5人の信者達とは? わかりやすく解説

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5人の信者達

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/18 12:37 UTC 版)

「5人の信者達」
ボブ・ディランシングル
初出アルバム『ブロンド・オン・ブロンド
A面 女の如く
B面 5人の信者達
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 ナッシュビル、コロムビア・スタジオ(1966年3月10日)[2]
ジャンル ロック
時間
レーベル コロムビア
作詞・作曲 ボブ・ディラン
プロデュース ボブ・ジョンストン
ボブ・ディラン シングル 年表
アイ・ウォント・ユー
b/w
親指トムのブルースのように(Live)
(1966年6月)
女の如く
b/w
5人の信者達
(1966年8月)
ヒョウ皮のふちなし帽
b/w
我が道を行く
(1967年4月)
ミュージックビデオ
「Obviously 5 Believers」 - YouTube
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5人の信者達」(ごにんのしんじゃたち、Obviously 5 Believers)は、ボブ・ディランの楽曲。1966年6月発売のアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』に収録され[3]、同年8月にシングルカットされた「女の如く」のB面に収録された。

概要

歴史家のショーン・ウィレンツによれば、1966年3月9日にナッシュビルのコロムビア・ミュージック・ロウ・スタジオで始まったレコーディング・セッションは、翌10日まで13時間にわたり連続して行われた[4]。6曲が演奏され、いずれもがアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』に収録された[2]

3月10日の早朝、ディランとミュージシャンたちは、1回のリハーサルの後、「雨の日の女」をワンテイクで完成させた[2]ロビー・ロバートソンはタバコを買いにスタジオを離れたため、「雨の日の女」には参加しなかったとされる[5]。ロバートソンがコントロール・ルームに座っていると、ディランがマイク越しに「ロビー、次の曲で弾いてみないか?」と言った[6]。ロバートソンはチャーリー・マッコイ、ウェイン・モス、アル・クーパー、ヘンリー・ストルゼレッキ、ハーガス・ピッグ・ロビンス、ケニー・バットレーらの間に加わった[7]。以下はロバートソンの自伝からの記述である。

ボブが書きものの手を止め、顔を上げて「OK」と言った。エンジニアが曲名を訊くと、ボブは「とりあえず <五人の信者たち(Five Believers)> としておこう」と答えた。ヴァースを二度ほど演奏したところで、ハーモニカをつかみ取ったチャーリー・マッコイがロイ・オービソンの <キャンディ・マン> っぽいフレーズを吹き、ぼくらは本格的に始動した。この曲にはおもしろい変拍子があり、ボブとぼくはミシシッピのブルース・バーにいるような感じで、思い切りむせび泣いた。(中略)ぼくのようにベンドやチョーキングを激しく効かせたスタイルを得意としているギタリストはほかにいなかったので、だれの仕事も奪わずにすんだ。プレイバックを聞き終えると、全員がぼくのところに来て握手を求めてくれた。ボブ・ジョンストンがほかのミュージシャンたちに言った。「言ったろ、こいつは弾けるやつだって! で、タイトルはどうするんだ、ボブ? <五人の信者たち> か?」
ぼくはちょっと気取った声で言った。「どう見ても <五人の信者たち> でしょう!」
ボブは笑った。「うん、今のはいいな――<どう見ても五人の信者たち(Obviously 5 Believers)>」[6] — ロビー・ロバートソン『ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春』DU BOOKS、2018年。

メロディと曲の構成はメンフィス・ミニーの「Chauffeur Blues」を元にしていると言われている[8][9]

4テイク録音され、最後のテイクが1966年6月20日発売のアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』に収録された[3]。また、8月18日にシングルカットされた「女の如く」のB面に収録された[1]

2015年11月発売の『The Bootleg Series Vol. 12: The Cutting Edge 1965–1966』にテイク3が収録された。

脚注

参考文献




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