シカゴ・オプション取引所
(CBOE から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/15 17:30 UTC 版)
種類 | オプション 取引 |
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国 | United States |
所在地 | シカゴ |
設立 | 1973 |
所有者 | Cboeグローバル・マーケッツ |
通貨 | アメリカ合衆国ドル |
ウェブサイト | cboe.com |
シカゴ・オプション取引所(英: Chicago Board Options Exchange, CBOE)は、シカゴにあるラセール・ストリート、南400番に位置する、アメリカ合衆国最大のオプション取引所で、 年間を通じて約1億2700万(2014年)の約定(売買取引)をされる取引所である。[1]
CBOEでは、2,200を超える会社、22に昇る株価指数、140に及ぶETF(上場投資信託)を扱う取引をしている。 シカゴ商品取引所が1973年にシカゴ・オプション取引所を設立し、株式オプションの交換取引が初まったのは1973年4月26日となっている。 シカゴ商品取引所は125周年を迎え、[2][3] CBOEは証券取引委員会(SEC)によって規制され、Cboeグローバル・マーケッツ社によって所有されている。[4]
主要指標
CBOE (他、国際オプション交換所)はこれに従いオプションを提供する:
- S&P 100 インデックス (OEX)
- ダウ平均株価 (DJX)
- ナスダック100指数 インデックス (NDX)
- ラッセル2000 インデックス (RUT)
- SPDR S&P 500 (SPY)
- ナスダック100指数トラスト (QQQ)
- ナスダック総合指数 (ONEQ)
- S&P ラテン・アメリカ40 (ILF)
- S&P 400(MDY, IJH, CBOEのシンボルではMID)
- コーヘン&スティアーズ・リアリティ・メジャー・インデックス (ICF)
- ウィルシャー5000 (VTI)
- CBOEナスダック・ボラティリティ・インデックス (VXN)
- CBOEDJIAバイライト・インデックス
- CBOE S&P 500 2%OTM バイライト・インデックス(BXY)
- MSCI EMIF (EEM)
- MSCI EAFE (欧州、アジア、オーストラリア、東) (EFA)
- ダウ・ダイアモンド・信託 (DIA)
- チャイナ25 シンフア/FTSE インデックス (FXI)
- ブラジル・サンパウロ・ストック・エクスチェジ (EWZ)
- ビットコイン (XBT)
CBOEはVIX(CBOEボラティリティ指標)やBXM(CBOE、S&P500 バイライト・インデックス)を計算し、各金融機関に発表する[5]
オプション
詳細はオプション取引を参照 オプションとはある目的物(原資産という)を、一定期間後の特定日(清算日)か、あるいは種類によってはそれ以前で条件が満たされた時点で権利を行使し、 特定の価格で買い付ける(又は売り付ける)ことのできる権利をいう。原資産を買う権利についてのオプションをコールオプション、売る権利についてのオプションをプットオプションと呼ぶ。 原資産が株式であれば株式オプション、金利であれば金利オプション、通貨であれば通貨オプションという。
オプション取引とは、このオプションという権利を売り・買いする取引のことを指す。オプションを取得する買い手はオプション料(プレミアム)をオプションの設定者(売り手)に支払い権利を収得する。 コールオプションを買った場合、原資産の市場価格が上がるほど利益は無制限に発生する可能性がある一方、市場価格が下がって買い手にとって不利となった場合は原資産を買う権利の行使を放棄できるため、 リスク(損失)は常に支払うオプション料に限定されている。オプションを設定する売り手は取引所が指定する一定量額(証拠金)を差し入れオプションを設定し、 これを販売することでオプション料(プレミアム)を買い手からあらかじめ受け取る。コールオプションの売り手は約定時点でプレミアムを受け取ることができ、 利益はこの受け取ったプレミアム限定される。一方、売り手は買い手の権利行使には必ず応じなければならず、リスク(損失)は無制限に発生する可能性(危険性)がある。 原資産の市場価格が差し入れた証拠金の額を超えた時点で追加証拠金の積み増し(追い証)か強制決済が求められることになる。逆にプットオプションの場合、原資産の市場価格が下がるほど買い手の利益となり、売り手の損失が大きくなる。
VIX指数
S&P 500を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出し、1993年より公表しているボラティリティ指数。
VIX指数は今後30日間のS&P 500の予想変動範囲を表現していて、予想変動範囲(%) = Category:金融派生商品
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