沼尻巳津子とは? わかりやすく解説

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沼尻巳津子

沼尻巳津子の俳句

いくたびも山を直視の遍路行
いつよりの身の斜めぐせ芒原
いまも遺る奉公袋麦の秋
けふ我は揚羽なりしを誰も知らず
この夏や眷属はみな飛蚊症
ふるさとや顔のまともを蟬がうつ
わが骨の髄はくれなゐ夕月夜
一斉にもの食む春の夕まぐれ
乳沁みの上布の織人不知かな
五月五日全き富士と逢うて去る
兄と二人蜩山に空腹なり
初秋の逆光に入る鳥の数
句合せや五位啼きわたる屋根の上
味方となせる朱欒一箇を枕上ミ
唇の二枚を合せ吹く空蟬
囀の片岡に頭休めゐる
夕焼くる大和よ恋も死もあまた
夢十夜ことごとく花吹雪せり
天の川余白を多く書く手紙
天使祭棒パンと棒胸に抱き
天水や桔梗不意に立ちあがる
寒蟬の胸乳を締むる長啼きや
少年と蒲公英の数限りなし
平らかに高き柩や鳥雲に
扉を開けて閉めて六月たかぐもり
敗荷の地中管弦楽おこらむ
春の夜の胸鰭で泣く魚なりけり
春の雁手控に紅にじみたる
月光や葦の繁りの中も葦
根の国へ手足を伸ばす朧かな
桑酒を醸し阪東育ちかな
榠櫨一顆置けば傾ぎて個室なり
水を煮てこころ濁れり建国祭
水鳥の嘴のさきざき近つ淡海
汝は伽藍夕べときめく蝙蝠よ
泣きじゃくる魂ひとつ春夕べ
海ゆかば海に橋なし昭和果つ
海坂を斜めのぼりや春祭
白南風や沖に真昼の地震おこる
目覚めけり青き何かを握りしめ
秋を聴く肺あたたかき姉妹
胸中に胸突坂や初御空
花時の舌の根におく熱さまし
菜の花の囲める鬼の家孤つ
虚空より遊糸到れり漆の木
西方に富士の山あり火を焚けり
金剛の青葱拔かめ朝まだき
鍵束の鍵みな合はぬ春の暮
長き夜のやはらかすぎる枕かな
長巻の繃帯ゆるみ梅雨の月
 




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