バイスタンダー効果とは? わかりやすく解説

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バイスタンダー効果

(Bystander effect (radiobiology) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 08:23 UTC 版)

バイスタンダー効果(バイスタンダーこうか、英語: Bystander Effect)は、「電離放射線(以下において放射線と表記)を直接照射された細胞だけでなく、その周囲の直接照射されていない細胞(バイスタンダー細胞)にも放射線を照射された影響がみられる」という現象である。バイスタンダーとは、「傍観者(bystander)」の意味である。1992年11月にハーバード大学のNagasawaとLittleによって世界で初めて報告された[1]


  1. ^ Hatsumi Nagasawa and John B. Little (1992) Induction of sister chromatid exchanges by extremely low doses of alpha-particles. Cancer Research: November 1992, Vol. 52, No. 22, pp. 6394-6396
  2. ^ 近藤隆ほか編 編『放射線医科学 : 生体と放射線・電磁波・超音波』大西武雄監修、学会出版センター、2007年。ISBN 978-4-7622-3055-4 
  3. ^ くらしとバイオプラザ21. “談話会レポート「もらい泣きする細胞の話〜放射線誘発バイスタンダー効果」”. 最新ニュース一覧. 2012年2月3日閲覧。
  4. ^ 松本英樹 著「特別講演2 放射線誘発防護的バイスタンダー応答と適応応答」、根井充編 編『生き物はどのようにして放射線に立ち向かうのか : DNA損傷応答と適応応答』放射線医学総合研究所〈放医研シンポジウムシリーズ. 放射線防護研究センターシンポジウム第3回〉、2009年。ISBN 978-4-938987-59-6 
  5. ^ Mitsutoshi Tsukimoto, Takujiro Homma, Yasuhiro Ohshima, and Shuji Kojima (2010) Involvement of Purinergic Signaling in Cellular Response to γ Radiation. Radiation Research: March 2010, Vol. 173, No. 3, pp. 298-309


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