2022年マレーシア総選挙とは? わかりやすく解説

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2022年マレーシア総選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/09 03:48 UTC 版)

2022年マレーシア総選挙
Pilihan raya umum Malaysia 2022

2018年 ←
2022年11月19日
→ 2027年
(任期満了時)

内閣 イスマイル・サブリ内閣
解散日 2022年10月10日
改選数 222
選挙制度 単純小選挙区制
有権者 満18歳以上のマレーシア国民
有権者数 21,173,638
選挙後の党派別勢力図

投票率 74.04%
  第1党 第2党 第3党
 
党首 アンワル・イブラヒム ムヒディン・ヤシン イスマイル・サブリ・ヤアコブ
政党 人民正義党 マレーシア
統一プリブミ党
統一マレー国民組織
同盟 希望連盟
(PH)
国民同盟
(PN)
国民戦線
(BN)
党首就任 2018年11月 2020年2月 -
党首選挙区 タンブン パゴー ベラ
前回選挙 100 32 58
選挙前議席 90 39 42
獲得議席 82 74 30
議席増減 08 035 012
得票数 5,896,142 4,666,529 3,455,762
得票率 38.00% 30.07% 22.27%

  第4党 第5党 第6党
 
党首 アバン・ジョハリ ハジジ・ノール シャフィー・アブダル
政党 統一ブミプトラ伝統党 サバ・マレーシア統一プリブミ党 人民復興党
(WARISAN)
同盟 サワラク政党連合
(GPS)
サバ人民連合
(GRS)
-
党首就任 2018年5月12日 2022年3月11日 2016年10月17日
党首選挙区 (不出馬)[注釈 1] (不出馬)[注釈 2] Semporna
前回選挙 19 2 8
選挙前議席 19 8 7
獲得議席 23 6 3
議席増減 04 04 04
得票数 662,601 194,324 281,732
得票率 4.27% 1.25% 1.82%

  第7党 第8党 第9党
 
党首 ラリー・シング マハティール・ビン・モハマド ワン・スーン・コウ
政党 マレーシア国民党
(PBM)
祖国闘士党
(PEJUANG)
サラワク人民団結党
(PSB)
同盟 - 祖国運動
(GTA)
サラワク統一人民同盟
(PERKASA)
党首就任 2022年1月8日 2020年9月12日 2015
党首の地盤 ジュラウ ランカウイ シブ
前回選挙 新党 新党 新党
選挙前議席 6 4 1
獲得議席 1 0 0
議席増減 01 04 01
得票数 16,437 109,175 62,943
得票率 0.11% 0.70% 0.41%


選挙前首相

イスマイル・サブリ・ヤアコブ
国民戦線

選出首相

アンワル・イブラヒム
希望連盟

2022年マレーシア総選挙(2022ねんマレーシアそうせんきょ、マレー語: Pilihan raya umum Malaysia 2022)は、2022年11月19日に行われたマレーシア代議院下院)の総選挙である[1]

概要

前回2018年総選挙では、野党連合の希望連盟英語版(PH)が過半数の議席を獲得して、1957年の独立以来初となる政権交代を実現した。選挙結果を受けてマレーシア統一プリブミ党英語版(PPBM)の会長であるマハティール・ビン・モハマドが首相に就任したが、与党連合内で内部対立が起こり、2020年2月に首相を辞任した[2]。その後はムヒディン・ヤシン(PPBM所属)が、統一マレー国民組織(UMNO)を連立与党に組み入れて首相に就任したが、政権基盤は不安定であり連立与党内から造反議員が出たことで、2021年8月には辞任に追い込まれた。これを受けて後任の首相には、イスマイル・サブリ・ヤアコブ(UMNO所属)が就任した[3]

下院の任期は2023年7月までであったが、州議会選で与党が勝利をしたことを受け早期の解散・総選挙を求める声が高まり、イスマイル・サブリ首相が下院を解散して総選挙が前倒しで実施されることになった[4]

今回の総選挙では、選挙権の年齢が21歳から18歳に引き下げられ、有権者数は2,117万人に上った[5]

選挙データ

内閣

解散日

  • 2021年10月10日[3]

公示日

  • 2022年11月5日

投票日

  • 2022年11月19日

改選数

  • 222

選挙制度

投票方法
秘密投票、単記投票、1票制
選挙権
満18歳以上のマレーシア国民
選挙法の改正により21歳から18歳へ引き下げた[6]
被選挙権
満21歳以上のマレーシア国民
有権者数
21,173,638(男性:10,551,487 女性:10,622,151)[7]

