Barmen Declarationとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Barmen Declarationの意味・解説 

バルメン宣言

(Barmen Declaration から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/27 23:33 UTC 版)

バルメン宣言(ばるめん せんげん)は、1934年カール・バルトを中心として出された、イエス・キリストのみをこの世の支配者と見なす6条からなるドイツ教会闘争の神学的根拠になった宣言である。 バルメン宣言の正式名は「ドイツ福音主義教会(EKD)の現状に関する神学的宣言」である。バルメン宣言は国家社会主義ドイツ労働者党統治時代のドイツに存在した告白教会の神学的基盤であった。バルメン宣言はトーマス・ブライトとハンス・アスムッセンとの協働をもとに主としてカール・バルト[1] によって起草された。ヴッパータール‐バルメンで1934年5月29日から31日まで開催された告白教会の第1回全国告白会議においてハンス・アスムッセンによる補遺をつけ採択された。バルメン宣言は多くの福音主義領邦教会において主流をなしたドイツ的キリスト者とは相容れなかったが、告白教会内部においてもその理解をめぐって対立が生じた。 それだけでなく、バルメン宣言は20世紀ドイツ教会の指針となる教説であると同時に信仰証言と見なされている[2]ドイツ福音主義教会(EKD)内の州教会、福音改革派教会、旧福音合同教会(EKU)等の加盟していた合同派州教会、さらに中部ドイツ福音主義教会北ドイツ福音ルター派教会、およびオーストリア福音主義教会アウクスブルク信仰告白派等のルター派州教会においてバルメン宣言は教憲において基本信条に含まれている。


  1. ^ Martin Honecker: Die Barmer Theologische Erklärung und ihre Wirkungsgeschichte, Band 330 der Vorträge / G, Nordrhein-Westfälische Akademie der Wissenschaften, Westdeutscher Verlag, 1995, ISBN 978-3-506-70002-5, Seite 13
  2. ^ Eberhard Busch: Die Barmer Thesen 1934-2004, Vandenhoeck & Ruprecht, 2004, Seite 20


「バルメン宣言」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Barmen Declarationのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Barmen Declarationのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバルメン宣言 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS