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鹿野祐嗣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 13:48 UTC 版)

鹿野 祐嗣(しかの ゆうじ、1988年 - )は、日本の哲学者、ドゥルーズ研究者。学位は、博士(文学)(早稲田大学・2017年)。早稲田大学文化構想学部非常勤講師を経て現在、神戸大学大学院国際文化学研究科助教。デリダ研究者藤本一勇(早稲田大学)の弟子。

概要

2020年2月21日、ジル・ドゥルーズについての博士論文をまとめた単著『「意味の論理学」の注釈と研究 --出来事、運命愛、そして永久革命--』を岩波書店より刊行[1]。同書はジル・ドゥルーズの初期哲学を代表する著作である『意味の論理学』について文献学的方法によって注釈を行い、その政治性を明らかにする内容である。

同書について哲学者の鈴木泉東京大学)は「かつて中世の僧院において無神論の種が蒔かれたように、ドゥルーズ注解=解凍作業が永久革命の夢を指示する。」と、精神分析学者の立木康介京都大学)は「夜が明ける。哲学と精神分析がすれ違い続けた夜が。哲学者たちよ、これが精神分析だ。精神分析家たちよ、これが哲学だ。そしてすべての読者たちよ、これがドゥルーズだ。」と、それぞれ言葉を寄せた。また、中世哲学者の山内志朗慶應大学)はTwitter上で「祝福し、快哉せよ!、暗闇に哲学の星(stella philosophica)が現れた。」(原文ママ)[2]と同書に最大限の賛辞を送った。

経歴

  • 2020年10月 - 現在 神戸大学大学院国際文化学研究科 助教
  • 2019年4月 - 2020年9月 早稲田大学 総合人文科学研究センター 招聘研究員
  • 2017年4月 - 2019年9月 早稲田大学 文化構想学部 非常勤講師
  • 2016年4月 - 2019年3月 日本学術振興会 特別研究員PD
  • 2014年4月 - 2016年3月 日本学術振興会 特別研究員DC2
  • 2012年4月 - 2016年3月 早稲田大学 文学研究科 表象・メディア論コース 博士課程
  • 2013年9月 - 2014年8月 パリ第一大学 哲学部 博士課程
  • 2010年4月 - 2012年3月 早稲田大学 文学研究科 表象・メディア論コース 修士課程
  • 2006年4月 - 2010年3月 早稲田大学 第一文学部 総合人文学科 文芸専修

出版物

  • 『「意味の論理学」の注釈と研究 --出来事、運命愛、そして永久革命--』、2020年、岩波書店

博士論文

脚注




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