RISU Japan
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/22 05:15 UTC 版)
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| 種類 | 株式会社 |
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| 本社所在地 | 〒113-0033 東京都文京区本郷3-21-8 ケイアイビル6F |
| 設立 | 2014年7月 |
| 業種 | サービス業 |
| 法人番号 | 8010001161923 |
| 事業内容 | タブレット型通信教育「RISU算数」の運営、学習塾運営、教育関連機器の開発・販売 |
| 代表者 | 代表取締役 今木智隆 |
| 資本金 | 7,000万円 |
| 従業員数 | 110名 |
| 外部リンク | www |
RISU Japan株式会社(リスジャパン、英: RISU Japan Inc.)は、小学生向けのタブレット型通信教育サービス「RISU算数」などを提供する東京都文京区の企業。2014年7月、今木智隆と加藤エルテス聡志によって設立された[1]。代表取締役は今木智隆[2]。
「才能を、科学する」を企業理念に掲げ、学習者の理解度に応じて出題内容を変化させる無学年制のタブレット教材を中核として、直営学習塾、ロボットプログラミング教室、英語教材など複数の事業を展開する。日本国内のほか、アメリカ合衆国カリフォルニア州サニーベールに子会社「RISU USA, LLC」を置き、北米向けにサービスを提供している[2][1]。
概要
主力サービスである「RISU算数」は、児童一人ひとりの学習データを独自のアルゴリズムで分析し、理解度・習熟度に応じて問題と解説動画を出し分けるアダプティブ・ラーニング型の通信教育サービスである[1]。無学年制を採用しており、同社発表によれば利用者の約75%が実際の学年より先の単元を学習しているとされる[3]。
東京大学をはじめとする難関大学の学生がチューターとして動画による個別指導を行うのが特徴で、保護者に対してはウェブ上の管理画面を通じて学習進度や理解度が報告される[4]。同サービスの学習支援システムは2017年に特許を取得している[5][1]。
沿革
創業と主要サービスのローンチ(2014年 - 2015年)
事業拡大と特許取得(2016年 - 2018年)
- 2016年9月 - 東京都文京区茗荷谷に直営塾「RISU塾」を開校。算数に加え読解力向上のための授業を併設[10]。
- 2016年12月 - 文京区本駒込に2校目の直営塾を開校[11]。
- 2017年7月 - 中央区勝どきに3校目の直営塾を開校[12]。
- 2017年8月 - 福岡市に九州初の算数教室を開校[13]。
- 2017年11月 - 「RISU算数」の学習支援システムが特許を取得[5]。
- 2017年12月 - 神奈川県川崎市中原区新丸子町に4校目の直営塾(武蔵小杉校)を開校[14]。
- 2018年2月 - 横浜市西区みなとみらいのTSUTAYA横浜みなとみらい店内にロボットプログラミング教室を開校[15]。
- 2018年4月 - 東京都中央区勝どきに2校目のロボットプログラミング教室を開校[16]。
- 2018年7月 - プロのナレーター・声優を起用した「RISU算数プレミアムフォローレッスン」の提供を開始[17]。
- 2018年9月 - カリフォルニア州シリコンバレーの公立小学校にRISUを導入[18]。
- 2018年10月 - 会員向け生活支援サービス「RISU Prime」を開始。オイシックス・ラ・大地、キタムラ、オトバンク等と提携[19]。
- 2018年12月 - 日本数学検定協会と業務提携[20]。
事業の多角化と国際展開(2019年以降)
- 2019年6月 - スタンフォード大学出身でシリコンバレーで実績を持つSunil Mirapriがグローバル・ビジネス顧問に就任[21]。
- 2019年8月 - 「RISU算数」が第13回キッズデザイン賞(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)を受賞[22]。
- 2020年4月 - 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う休校を受け、小学1 - 2年生向けに無償の「RISU小学生オンラインスクール」を開校[23]。
- 2020年7月 - カスタマーサポート拠点として北海道チームを発足[24]。
- 2021年2月 - 社会貢献プロジェクト「学びのバトン」により、岡山県赤磐市の放課後児童クラブと提携[25]。
- 2021年7月 - 中国・深圳市のShenzhen Xuezhiyou Technologyと、包括的なデバイス開発に関する業務提携を締結[26]。
- 2022年2月 - ベルリッツ・ジャパンと提携し、子ども向け英語レッスン動画サービス「ハロー!ベルリッツ」を提供開始[27]。
- 2023年1月 - 幼児向け英語動画サービス「RISUきっずEnglish」を提供開始[28]。
- 2023年7月 - 代表・今木の著書『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法』(文響社)が発売[29]。
- 2023年 - 「RISUきっずEnglish」が第16回ペアレンティングアワード(モノ・サービス部門)を受賞[20]。
- 2024年3月 - 寝かしつけプロジェクター「Astrum」を発売[30]。
- 2024年6月 - 「RISU算数」および「RISUきっず」が一般社団法人日本子育て支援協会の「子育て支援大賞2024」を受賞[31]。
- 2024年9月 - 「RISU算数」「RISUきっず」の料金体系を初めて大幅に改定[32]。
- 2025年3月 - 算数オリンピックメダリスト経験者等の要望を受け、小学生向けの「数学コース」を提供開始[33]。
主なサービス
RISU算数
小学生を対象とした、算数に特化したタブレット型通信教育サービス。低学年・高学年あわせて全94ステージで構成され、1ステージあたり75~100問程度の問題が配信される。各ステージの末尾に達成テストが設けられており、これをクリアすることでステージ修了となる[34]。
利用者は契約開始時の実力テストの結果に応じて開始地点が決まる仕組みで、学年に縛られずに進度を決められる「無学年制」を採用している。高学年コースを修了すると「中学受験基礎コース」に進むことができ、2025年3月からは卒業生や算数オリンピックメダリストからの要望を受けて「数学コース」(Basicから代数・幾何・統計へ)が追加された[33]。
RISUきっず
年中・年長の未就学児を対象としたタブレット教材。数の概念から時計の読み方、簡単な足し算・引き算まで、就学前に身につけたい算数の基礎を扱う。ひらがなが十分に読めない児童のために問題文の音声読み上げ機能を備える。全12ステージを修了すると自動的に「RISU算数」のステージ1に移行する[6]。
