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ファットボーイ・スリム

(Norman Cook から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/30 13:53 UTC 版)

ファットボーイ・スリム
ファットボーイ・スリム(2004年)
基本情報
出生名 Quentin Leo Cook
別名 ノーマン・クック
生誕 (1963-07-13) 1963年7月13日(62歳)
出身地 イングランド
ブロムリー、及びブライトン
ジャンル テクノハウス
職業 DJ
担当楽器 ターンテーブルベース
活動期間 1985年 (1985) -
共同作業者 ハウスマーティンズ
ビーツ・インターナショナル
フリーク・パワー
公式サイト FatboySlim.net

ファットボーイ・スリムFatboy Slim, 1963年7月31日[1] - )は、イギリスクラブDJおよびミュージシャンであるノーマン・クック(Norman Cook)の、複数ある彼の個人活動名義/プロジェクトのひとつである。イギリスをはじめとする世界的音楽シーンを股にかけて活躍するビッグ・ビートの主要アーティストの1人で、イギリスポピュラー音楽(主にテクノハウス方面)の第一人者として音楽活動を行う。

来歴

イギリス・ロンドン南東郊ブロムリーで生まれ、ロンドン西郊サリー州レッドヒル英語版 で育ち、大学時代からはイギリス南東岸ブライトンに移り住んだ[2]

彼の音楽活動は、1985年、友人ポール・ヒートンの勧誘で、彼の有するバンドであったハウスマーティンズ英語版ベーシストを務めることから始まる[3]。彼らは1986年(ノーマン加入からわずか1年)には、アイズレー・ジャスパー・アイズレー英語版の"Caravan of Love"をカヴァーしてUKチャートNo.1を獲得している[3]。しかし、1988年には解散[3]。以後ノーマンはダンス・ミュージックに従事するため、ブライトンに戻って活動を続けることになる[3]。様々な創作・リミックス活動を経て、ビーツ・インターナショナル英語版を結成する[3]1990年には2度目のUKチャートNo.1となる"Dub Be Good To Me"をリリースするが、その後、妻との離婚による精神的ショックにより、2年間音楽活動から遠ざかることになる[4]。この時期にビーツ・インターナショナルは来日公演を行い、同じ来日にてユナイテッド・フューチャー・オーガニゼイションなどと仕事をし、アシッド・ジャズ・ブームに貢献した。

彼の音楽への情熱を取り戻させた一番の要素は、友人に誘われて行ったクラブで耳にしたロバート・オーウェンズの"I'll Be Your Friend"だった。触発されたノーマンは、トロンボーン奏者であったアシュレイ・スレイターを誘ってフリーク・パワーを結成し、精力的な活動を再開したが、"Turn On, Tune In, Cop Out"のヒットを契機に、徐々に衰退の道を歩むことになった。この頃ノーマンは、種々の活動においてアーティスト名を使い分けていた。Pizzaman, The Mighty Dub Kats, Fried Funk Foodなどがそれである。そしてこのような状況の中、ノーマンは1996年に"Fatboy Slim"を名乗ることになる[5]

彼のデビュー作は、シングル"Santa Cruz"[4]。(ダミアン・ハリス英語版のレーベルスキント英語版の初作品でもあった。)この頃から彼の音楽はロンドン中のクラブでヘヴィー・ローテーションされ始め、1996年、ファットボーイ・スリム名義では初のアルバム、Better Living Through Chemistryをリリースする[4]。その後も精力的な活動を続け、彼自身が火付け役となったビッグビートムーヴメントの最中リリースされたセカンドアルバムの"You've Come A Long Way, Baby"[6]、その2年後の2000年にはサードアルバム"Halfway Between the Gutter and the Stars"のリリースと[3]、常に音楽シーンをリードし続ける。2004年には4枚目のアルバムとなる"Palookaville"をリリース[7]

2002年7月13日、地元ブライトン・ビーチでの2度目のコンサートは25万人を集める大成功を収めた。しかし7月16日には25歳のオーストラリア人女性がコンサートの事故が元で死亡。以降、同様のライブは当局により禁止されていたが、2006年の6月にノーマン主催のネス湖でのRockness Festivalを開催し、2007年1月には再び地元のブライトン市民限定で2万人規模のコンサートを行った。2002年には、本名をクエンティン・レオ・クック (Quentin Leo Cook) からノーマン・クエンティン・クック (Norman Quentin Cook) へ正式に改名している[8]

2012年8月12日2012年ロンドンオリンピックの閉会式にてパフォーマンスを行った[9]。ステージ中央に停まったバスの中からタコ型のオブジェとDJブースとともに登場し、自身の楽曲を2曲("Right Here Right Now" "ロッカフェラー・スカンク"いずれもセカンドアルバムに収録)と[10]、その後登場したジェシー・Jタイニー・テンパータイオ・クルーズの歌唱中もDJブース内でパフォーマンスを行った[11]

