馬嗣明とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 馬嗣明の意味・解説 

馬嗣明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/08 16:44 UTC 版)

馬 嗣明(ば しめい、生没年不詳)は、中国南北朝時代医師本貫河内郡野王県

経歴

若くして医術に明るく、広く医学典籍を読んで、『鍼灸甲乙経』・『素問』・『明堂図』・『神農本草経』などを暗誦していた。邢卲の子の邢大宝が傷寒を患い、嗣明がこれを診察して脈をみると、「1年を出ることなく死にいたるもので、治すことはできません」と楊愔に告げた。邢大宝は1年経たずに死去した。

楊愔が背腫を患うと、嗣明は練石の塗り薬を処方し、これを治癒させた。武平年間、通直散騎常侍に転じた。ある家に2人の奴隷がいたが、2人の身体が真っ青になり、ものを食べることができずに痩せ細るという症状をみせた。何人もの医者に見せたが、その病を知る者はなかった。嗣明がこれを診察して、両足の甲の上にそれぞれ三七壮の灸を据えると、2人の病は快癒した。このように嗣明の針灸法はしばしば『明堂図』のものと異なっていた。

武平末年、後主に従って晋陽に赴くと、遼陽山中で数カ所の掲示を見かけた。その掲示には、難病に苦しむ女がおり、治療できた者には銭10万を与えると書かれていた。嗣明が診察するに、女の手臂の腫れが半身に及んでおり、痛みは耐え難く昼夜に呻吟するありさまであった。嗣明が薬湯を処方して呑ませると、嗣明が後主に従って帰るころには、女は平復していた。開皇年間、嗣明は太子薬蔵監として、死去した。

伝記資料




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「馬嗣明」の関連用語

1
6% |||||

2
4% |||||

馬嗣明のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



馬嗣明のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの馬嗣明 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS