熊谷直国とは? わかりやすく解説

熊谷直国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 15:41 UTC 版)

熊谷 直国(くまがい なおくに)は、鎌倉時代前期の御家人。通称は二郎、平内左衛門尉。官位備中守。法名は妙直。


注釈

  1. ^ 高橋修は承久の乱当時に直家はまだ健在であった(乱の2か月後に病死)ため、乱を受けて直家と直国の養子縁組が設定された可能性はあるとする[2]
  2. ^ 家真もしくはその子孫が夭折して惣領家に熊谷郷が戻ったとすれば、直家の子孫が家真の熊谷郷を領有しても矛盾はないとする見方[6]も存在するが、それについては安芸熊谷氏が直実から家真への譲状を持っているのに直実から直家への譲状及び直家から直国への譲状は持っていないという別の問題が出てくると言う反論[7]がある。

出典

  1. ^ a b c d e f g h 今井尭ほか編 1984, p. 335.
  2. ^ a b c 高橋修「総論 熊谷直実研究の到達点と新たな課題」 高橋修 編著『シリーズ・中世関東武士の研究 第二八巻 熊谷直実』(戒光祥出版、2019年)ISBN 978-4-86403-328-2 P14-17.
  3. ^ 錦織勤・柴﨑啓太は異筆による読みの注記「さねいゑ」から、「家真」は「実家」または「真家」の誤記の可能性を指摘する。
  4. ^ 錦織勤「安芸熊谷氏に関する基礎的研究」(初出:『日本歴史』437号(1984年)/所収:高橋修 編著『シリーズ・中世関東武士の研究 第二八巻 熊谷直実』(戒光祥出版、2019年)ISBN 978-4-86403-328-2
  5. ^ 柴﨑啓太「鎌倉御家人熊谷氏の系譜と仮名」(初出:『中央史学』30号(2007年)/所収:高橋修 編著『シリーズ・中世関東武士の研究 第二八巻 熊谷直実』(戒光祥出版、2019年)ISBN 978-4-86403-328-2
  6. ^ 菊池大樹「惣領制の展開と信心の継承-武蔵熊谷氏を中心に-」東京大学日本史研究室紀要別冊『中世政治社会論叢』(2013年)
  7. ^ 大井教寛「熊谷氏文書「熊谷蓮生譲状」の再検討」(初出:『熊谷市史研究』6号(2014年)/所収:高橋修 編著『シリーズ・中世関東武士の研究 第二八巻 熊谷直実』(戒光祥出版、2019年)ISBN 978-4-86403-328-2


「熊谷直国」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「熊谷直国」の関連用語

熊谷直国のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



熊谷直国のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの熊谷直国 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS