ΔCFF
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 07:40 UTC 版)
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ΔCFF(英: Coulomb Failure Function)は、「静的クーロン応力変化量」とも呼ばれ、地震などに伴う地殻の動きから計算される力の変化量をもとに、活断層の断層面のすべりやすさ,すべりにくさの変化を定量的に表したものである。
概要
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれ以後の地殻変動の影響により、全国の活断層の断層面にかかる力が変化していると考えられる。その影響を見積もる指標として、各活断層の断層面にかかる力がどのように変化するかを表した「ΔCFF」があげられる[1]。
ΔCFFは、地震などに伴う地殻の動きから計算される力の変化量をもとに、活断層の断層面のすべりやすさ、すべりにくさの変化を定量的に表したものである。この力の変化量は、活断層の走向・傾斜(断層が地下へ伸びる角度)・ずれの方向(断層の動き)を踏まえて、断層のずれの方向(動く方向)に動かそうとする力と、摩擦力として断層面を押さえつけ、断層の動きを止めようとする力から求められる[1]。
ΔCFFの値がプラスに変化した場合には、断層がすべりやすくする方向に影響を受けていると考えられる。ただし、ΔCFFの値は、わずかな断層面のモデルの違いでも大きく変化することがある。また、ΔCFFの値がマイナスを示していても、東北地方太平洋沖地震後、東北地方はもとより全国各地で地震活動が活発になったことからもわかるように、地震が発生しにくくなったと判断することはできないと考えられ、注意する必要がある[1]。
脚注
- ^ a b c “ΔCFF | 地震本部”. www.jishin.go.jp. 地震調査研究推進本部(一部改変). 2021年3月3日閲覧。
クーロンの破壊関数
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 08:15 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動クーロンの破壊関数(クーロンのはかいかんすう、英語: Coulomb failure function, CFF)、あるいはクーロン破壊応力(英語: Coulomb failure stress, CFS)とは、断層面にかかるせん断応力
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