選挙結果

党派別獲得議席

e • d  2022年マレーシア総選挙 2022年11月19日施行
党派 獲得
議席
増減 得票数 得票率 解散前
希望連盟(PH) 82 009 5,896,142 38.00% 91
民主行動党(DAP) 40 002 2,422,577 15.61% 42
人民正義党(PKR) 31 005 2,442,038 15.74% 36
国民信任党(Amanah) 8 003 884,384 5.70% 11
統一進歩キナバル機構(UPKO) 2 001 72,751 0.47% 1
マレーシア統一民主同盟(MUDA) 1 74,392 0.48% 1
国民同盟(PN) 74 035 4,666,529 30.07% 39
全マレーシア・イスラーム党(PAS) 43 026 2,259,353 14.56% 17
マレーシア統一プリブミ党(PPBM) 31 009 2,102,151 13.55% 22
マレーシア民政運動党(Gerakan) 0 305,025 1.97% 0
国民戦線(BN) 30 012 3,455,762 22.27% 42
統一マレー国民組織(UMNO) 26 012 2,549,341 16.43% 38
マレーシア華人協会(MCA) 2 665,436 4.29% 2
マレーシア・インド人会議(MIC) 1 172,176 1.11% 1
サバ人民団結党(PBRS) 1 23,877 0.15% 1
マレーシア・インド・ムスリム会議(KIMMA) 0 21,468 0.14% 0
マレーシア人民の力党(MMSP) 0 10,660 0.07% 0
全マレーシア・インド進歩前線(AMIPF) 0 7,387 0.05% 0
マレーシア人民愛国党 0 5,417 0.03% 0
サラワク党連合(GPS) 23 004 662,601 4.27% 19
統一ブミプトラ伝統党(PBB) 14 343,954 2.22% 14
サラワク人民党(PRS) 5 003 67,539 0.44% 2
サラワク統一人民党(SUPP) 2 001 167,063 1.08% 1
進歩民主党(PDP) 2 84,045 0.54% 2
サバ人民連合(GRS) 6 002 194,324 1.25% 8
サバ・マレーシア統一プリブミ党(PPBM) 4 002 94,085 0.61% 6
サバ統一党(PBS) 1 65,311 0.42% 1
祖国団結党(STAR) 1 29,874 0.19% 1
サバ進歩党(SAPP) 0 5,054 0.03% 0
祖国運動(GTA) 0 004 109,175 0.70% 4
祖国闘士党(Pejuang) 0 004 88,726 0.57% 4
マレーシア・マイティ・ブミプテラ党(PUTRA) 0 12,061 0.08% 0
全マレーシア・イスラム戦線(BERJASA) 0 4,252 0.03% 0
全国インド・イスラム同盟党(IMAN) 0 4,136 0.03% 0
サラワク統一人民同盟(PEKASA) 0 001 62,943 0.41% 1
サラワク人民団結党(PSB) 0 001 57,579 0.37% 1
サラワク先住民党(PBDS) 0 3,053 0.02% 0
サイチョウの土地党(PBK) 0 2,311 0.01% 0
社会党・人民党(PSM・PRM) 0 6,644 0.04% 0
マレーシア人民党(PRM) 0 5,865 0.04% 0
マレーシア社会党(PSM) 0 779 0.01% 0
諸派・無所属 7 008 463,107 3.00% 15
人民復興党(Warisan) 3 004 281,732 1.82% 7
社会民主調和党(KDM) 1 001 52,054 0.34% 0
マレーシア国民党(PBM) 1 005 16,437 0.11% 6
サラワク人民啓発党 0 1,036 0.01% 0
サバ人民統一党(PPRS) 0 541 0.00% 0
人民第一党 0 264 0.00% 0
無所属 2 001 111,043 0.72% 3
欠員 0 002 - - 2
総計 222 15,517,227 100.0% 222
有効票数(有効率) - - 15,517,227 98.98% -
無効・白票数(無効率) - - 160,340 1.02% -
投票総数(投票率) - - 15,677,567 74.04% -
棄権者数(棄権率) - - 5,496,071 25.96% -
有権者数 - - 21,173,638 100.0% -
出典:Halaman utama Suruhanjaya Pilihan Raya Malaysia, The Star(マレー語)

脚注

注釈

  1. ^ サラワク州首相。
  2. ^ サバ州首相。

出典

  1. ^ 第15回総選挙、各政党連合とも過半数に届かず膠着続く”. JETRO (2022年11月24日). 2022年11月27日閲覧。
  2. ^ マハティール首相が辞任 マレーシア国王が辞表受理”. 日本経済新聞 (2020年2月24日). 2022年11月27日閲覧。
  3. ^ a b 中村 正志 (2022年11月). “30年来の権力闘争に最終決着か?――2022年マレーシア総選挙(1)”. JETRO. 2022年11月27日閲覧。
  4. ^ “マレーシア議会下院解散 総選挙へ 汚職問題批判かわす狙いか”. NHK. (2022年10月11日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221011/k10013854331000.html 2022年11月27日閲覧。 
  5. ^ 第15回総選挙は11月19日に実施、経済への影響は軽微との見方”. JETRO (2022年10月24日). 2022年11月27日閲覧。
  6. ^ マレーシア、選挙権年齢を18歳以上に引き下げへ」『日本経済新聞』、2019年7月16日。2023年2月9日閲覧。
  7. ^ GE15 in numbers”. TheStar (2011年11月6日). 2023年2月11日閲覧。

外部リンク




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