稲田茂 (グラフィックデザイナー)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 稲田茂 (グラフィックデザイナー)の意味・解説 

稲田茂 (グラフィックデザイナー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/28 16:07 UTC 版)

稲田 茂(いなだ しげる、1928年 - 2009年7月)は、書体デザイナーグラフィックデザイナー岡山県小田郡矢掛町出身。稲田しげる亜井宇重夫(あい・うえお)名義でも活動した。「イナブラッシュ」「イダシエ」「昭和モダン体」などの書体をデザインしたことで知られている[1]。とくに「昭和モダン体」は漫画『さよなら絶望先生』のロゴに使用されたことがきっかけで「絶望書体」と呼ばれ人気を集めた[2]。死後、書体は有限会社六歌仙が管理している[3]

略歴

  • 1928年、岡山県小田郡矢掛町に生まれる。
  • 1945年、京城公立工業学校(現・ソウル科学技術大学校)建築科卒業。
  • 株式会社奥村組(岡山県)入社。
  • 株式会社日展(東京のディスプレイ会社)入社。
  • グラフィックデザイナーとして独立。レタリング文字に関する本を多く執筆。書体デザイナーとしては、明朝体ゴシック体のような基本書体よりも、広告の見出しなどに使われるディスプレイ体を中心に制作した。
  • 1973年、「少年少女世界の美術館」(主婦と生活社)全12巻の本文全文の描き文字を担当。
  • 全国ドライ新聞社専属ライター、株式会社CCセンター専属デザイナー。
  • 2009年7月、死去。

デザイン書体

主要なものに限る。

  • ファニー/FNY(写研、1972)
  • イナブラシュ/ENA(写研)
  • イダシェ/EDA(写研)
  • トーク(モリサワ、1980)
  • イボテ/EBOT(写研、1985)
  • イナひげ/EHGE(写研、1985)
  • イナミン/EEMN(写研、1989)
  • イナクズレ/EKZ(写研、1989)
  • イナピエロ/EPR(写研、1994)
  • ぶらっしゅ(リョービイマジクス
  • 木彫体(エム・ピー・シー、1999)
  • 昭和モダン体(エム・ピー・シー、1999)
  • 民芸体(エム・ピー・シー、2002)

著書

  • 『日本字フリースタイル700』(ダヴィッド社、1969)
  • 『日本字フリースタイルのエレメント』(ダヴィッド社、1971)
  • 『写真でみるレタリング入門』(ダヴィッド社、1975)
  • 『日本字フリースタイル700 2』(ダヴィッド社、1976)
  • 『タイトル文字1000 そのアイデアとバリエーション』(日美デザイン研究所)
  • 『明朝体・ゴシック体マスター』(日美デザイン研究所)
  • 『ちらし広告の技術 いちばん身近な広告媒体』(現代ジャーナリズム出版会、1978)
  • 『PTAとうさん奮戦記』(けいせい出版、1978)※1979年に「PTA父さん奮戦記」のタイトルで東映教育映画化
  • 『日本字フリースタイル700 3』(ダヴィッド社、1981)
  • 『新隷書体字典』(マール社、1981)
  • 『民芸文字』(マール社、1982)
  • 『組み合わせてすぐできるチラシタイトル5000』(マール社、1983)
  • 『昭和モダン体』(エム・ピー・シー、1999)
  • 『木彫体』(エム・ピー・シー、1999)
  • 『MPC看板フォントCD-ROM BOOK 1 木彫体』(エム・ピー・シー、2002)
  • 『MPC看板フォントCD-ROM BOOK 2 昭和モダン体』(エム・ピー・シー、2002)
  • 『MPC看板フォントCD-ROM BOOK 5 民芸体』(エム・ピー・シー、2002)

脚注

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「稲田茂 (グラフィックデザイナー)」の関連用語

稲田茂 (グラフィックデザイナー)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



稲田茂 (グラフィックデザイナー)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの稲田茂 (グラフィックデザイナー) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS