レーデブライトとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > レーデブライトの意味・解説 

レーデブライト

(Ledeburite から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 05:59 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
鉄-炭素相図

鉄工冶金において、レーデブライトとは鉄中に4.3%炭素を含む混合物であり、オーステナイトセメンタイト共融混合物である。

炭素レベルが高すぎるための一種ではないが、一部の高炭素鋼においては別の成分として生じることがある。主に鋳鉄の過程のセメンタイトまたはパーライトでみられる。

概説

その名は冶金学者Karl Heinrich Adolf Ledeburドイツ語版[1](1837–1906)にちなむ。彼はフライベルク鉱山学校(Bergakademie Freiberg)最初の冶金学教授であり、1882年にレーデブライトを発見した。

レーデブライトは、炭素含有量が2.06%から6.67%のときに生じる。オーステナイトとセメンタイトの共融混合物は、炭素4.3%、Fe3C:2Fe、融点1147 °Cである。

レーデブライト-II(周囲温度)は、再結晶した二次セメンタイト(金属が冷えるとオーステナイトから分離する)と(ゆっくりと冷える)パーライトを含むセメンタイト-Iで構成される。パーライトは、723 °Cにおけるレーデブライト-Iに由来するオーステナイトの共析崩壊から生じる。もっと急速に冷却すると、パーライトではなくベイナイトが発展し、非常に急速に冷却するとマルテンサイトが発展する。

脚注

  1. ^ Karl Heinrich Adolf Ledebur(ドイツ語)

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  レーデブライトのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「レーデブライト」の関連用語

レーデブライトのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レーデブライトのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレーデブライト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS