阿部襄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 01:48 UTC 版)
阿部 襄(あべ のぼる 1907年 - 1980年)は山形県出身の動物学者・生態学者。
1907年山形県生まれ。哺乳類学者である阿部余四男の長兄(阿部富太郎とゆきの長男)である阿部一郎の長男で、阿部次郎(文学者)と阿部余四男の甥にあたる。戦前、日本学術振興会研究員として「パラオ熱帯生物研究所」に派遣されてサンゴなどの研究をおこなった生物学者・生態学者であり[1]; [2]、戦時中は満州産ドブガイなどの研究をおこない(阿部襄 1943)、終戦を吉林市でむかえ(阿部襄 1970)、のちに山形大学農学部応用動物学研究室教授、山形大学名誉教授となった[3]。祖父は七郎右衛門、祖母はわかで、「阿部記念館」に祖父母の写真があるという[1]。
著書
- 阿部襄『南洋紀行・珊瑚礁と貝』フタバ書院成光館、1943年 。
- 阿部襄『吉林の終戦』牧書店〈新少年少女教養文庫 34〉、1970年 。
- 阿部襄『貝の科学』(改版)アリス館牧新社〈ブルー・シリーズ 3〉、1975年 。
論文
- 阿部襄 (1943), “滿洲産ドブガヒの生態學的觀察”, 動物学雑誌 55 (2): 69
- 太田嘉四夫; 深田祝; 山本護太郎; 弘田礼一郎; 倉沢秀夫; 三好保徳; 岡田弥一郎; 阿部襄; 岸岡務 (1959), “綜合討論(生態・分類)”, 動物学雑誌 68: 103
- 大串竜一; 澄川精吾; 阿部 襄 (1954), “笠貝の帰家習性について(生態・動物地理)”, 動物学雑誌 63 (3): 96-97
賞詞
- 第12回(1965年)産経児童出版文化賞:「貝の科学」(著/阿部襄:牧書店)
脚注
関連項目
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