RISU塾・ロボットプログラミング教室
東京都文京区・中央区、神奈川県川崎市、福岡市などで、東京大学をはじめとする現役大学生が講師を務める個別指導塾「RISU塾」を展開。算数の指導に加えて読書感想やプレゼンテーションの指導も行っている[10]。また、神奈川県横浜市および東京都中央区には、ロボットを用いた小学生向けのプログラミング教室を展開している[15][16]。
英語関連サービス
2022年よりベルリッツとの提携による子ども向け英語動画レッスン「ハロー!ベルリッツ」を、2023年より幼児向けの「RISUきっずEnglish」を提供している。後者はRISUきっずのタブレット内で視聴可能で、算数の学習内容と連動した英語動画を配信する点を特徴とする[27][28]。
その他の事業
姿勢改善を目的とした「スマート姿勢改善ペン」、寝かしつけ用プロジェクター「Astrum」など、算数教育以外のプロダクト開発も展開している[30]。また、代表・今木による書籍の出版、連載記事の執筆も行っている[29]。
特徴・技術
アダプティブ・ラーニングとデータ分析
RISU算数の中核は、児童一人ひとりの解答データ(解答時間、正誤、習熟度、つまずきの箇所など)をサーバー上で収集・分析し、個別に最適化された問題・復習テスト・解説動画を配信するアダプティブ・ラーニング技術である。同社は累計で数十億件規模の学習データを蓄積していると公表しており、2023年時点では「30億件」の学習データに基づくカリキュラム改善を行っているとしている[35][29]。
インタビュー記事によれば、解答が一定以上の点数で推移しているうちは解説を配信せず、つまずきを検知した段階で初めて解説動画が送られる「問題を先に解かせる」設計思想が特徴で、従来の「教えてから解かせる」指導とは逆のアプローチを採っているとされる[1]。
個別フォロー
東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学などの学生を中心とするチューターが、収集された学習データをもとに電子メールおよび動画レッスンによる個別フォローを行う。2018年からはプロのナレーター・声優を起用した「プレミアムフォローレッスン」も提供されている[17]。
特許技術
2017年11月、同社の学習支援システムの新規性が認められ特許を取得した。特許の対象は、学習者の理解度に応じて問題を出し分けるアルゴリズムと個別フォローの仕組みとされる[5][1]。
社会貢献活動
受賞
消費者紛争
2017年、RISU Japanのタブレット教材の解約に関する紛争案件が東京都消費生活総合センターに持ち込まれ、東京都消費者被害救済委員会による裁判外紛争解決手続(ADR)の対象となった。基本料金の返金可否などを争点とするもので、委員会は調停案を示したが、RISU Japan側がこれを受諾しなかったため、あっせん・調停は不調に終わった[37]。
同社は利用料金体系(基本料金の年間一括払い、残期間分は返金不可、学習進度に応じた月額利用料の加算)について、公式サイトや契約規約で明示する対応を行っている[34][38]。2024年9月には、基本料金および利用料を含む料金体系の大幅改定を実施した[32]。
経営陣
代表取締役:今木智隆
今木智隆(いまき ともたか)は、京都大学大学院エネルギー科学研究科を修了後、デジタルマーケティング分野のコンサルティング会社であるビービットに入社。同社国内コンサルティングサービス統括責任者を経て、2014年にRISU Japanを設立した[1][29]。著書に『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』(2019年、文響社)、『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法』(2023年、文響社)、『30億ビッグデータからわかった 勉強ができる子と親がやっていること』(BOW&PARTNERS)などがある[29][2]。
共同創業者:加藤エルテス聡志
グローバル・ビジネス顧問:Sunil Mirapri
スタンフォード大学コンピュータサイエンス学修士出身で、NetflixやSilicon Graphicsなどで活躍し、多数の特許を取得した経歴を持つ[21][2]。
脚注
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 “「才能をつくる」重視の教育で、楽しみながら挑戦する人を増やす。――RISU Japan株式会社 今木智隆”. AstaVision (2018年3月8日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 3 4 5 “会社概要”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “RISU算数|タブレット通信教育で先取り学習&苦手対策”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ 「教育パパが増加中…塾送迎から宿題指導も ネット駆使して管理も進む」『産経新聞』2015年5月6日。2026年4月17日閲覧。
- 1 2 3 “【RISU算数 特許取得のお知らせ】学習支援システムの新規性が正式に認定されました”. RISU Japan株式会社 (2017年11月22日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “年中・年長(幼児)タブレット学習教材「RISUきっず」”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “データに基づく的確な個別フォロー”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “RISU - Most advanced math & Critical thinking lessons” (英語). RISU USA, LLC. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “中学受験基礎・応用クラス”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “現役東大生らによる小学生向け個別指導塾を東京都文京区に開校”. RISU Japan株式会社 (2016年9月15日). 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “本駒込の塾なら「RISU塾 本駒込校」”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “東大生らが算数と読書を個別指導する RISU塾 月島・勝どき校が開校”. RISU Japan株式会社 (2017年7月27日). 