ALCO RSD-5とは? わかりやすく解説

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アルコRSD-5形ディーゼル機関車

(ALCO RSD-5 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 03:37 UTC 版)

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アルコRSD-5
シカゴ・アンド・ノース・ウェスタン鉄道(CNW)の1689号。クヤホガ・バレー観光鉄道にて。
基本情報
製造所 アメリカン・ロコモティブ
製造年 1952年 - 1956年
製造数 204両
主要諸元
軸配置 C-C
軌間 1,435 mm
動力伝達方式 電気式
機関 ALCO 244型 1基
出力 1,600馬力 (1,200 kW)
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アルコRSD-5は、アメリカン・ロコモティブ(アルコ)が生産した車軸配置C-Cの電気式ディーゼル機関車である。

解説

本形式は、RSD-4の発電機容量をPA(1エンジン、2,000馬力)と同一とした改良機である。RSD-4は車軸配置A1A-A1AのRSC-3をC-Cとしたもので、その目的は動軸数が4軸から6軸へと増えたことによる低速での牽引力の増加と、軸重の低減である。

納品先により複数の差異があり、通常はロング・フード(いわゆるボンネットの長い側)向きに運転席を設置するところ、アッチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道(ATSF)ではショート・フード側を前としたり、シカゴ・アンド・ノース・ウェスタン鉄道(CNW)ではダイナミック・ブレーキを装備するためにショート・フードの屋根が運転台と同じ高さのハイ・フード型になったものがある。

合計204両が製造されたうち、167両がアメリカ合衆国内で、37両がメキシコ合衆国で使用された。

保存車両

2006年時点で2両が残っており、ゲーリー・バローン(Gary Balone)が所有していた1689号はクヤホガ・バレー観光鉄道で使用されている。また、かつてユタ鉄道の306号だったもう1両は、ドイル・マコーミック(Doyle McCormack)によりカリフォルニア州で保存されている。

新製時の所有者

鉄道 両数 ロードナンバー 備考
アメリカン・ロコモティブ (デモ車) 1 1606 のちATSF 2157号
アッチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道(ATSF) 52 2110-2156, 2158-2162
バーミンガム・サザン鉄道(BS) 1 160
チェサピーク・アンド・オハイオ鉄道(C&O) 26 5570-5595
シカゴ・アンド・ノース・ウェスタン鉄道(CNW) 10 1665-1667, 1684-1690
セントラル・レールロード・オブ・ニュージャージー(CNJ) 1 1615
シカゴ・ミルウォーキー・セント・ポール・アンド・パシフィック鉄道 (MILW、ミルウォーキー鉄道) 6 2150-2155 のち570-575
ペンシルバニア鉄道(PRR) 6 8446-8451
セント・ルイス・サウスウェスタン鉄道 (SSW) 3 270-272
サザン・パシフィック鉄道(SP) 36 5294-5307, 5336-5339, 5445-5448, 5494-5507
サザン・パシフィック鉄道(テキサス・アンド・ニュー・オーリンズ鉄道) 24 155-176, 185-186
ユタ鉄道 1 306
フェロカリル・デル・パシフィコ(Ferrocarril del Pac断ico) 35 801-835
メキシコ国鉄(FNM) 2 6900-6901
合計 204

参考文献

  • Pinkepank, Jerry A. (1973). The Second Diesel Spotterユs Guide. Milwaukee, Wisconsin: Kalmbach Publishing Company. pp. p.247. ISBN 0-89024-026-4 

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