DN-1 (飛行船)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/14 17:51 UTC 版)
| 艦歴 | |
|---|---|
| 発注 | コネチカット航空機会社 |
| 起工 | |
| 進水 | 1917年4月20日 |
| 就役 | |
| 退役 | |
| その後 | |
| 性能諸元 | |
| 重量 | t |
| 体積 | m3 |
| 全長 | 53.51 m |
| 直径 | 10.67 m |
| 全高 | m |
| 機関 | スタートバント モデル5、140馬力、2機 |
| 速度 | 巡航速度:km/h 最大速度:56km/h |
| 航続距離 | km |
| 乗員 | 名 |
| 兵装 | |
| 航空機 | |
DN-1とは、アメリカ海軍初の飛行船である。本船は1915年、コネチカット州のニューヘブンにあるコネチカット航空機会社に発注された。DN-1は、ドイツの軟式飛行船であるパーゼファル型におおよそを基づいて作られた。船体の皮膜は、外側と内側をゴムで被覆した二層の布からできていた。船室はマサチューセッツ州、ドーチェスターにあるジョージ・ローリー社が製造した。これは大きな長方形の箱にアウトリガーをつけ、2基4翅のプロペラをそのアウトリガーに装着したものである。エンジンはマサチューセッツ州、ハイドパークにあるB・F・スタートバント社によって2機が製造され、開放式のゴンドラに搭載された。このプロペラは、水平または垂直方向に推力を与えるために、向きを変えることができた。アメリカ海軍は水上でDN-1を運用する予定だったため、ゴンドラは防水されていた。
DN-1はフロリダ州のペンサコラに廻航され、1916年の後半に、DN-1のために建造された係留ハンガー内で組み立てられた。写真はペンサコラの係留用ハンガーに接近するDN-1である。初飛行が予定された日に、DN-1はハンガーから引き出されたが、浮力を失って沈んだ。DN-1はハンガーに戻され、軽量化された。1917年4月20日に予定された試験が始まっても、DN-1は性能を発揮できなかった。DN-1は浮力が欠けており、かろうじて時速56km/hの速度要求を満たした。また、トランスミッションのベアリングが過熱で溶けた。それは飛行船が再飛行する前の4月27日だった。2日後、水面を横ぎって飛行船を牽引しようとしていた一団がDN-1を損傷させた。その後、DN-1は廃棄された。
後に、本船の設計をさして海軍はA級と呼称したが、この名はDN-1の短い生涯を通じて使われることはなかった。同型艦は存在しない。
出典
- Grossnick, Roy A. (1986). Kite Balloons to Airships... the Navy's Lighter-than-Air Experience. Washington D.C.: Government Printing Office.
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