金子皆子とは? わかりやすく解説

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金子皆子

金子皆子の俳句

こでまりと酢飯の照りの間かな
こんなに霧深宿舎はまるで白衣を着て
ただ人を待つ霧の白粥をすすり
つかみ合いの少年釘のよう冬水仙
ぼたん雪家籠る少年の声なり
まんさくの音沙汰に山ぐらしあり
まんさくやいま山姥の面会い
むしかりの白花白花オルゴール
わが黒猫百日紅の花にもなれる
アロエの花黒猫も花年を越す
フォト増えていく小さなハートいっぱい
七夕が来て黒猫の老い呆け
中空の花桐を抱えきれぬ律子
五位鷺老人日暮日暮とこでまりに
京菜一ト株一ト抱え歳晩の明星
六月の真夜の家裂く金の馬
冬の夜の黒猫菜の花の匂い
夏闇吹かれ黒猫の青草のひとすじ
夫に母ありて折れ座る卯木
山人ら手を摑まれて時雨迎え
山陰に夢一つ青鷺と決める
抱きかかえ童女は重し霧の螢
斑雪山小がら一群楽器になって
新緑よ千鳥よ大観覧車徐々に
旅の椅子春の入江がここまできている
日常や椿一輪が重たし
春山の底なる母の骨おもう
月近く擬宝珠の花頭踏む
朝夢切る朝鳥の樫若葉笛
朝日の早い家の青麦に老婆
栃の実は夕日の落しゆく冷えか
桔梗桔梗わが家に少年が二人
正月に山雀二つ貝の頬
海鳥と卯の花風のいろはにほへど
海鳥の羽散る海桐の花の香なり
漁網たたまれ鳳凰木の赤い花
灯りにきている蜻蛉の羽音寝顔
獅子頭置かれるいつのまに茶の花
発熱に似るさんしゅうの花月余り
白い横顔ぎんなんの降るような時間
白い雲蒲の穂などつかまえている
眼鏡の隅の黒猫光りくる野分
箸を割る夕食の智佳子霧立ちぬ
紅葉山一夜泊りは野兎の湿り
花ぽとり散りまだ咲いています
菜の花ぼっち田の水鏡花ぼっち
葡萄の根燃す男たち春大雪
薬師本尊紅梅黒猫回り道
蜜柑の木に蜜柑雲のおんどりもいる旅
赤き木の実を朝光と思う一泊
 

金子皆子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/10 07:45 UTC 版)

金子 皆子(かねこ みなこ、1925年1月8日 - 2006年3月2日)は、埼玉県出身の俳人。旧姓・塩谷。秩父郡野上村(現・長瀞町)生まれ。1947年、金子兜太と結婚し句作をはじめる。1953年、兜太の所属誌「」に投句開始。1955年、風賞受賞。1962年、兜太の「海程」創刊に参加し、発行事務を全面的に担当する。海程賞、1988年、第35回現代俳句協会賞、2005年、『花恋』で第1回日本詩歌句大賞受賞。1996年頃より癌を患い長く闘病生活にあった。2006年3月2日死去、81歳。




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