白石司子とは? わかりやすく解説

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白石司子

白石司子の俳句

どこからが晩年どこまでが薄氷
はじめに枯野でんぐりがえりする猫よ
ぽっぺんや子抱き観音細面
まなかいに鳥帰るまでの広漠
やわらかい言葉のように冬木中
バラは実に廃船あたりまえのように
ピカソノフクロウガヒロシマヲアルイタ
他郷なり鏡の中に雪が降る
傷ざわざわ暗号のように冬木立
八月の彎曲してゆく白昼
北風の直情か父のくるぶしか
君たちの正論新じゃがに近い
吹雪くかな僕らすべてに苛立ちながら
大乗とや月玲瓏と獣道
寒禽といいその他大勢といい
揚羽来る日常かなり直観的
整然と鳥帰らねば傷となる
朝焼がやけにヒロシマ焦がしている
枯蓮やたましひが哄笑してゐる
校訓やらホルマリン漬やら秋暑し
桜蘂降るがやがや記号騒がしい
は「バンザイ」だけを覚えている
極彩のブリキの玩具原爆忌
極月の岸の渇きよ漂鳥よ
残る月私という潦
母というやわらかな着地鶴来る
水母浮くひとつの言葉しか持たず
湯冷めして海馬にひろがる荒野かな
瀑布あり両面にある死の記憶
熱帯夜天降る駱駝と異邦人
父母老いゆく島の早蕨みな斜め
狐火なりそして誰かが抜けてゆく
狼の残響のごと釣瓶落し
猪の目の遠き色なり両神山なり
王道なる逃げ道もあり山椒魚
生の残光よ淋しい春昼だ
畦を焼く不器用な父ほどの闇
私へ戻りゆく水脈明易し
薄氷や私というひとりの他人
蚕飼の村山の神火の神澄む
蛇を踏む老獪の感触だな
蛍追う日常かなり直観的
言葉は自在なり凍蝶はかりそめ
逃げ水や人は十指をもてあまし
逃げ水追うよう人が人殺め
阿修羅像は美少年なり酔芙蓉
雁渡しぎいんと言葉カーブする
鮟鱇の口巨大迷路のはじまりとも
鳥葬や透明に研ぐ今年米
麒麟の首圧倒的多数の寒さだな
 




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