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “福岡経済で、RISU塾の九州進出について採り上げていただきました”. RISU Japan株式会社 (2017年11月6日). 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “トップ大学生らが算数を個別指導する RISU塾 武蔵小杉校が開校”. RISU Japan株式会社 (2017年12月18日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “TSUTAYAみなとみらい店でロボットプログラミング教室by RISUがオープン”. RISU Japan株式会社 (2018年2月28日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “RISU式ロボットプログラミング教室 勝どき(月島)校がオープン”. RISU Japan株式会社 (2018年4月25日). 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “日本教育ベンチャー初。アメリカの公立小学校のクラスへRISUを導入”. RISU Japan株式会社 (2018年9月27日). 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “豊かな親子の生活を応援する「RISU Prime」を開始”. RISU Japan株式会社 (2018年10月23日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 3 “未来の才能のために”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “Sunil Mirapri氏がRISUのグローバル・ビジネス顧問に就任”. RISU Japan株式会社 (2019年6月27日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “RISU算数|2019年度(第13回)キッズデザイン賞受賞作品”. キッズデザイン協議会. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “4月27日(月)より無償の「RISU小学生オンラインスクール」を開校”. RISU Japan株式会社 (2020年4月24日). 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “RISUカスタマーサポートの北海道チームが発足しました”. RISU Japan株式会社 (2020年7月14日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “「学びのバトン」プロジェクトが、岡山県赤磐市放課後児童クラブと提携しました”. RISU Japan株式会社 (2021年2月4日). 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “Shenzhen Xuezhiyou TechnologyとRISU Japan、包括的なデバイス開発において業務提携”. RISU Japan株式会社 (2021年7月29日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “ベルリッツ・ジャパンとRISU Japan、子供向け英語レッスン動画サービス「ハロー!ベルリッツ」を提供開始”. RISU Japan株式会社 (2022年2月). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “幼児向け英語レッスン動画サービス「RISUきっずEnglish」を提供開始”. RISU Japan株式会社 (2023年1月16日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 3 4 5 “RISU Japan代表今木の2冊目の著書『算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法』が文響社より発売!”. PR TIMES (2023年7月6日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 ““寝かしつけ”と“学び”を後押しする寝かしつけプロジェクター「Astrum」3月29日発売”. PressWalker (2024年3月29日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “「RISU算数」及び「RISUきっず」が「子育て支援大賞2024」を受賞しました”. RISU Japan株式会社 (2024年6月27日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “「RISU算数」「RISUきっず」の料金が初の大幅改定”. RISU Japan株式会社 (2024年9月1日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “RISU算数にて「数学コース」の提供を開始”. RISU Japan株式会社 (2025年3月28日). 2026年4月17日閲覧。
- 1 2 “料金について”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “非科学的な勉強を終わらせよう。算数特化のタブレット教材『RISU算数』開発の裏側にある創業者の信念”. PR TIMES STORY. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “マーシャル諸島でRISU算数を利用した小学校が、政府の全国統一学力試験で最下位から大幅な学力向上(全国1位)”. RISU Japan株式会社 (2017年3月28日). 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “タブレット端末を利用した学習サービスの解約に係る紛争案件(東京都消費者被害救済委員会報告書)” (PDF). 東京都. 2026年4月17日閲覧。
- ↑ “ご利用規約”. RISU Japan株式会社. 2026年4月17日閲覧。
関連項目
外部リンク
- RISU Japan株式会社 公式サイト
- RISU USA 公式サイト(英語)
- RISU算数・RISU Japan公式 (@RISU_Japan) - X(旧Twitter)
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