静止電位の形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 08:46 UTC 版)
濃度勾配を維持する要因はNa+ - K+ポンプであるが、静止電位の値を支配している大きな要因は、K+漏洩チャネルである。 Na+とK+は、開いたイオンチャネルを通して電気化学的勾配の影響の下で拡散する。通常、細胞膜においてK+の透過性はNa+の透過性よりも75倍大きい。これはK+漏洩チャネルが常に開いていることに起因する。静止電位が−70mVと、Na+の平衡電位+45mVよりもK+の平衡電位−90mVに近い値をとるのは、この透過性の違いが主な要因である。 静止電位と同様、多くの神経の活動電位はNa+とK+の透過性に依存している。
※この「静止電位の形成」の解説は、「活動電位」の解説の一部です。
「静止電位の形成」を含む「活動電位」の記事については、「活動電位」の概要を参照ください。
- 静止電位の形成のページへのリンク