MAG95
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/28 07:57 UTC 版)
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改良型のMAG08
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概要 | |
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種類 | 自動式拳銃 |
製造国 | ![]() |
設計・製造 | ザクワディ・メタロヴェ・ウゥチニク(ラドム)[1] |
性能 | |
口径 | 9 mm[1] |
銃身長 | 115 mm[1] |
ライフリング | 6条右回り[1] |
使用弾薬 | 9x19mmパラベラム弾[1] |
装弾数 | 15+1発[1] |
作動方式 | ショートリコイル[1] |
重量 | 1,050 g(MAG95、非装填時)[1] 875 g(MAG98、非装填時)[1] |
銃口初速 | 356 m/s[1] |
MAG95は、ポーランドで開発された自動式拳銃である。ポーランド共和国軍の制式拳銃トライアルに参加したが、不採用となった。
概要
1994年に発表された軍用向けの大型拳銃で、ポーランドのザクワディ・メタロヴェ・ウゥチニク(ラドム)で開発された[1][2][3]。NATOに加盟して制式弾薬を変更したポーランド共和国軍への採用と、西ヨーロッパへの輸出を意図しており、使用弾薬は9x19mmパラベラム弾である[2][4]。
弾倉はダブルカラムで装弾数は15+1発、オプションとして10発と20発弾倉も存在する[1]。作動方式はショートリコイル式、撃発機構はハンマー露出型のダブルアクションである[1]。初期モデルのMAG95では全ての部品がスチール製であり、非装填時で1キログラム以上の重量があったが、後に登場した改良モデルではフレームがアルミニウム合金製となるなど軽量化が図られた[1][2]。フレーム後端付近左右に、デコッキングレバーを兼ねたマニュアルセフティが配置されている[2]。
MAG95はポーランド共和国軍の制式拳銃トライアルに参加したが、軍事兵器技術研究所が開発したWIST-94に敗れた[2]。以後、MAG98・MAG08などの改良モデルを開発しつつ輸出や民間向けに生産されていたが[2]、2025年時点ではメーカーの製品一覧にはMAGシリーズは掲載されていない[5]。
更なる改良型として、2015年から2017年にかけてPR-15 RAGUN(2018年からVIS100に改称)が開発され、WIST-94の後継としてポーランド共和国軍に制式採用された[6][7][8]。
派生型
- MAG08
- 2008年に発表された、MAG98の改良モデル[9]。
脚注
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o Richard D. Jones & Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. p. 43. ISBN 978-071062947-0
- ^ a b c d e f g 床井雅美『オールカラー最新軍用銃事典』並木書房、2013年5月1日、98頁。 ISBN 978-4-89063-303-6。
- ^ 床井雅美『最新ピストル図鑑 Vol.2』徳間書店、1996年4月15日、202頁。 ISBN 4-19-890493-6。
- ^ 床井雅美『現代軍用ピストル図鑑』徳間書店、2002年2月15日、247頁。 ISBN 4-19-891660-8。
- ^ “Oferta” (ポーランド語). fabrykabroni.pl. 2025年4月24日閲覧。
- ^ “Symboliczny certyfikat zmiany nazwy pistoletu PR-15 RAGUN na VIS 100”. fabrykabroni.pl (2018年12月10日). 2025年4月24日閲覧。
- ^ Matthew Moss (2017年12月12日). “Poland's New Pistol: The FB Radom PR-15 RAGUN”. thefirearmblog.com. 2025年4月24日閲覧。
- ^ Doug E (2024年6月17日). “TFB Review: FB Radom's VIS 100 M1 Pistol – The Polish Military Sidearm”. thefirearmblog.com. 2025年4月24日閲覧。
- ^ Steve Johnson (2008年9月11日). “MAG 08 pistol”. thefirearmblog.com. 2025年4月24日閲覧。
関連項目
- MAG95のページへのリンク