CBM3032とは? わかりやすく解説

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CBM3032

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 06:53 UTC 版)

CBM3032は、1979年に発売されたパーソナルコンピュータコモドールがPETという名称をヨーロッパで使えなかったために、PET 2001をCBM30xxと改称して出荷したシリーズの最上位機種である。

概要

不評だったPET 2001のキーボードを本格的なものに換装し、RAMを32KByteに増強した。

CPU

6502 1MHz

メモリー容量

32KByte

ディスプレイ

内蔵型。

モノクロ(グリーン)9インチブラウン管、40文字×25行。

キーボード

PET 2001は電卓のようだと揶揄された粗末で小さく押しづらくキートップ印字がすぐ剥げるキーボード(マトリックス・キーボードと呼ばれる)を採用していたが、CBMシリーズでは本格的なキーボード(ターミナル・キーボードと呼ばれる)を採用している。

なお、のちに発売された、よりビジネス志向を高めたCBM8032では、配列・タッチの異なるキーボード(タイプライタ・キーボードと呼ばれる)が採用されていた。(そのため、ここではCBM30xxシリーズのキーボードを「タイプライタ型」と呼ぶことは避ける)

外部インタフェース

カセットテープレコーダ、8ビットパラレルポート、IEEE 488 (いずれもエッジ・コネクタ

外部記憶装置

カセットテープレコーダ

PET 2001のキーボードは小型であったため、その左側にカセットテープレコーダーを搭載していたが、CBM3032ではキーボードを換装した結果その場所がなくなった。 このため、カセットテープを使用する場合は、外部カセットテープレコーダーを使用することになる。

なおPET 2001にも後期にはCBM30xxシリーズと同じキーボードを採用し、カセットテープレコーダーを内蔵していないモデルが存在する。また、カセットテープレコーダーを内蔵したPET 2001にも外部カセットテープレコーダーコネクタは存在し、システム的には2台までのカセットテープレコーダーをサポートしていた(のちのCBM8032に至るまで、基板上のカセットテープレコーダーインターフェイスは内蔵用・外部用の2つが存在していた。)。

フロッピーディスクドライブ

5.25inch (アンフォーマット時320KB/フォーマット時170KB)のデュアルフロッピーディスクドライブCBM3040が後に発売された。

このフロッピーディスクドライブは、IEEE 488バスでPET/CBMと接続される。CPUがI/O用とディスクコントロール用に搭載され、当時の多くのパーソナルコンピューター用フロッピーディスクドライブとは異なり、インテリジェント型であった。

IEEE 488バスとインテリジェント性を活かして、ピギーバック式に複数台のフロッピーディスクドライブを接続することが出来た。しかし、ディスク入出力コマンドでは「デバイスナンバー」を指定する必要が生じ、いささか煩雑でもあった。

価格

1979年、売り出し当時 29万8000円。

関連項目

  • HAL研究所 ROMのキャラクタジェネレータをRAMに置き換える周辺機器 PCG6500を開発販売していた。



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