超限帰納法とは? わかりやすく解説

超限帰納法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 18:51 UTC 版)

超限帰納法(ちょうげんきのうほう、: Transfinite induction)は、数学的帰納法整列集合上への拡張である、例えば順序数基数の集合の上で行う。この手法の正当性はZFCの定理である。[1]


  1. ^ J. Schlöder, Ordinal Arithmetic. Accessed 2022-03-24.
  2. ^ ここで、 が真である場合を分けて説明する必要はない。0 より小さい は存在しないので、に対しては空虚な真であり、 は真と考える。
  3. ^ クラス関数はルール(具体的には、論理式)であって、左手のクラスの各要素を右手のクラスの要素に割り当てるものである。ここでの例は定義域と終域が集合でなく、オブジェクトとして扱える関数には該当しない。
  4. ^ 実際、関係の定義域は集合である必要はなく、前段落で取り上げたように関係が集合状になっていればよい。


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超限帰納法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:48 UTC 版)

数学的帰納法」の記事における「超限帰納法」の解説

(A , ≤) を整列集合とし、P(x) を A 上で定義され命題関数とする。もし次の条件成立するならば、任意の x ∈ A について P(x) は真である。

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超限帰納法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 10:26 UTC 版)

超現実数」の記事における「超限帰納法」の解説

Sω を超えて超限帰納法を適用することを続ければ、より大きな順序数 α が α を誕生日とする最大超現実数を表すものとして取り出せる(これは本質的に、超限帰納法から得られる順序数の定義である)。そのような順序数最初のものは ω + 1 := {ω | } である。第 (ω + 1)-世代における正の無限大超現実数は他にも ω − 1 := {1, 2, 3, 4, … | ω} がある。この w − 1 が順序数でないことを見るのは重要である—順序数 ω はどのような順序数後継にもならない。これは誕生日 ω + 1超現実数であって、これを ω − 1 とラベル付けるのはそれが ω = {1, 2, 3, 4, … | } と −1 = { | 0} との和に一致することに基づく。同様に、第 (ω + 1)-世代属す二つ無限小超現実数 2ε := ε + ε = {ε | 1 + ε, ½ + ε, ¼ + ε, 1⁄8 + ε, …} および ε/2 := ε⋅½ = {0 | ε} が新たに生じる。 超限帰納法も後のほうの段階では、任意の自然数 k に対する ω + k よりも大きな超現実数 2ω := ω + ω = {ω + 1, ω + 2, ω + 3, ω + 4, … | } が存在する。この数に ω + ω と付けることの正当性は、その誕生日が ω + ω(つまり、ω から後継をとる操作によって到達できない最小順序数)であることと、超現実数としての ω と ω の超現実数和に一致することの両方理由からくる。これをまた 2ω と書くことも、それが超現実数 ω = {1, 2, 3, 4, … | } と 2 = {1 | } との超現実数の積に一致することで正当化できる。これは二番目極限順序数になる(ω から構成ステップ通じてこれに到達するには ⋃ k < ω S ω + k {\textstyle \bigcup _{k<\omega }S_{\omega +k}} 上の超限帰納法が必要になる)。これには無限集合の無限合併が、ここまでに用いてきた超限帰納法で必要とされた集合演算「よりも強い」演算として、含まれることになる。 順序数に対する従来の加法および乗法(英語版)はそれらを超現実数として表したときの超現実数としての演算とは必ずしも一致しないことに注意すべきである。順序数の和としての 1 + ω は ω に等しいが、超現実数の和は可換であり 1 + ω = ω + 1> ω が成り立つ。順序数付随する超現実数加法および乗法は、順序数の演算としては自然和および自然積(英語版)に一致する。 2ω が任意の自然数 n に対する ω + n よりも大きいことと同じく超現実数 ω/2 は無限大超現実数だが、任意の自然数 n に対する ω − n より小さい。つまり、ω/2 は ω/2 := {S∗ | ω − S∗} によっても定義できる。ただし、右辺の記法 x − Y(x は数で、Y は集合)は {x − y : y ∈ Y} の意味用いた。これは ω と ½ を表す形式 {0 | 1} との積と同一視できる。ω/2 の誕生日極限順序数 ω2 である。

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