虎の画風の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 22:50 UTC 版)
青年期から初期 南画風の筆法によって、虎の縞で形を作り描いている。毛書きは基本的に白黒で描かれているために全体には薄く白っぽく見える。 中間期 墨で縞を描くのは変わらないが、地肌に黄色と金で毛描きをし、腹の部分は胡粉で白い毛書きをしている。全体には黄色っぽく見える。 晩年期 虎の体躯に赤い彩色を施してから金泥や胡粉で毛描きが加えられており、全体に赤っぽく見える。この当時に描かれたものは「樹間之虎」「月下之虎」「山嶽之虎」など濃密な背景があり、樹木や岩山、笹などの描写は重厚で、洋画に影響を受けたと考えられるものも多い。 最晩年 地肌に赤、金で毛描きがなされ、その量も控えめになる。背景は晩年期より簡素化する。
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