DFW B.Iとは? わかりやすく解説

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DFW B.I

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 02:46 UTC 版)

DFW B.I Weddingen

DFW B.I (製造メーカーの呼称 MD 14)は、ドイツの第一次世界大戦初期の、無武装の観測機である[1]

ドイツ飛行機工場(DFW)が自社資金で開発した複座複葉機で、1914年春に初飛行した[1]

第一次世界大戦時のB記号は無武装の2座席の観測機に与えられ、1914年に様々な機種が作られたが、DFW B.Iは主翼の平面形状が、ルンプラー タウベの翼形の影響を受けた三日月形で[2]、「空飛ぶバナナ」(Fliegende Banane )とパイロットから呼ばれた[1]。翼間支柱が3組ある単発複葉機であるのも特徴であった。

高い信頼性と自然な飛行特性から、1914年の就役直後から広く使用された[1]。機体は非武装だったが、小銃を持ち込んで後席から交戦したこともある[1]。1915年には第一線から退いた[1]

ほとんど同じ機体で練習機用途に主に使われた B.IIがあり[1]、エンジンは 100hpのMercedes D.Iエンジンが用いられたが、120hpのMercedes D.IIエンジンを装備したものもある。

B.1およびB.IIは、100機程度が生産された[1]

仕様

[3]

  • 乗員: 2名
  • 全長: 8.40 m
  • 全幅: 14 m
  • 全高: 3.0 m
  • 空虚重量: 650 kg
  • 総重量:1.015 kg
  • エンジン: 1 × Mercedes D.I 6気筒直列エンジン、100 hp
  • 最高速度:120 km/h
  • 巡航速度:100 km/h
  • 航続距離:600 km
  • 最高到達高度:3,000 m

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 神奈川憲ほか『最新版 世界の軍用機図鑑』コスミック出版、2022年1月24日、42頁。ISBN 978-4-7747-4067-6 
  2. ^ Wagner, Ray and Nowarra, Heinz. German Combat Planes: A Comprehensive Survey and History of the Development of German Military Aircraft from 1914 to 1945. New York: Doubleday, 1971
  3. ^ Jackson, Robert, The Encyclopedia of Military Aircraft, Paragon, 2002. ISBN 0-75258-130-9

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