MCM-41とは? わかりやすく解説

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MCM-41

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 07:27 UTC 版)

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MCM-41(エムシーエムフォーティーワン、Mobil Crystalline Material 41、或いは、Mobil Composition of Matter 41)とは、1992年に米mobil社(現、エクソンモービル)により開発された、メソポーラス材料(メソ多孔質材料)である。

特定の材質ではなく、その合成法と言え、実際、シリカチタニアなどのMCM-41が合成されている。

界面活性剤分子は、溶液中で、条件により分子集合体を形成する。MCM-41は、特に、棒状ミセルの集合体であるヘキサゴナル構造を用い、それを鋳型(テンプレート)として、分子鋳型法(テンプレート法)により合成される。

合成の一例を挙げる。カチオン性界面活性剤であるDTAC水溶液のミセル溶液を強塩基性に調整後、シリカ前駆体であるTEOSを添加すると、アンモニウム基の周りにシリケートが配位し、棒状ミセルをガラスで包み込んだ集合体が生成する。これを濾別した後、乾燥させ、500度で焼成すると、有機物である界面活性剤が除去され、棒状ミセルの部分が空洞になった、ハニカム構造を持ったシリカ粒子が得られる。これが、MCM-41である。

MCM-41の用途は、メソポーラス材料としての用途である。即ち、触媒の担体や、DNAタンパク質などのわりと大きな分子の吸着剤として用いられる。

MCM-41と同じく、二次元ヘキサゴナル構造(ハニカム構造)を持つメソポーラス材料には、FSM-16などがある。

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