私生活では、1999年にテレビ司会者のゾーイ・ボールと結婚し2人の子供を授かるが、2016年に離婚を発表[12]

ディスコグラフィ

詳しくは、en:Fatboy Slim discographyを参照。

スタジオ・アルバム

  • Better Living Through Chemistry (1996年)
  • You've Come a Long Way, Baby (1998年)
  • Halfway Between the Gutter and the Stars (2000年)
  • Palookaville (Fatboy Slim album)|Palookaville (2004年)

ライブアルバム・コンピレーションなど

  • Pizzaman, Pizzamania (1995年)
  • Norman Cook, Skip To My Loops (1993年)
  • Various artists, Southern Fried House (1995年)
  • Beat up the NME (Live) (1997年)
  • On the Floor at the Boutique (Live) (1998年)
  • A Break from the Norm (2001年)
  • Live on Brighton Beach (Live) (2002年)
  • Big Beach Boutique II (Live) (2002年)
  • Big Beach Boutique II - The Movie (DVD) (2002年)
  • My Game (Live) (2002年)
  • Bondi Beach: New Years Eve 06 (2005年)
  • Fala ai! (2006年)
  • The Greatest Hits - Why Try Harder (2006年)

シングル

アルバムBetter Living Through Chemistryよりシングルカットされたもの

  • "Everybody Needs A 303" (1996年)
  • "Punk To Funk" (1996年)
  • "Going Out Of My Head" (1997年)
  • "Everybody Needs a 303 (Remix)" (1997年)

アルバムYou've Come A Long Way Babyよりシングルカットされたもの

アルバムHalfway Between the Gutter and the Starsよりシングルカットされたもの

  • "Sunset (Bird of Prey)" (2000年)
  • "Demons" (feat. Macy Gray) (2001年)
  • "Star 69" / "Weapon of Choice" (2001年)
  • "A Song for Shelter" / "Ya Mama" (2001年)
  • "Drop The Hate" (2001年) 12インチレコード盤のみ
  • "Retox" (2002年) 12インチレコード盤のみ

アルバムPalookavilleよりシングルカットされたもの

  • "Slash Dot Dash" (2004年)
  • "Wonderful Night" (2004年)
  • "The Joker" (2005年)
  • "Don't Let The Man Get You Down" (2005年)

アルバムWhy Try Harder? - The Greatest Hitsよりシングルカットされたもの

  • "That Old Pair Of Jeans" (2006年)
  • "Champion Sound" (2006年)

いずれのアルバムにも収録されていないもの

  • "Badder Badder Schwing" (Freddy Fresh feat. Fatboy Slim) (1999年)

脚注

  1. ^ Happy Birthday to Fatboy Slim!”. Hotpress (2017年7月31日). 2019年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月30日閲覧。
  2. ^ プロフィール|ファットボーイ・スリム”. ソニーミュージックオフィシャルサイト. 2024年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f Norman Cook's long way to stardom”. BBC News. BBC (2001年9月7日). 2025年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月30日閲覧。
  4. ^ a b c Fatboy Slim: You’ve Come a Long Way Baby Album Review”. Pitchfork. Condé Nast (2024年10月20日). 2025年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月30日閲覧。
  5. ^ Fatboy Slim on the verge of tears as he hails special Scouse trait”. Liverpool Echo. Reach plc (2024年8月24日). 2024年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月30日閲覧。
  6. ^ >Fatboy Slim’s ‘You've Come a Long Way, Baby’ at 25: Norman Cook's rock & roll opus”. DJ Mag (2023年10月19日). 2023年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月30日閲覧。
  7. ^ この男が帰ってきた!Fatboy Slim 4年ぶりの新作完成!!”. HMV&BOOKS onlineニュース. ローソンエンタテインメント (2004年8月3日). 2025年11月30日閲覧。
  8. ^ Changes of Name”. ロンドン・ガゼット (2002年6月13日). 2020年5月12日閲覧。
  9. ^ ビーディ・アイ、ミューズ、ザ・フーらがロンドン・オリンピック閉幕式典でパフォーマンスを披露”. rockinon.com. ロッキング・オン・ホールディングス (2012年8月13日). 2022年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月30日閲覧。
  10. ^ Fatboy Slim, Russell Brand Share 'Bromance' at Olympic Ceremony”. Rolling Stone (2012年8月16日). 2020年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月30日閲覧。
  11. ^ Taio Cruz, Jessie J., Tinie Tempah Nail Olympics Closing Ceremony”. VIBE.com. Penske Media Corporation (2012年8月13日). 2025年11月30日閲覧。
  12. ^ “ファットボーイ・スリムとゾーイ・ボールが離婚へ”. 映画.com. (2016年10月3日). https://eiga.com/news/20161003/17/ 2016年10月4日閲覧。 

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