エイシェト・ゼヌニムとは? わかりやすく解説

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エイシェト・ゼヌニム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 05:09 UTC 版)

エイシェト・ゼヌニム (Eisheth Zenunimヘブライ語: אֵשֶׁת זְנוּנִים)は、ユダヤの伝承に登場する、姦淫を司るサッキュバスで、「4人のデーモンの女王」の一人である[1]

概要

 GWデニスによれば、ユダヤの伝承においてナアマ (悪魔)アグラット・バット・マハラトリリスと並ぶ「デーモンの女王」であり、サマエルの妻とされ、ダビデ王の元へ行って姦淫を為したと伝えられる。

 名前は『ホセア書』の1章2節に登場する「淫行の妻」と関連する[2]

なお『岩波訳聖書』によれば、ヘブライ語の「既婚女性が夫以外の男性と交わす」情交は一応「ザーナー」で、その語から派生した語の1つ「ゼヌニム」は、あまり使用されない[3]

クロウリーによる解釈

カバラでは、ビナー英語版のクリフォトのために、サハリエル英語版を支配するクリフォトの王女[4]。彼女はゾーハル1:5a-bの中で「イシェト・ゼナニム」または「クォデシャー」と呼ばれている。ユダヤの神話では、彼女は呪われた魂を食べると言われている。

参考文献

  1. ^ ジェフリー・W=デニス著 木村光二翻訳『ユダヤ神話・呪術・神秘思想事典』柏書房2020年刊 p699
  2. ^ ジェフリー・W=デニス著 木村光二翻訳『ユダヤ神話・呪術・神秘思想事典』柏書房2020年刊行 p21
  3. ^ 『IXエゼキエル書月本昭男訳 岩波書店 1999年12月刊行 補注 用語解説2頁
  4. ^ Crowley, Aleister. Liber 777. p. 23 



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