渦度流れ関数法とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 渦度流れ関数法の意味・解説 

渦度・流れ関数法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/01/25 07:35 UTC 版)

渦度・流れ関数法とは、2次元非圧縮性ナビエ・ストークス方程式(NS方程式)の未知変数を減らして解析を簡単にするための手法のひとつ。NS方程式には未知変数がx 方向速度、y 方向速度、圧力の3つあるが、これを渦度ζと流れ関数ψの2つにする方法である。

導出

次の2式から始める:

2次元非圧縮性NS方程式
連続の式

以上の2式には、未知変数が速度ux 方向成分、y 方向成分、および圧力の3つある。NS方程式の回転をとり、連続の式と連立させることによって、次の渦度輸送方程式を導くことができる:

ここで、ζは渦度である[1]

さらに流れ関数ψを、次式を満たす関数と定義する:

すると次の式に書き換えることができる:

:渦度輸送方程式

上式は未知変数が渦度ζと流れ関数ψの2つだけであり、元のNS方程式に比べ、解析が簡単になる。

脚注

  1. ^ 2次元流れのため、渦度ベクトルは流れの平面に直交する成分のみ値を持つ。

参考文献

  • Joel H. Ferziger; Milovan Perić; 小林敏雄、谷口伸行、坪倉誠訳 『コンピュータによる流体力学』 シュプリンガー・フェアラーク東京、2003年、176頁。ISBN 4-431-70842-1 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「渦度流れ関数法」の関連用語

渦度流れ関数法のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



渦度流れ関数法のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの渦度・流れ関数法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS