリーグ2のシーズンMVPを受賞した史上初のディフェンダーとなった。
  1. ^ シーズン後半はEFLリーグ1ルートン・タウンFCに期限付き移籍した。
  2. ^ プレーオフでさらに5ゴールを記録。

脚注

  1. ^ a b c Premier League 2 explained” (英語). Premier League (2022年6月14日). 2024年9月9日閲覧。
  2. ^ Premier League 2: Competition format explained”. Premier League. 2016年7月26日閲覧。
  3. ^ Elite Player Performance Plan” (英語). Premier League. 2024年9月9日閲覧。
  4. ^ Premier League 2: Competition format explained” (英語). Premier League (2025年8月5日). 2025年8月11日閲覧。
  5. ^ Premier League 2 Tables 2024-25” (英語). Premier League. 2025年8月11日閲覧。
  6. ^ McBurnie named 2016/17 PL2 Player of the Season” (英語). Premier League (2017年5月24日). 2024年9月9日閲覧。
  7. ^ Nelson crowned PL2 Player of the Season” (英語). Premier League (2018年5月17日). 2024年9月9日閲覧。
  8. ^ Connolly named 2018/19 PL2 Player of the Season” (英語). Premier League (2019年5月18日). 2024年9月9日閲覧。
  9. ^ Curtis Jones named 2019/20 PL2 Player of the Season” (英語). Premier League (2020年8月20日). 2024年9月9日閲覧。
  10. ^ Man City's Delap named 2020/21 PL2 Player of the Season” (英語). Premier League (2021年6月2日). 2024年9月9日閲覧。
  11. ^ Man City's McAtee named PL2 Player of the Season” (英語). Premier League (2022年5月23日). 2024年9月9日閲覧。
  12. ^ Man City's Borges named PL2 Player of the Season” (英語). Premier League (2023年5月23日). 2024年9月9日閲覧。
  13. ^ Spurs' Lankshear named Premier League 2 Player of the Season” (英語). Premier League (2024年5月22日). 2024年9月9日閲覧。
  14. ^ Man City's Simpson-Pusey named PL2 Player of the Season” (英語). Premier League (2025年5月13日). 2025年5月26日閲覧。

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