江中真弓とは? わかりやすく解説

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江中真弓

江中真弓の俳句

ちちははの墓には寄らで野に遊ぶ
どしやぶりへ思ひきつたる蝶ひとつ
はたと止む噴水思ひくつがへる
ははが来る明き灯火に柿剥けば
ひと言のあとの無言や鳥雲に
ふくろふのふくらんでまた眠くなる
ふるさとは身のうちにまで日脚伸ぶ
みんみんにわたしが見えてゐるらしき
コスモスに光・風・影・我に母
ペン執れば言葉にげゆく冬の鵙
一望の枯蓮に火の色を見き
人とゐてひとりの時間木の葉ふる
傾いて帰りたくない茄子の馬
働き蟻兵隊蟻日はかんかんと
全身が耳寒林を抜けるとき
冬の象貌の輪郭さだまらず
冬木の芽そのひと言を力とす
冬雲をこぼれし鳥のひかりけり
冬青空胸中の鈴鳴りはじむ
団栗ひかる拾つてくれといふやうに
塀越しに手が見えてもぐ桜んぼ
天辺の鳶が鳶呼ぶ涅槃西風
幾列か帰る雁見て日の暮るる
底紅の紅に明日の力見ゆ
弟と駅まで歩く夕立あと
手袋をぬぎ手を触るる別れかな
振込機に命ぜられをり日短か
春寒し水脈といふもの我も曳き
昼の虫峠の神は足短か
栗を出て行き所なき栗の虫
根こそぎの藻を打ち上げて夏の潮
梅剪るや空のいづこも傷つけず
梟のあくびを見たり花の昼
梟よ山に夕日がいま落ちる
楸邨忌夏の落葉を言葉とも
水中の桃ひかりをり楸邨忌
涅槃図のまはりこの世のもの音す
眼うらの山河は濡れて帰る雁
秋の蛾の脚を揃へて食はれたる
秋澄むや人に目といふ海がある
背骨しかとあり寒潮に向きて立つ
脱ぎきれぬ皮ぶらさげて今年竹
花ぐもり土中に動くもぐらの掌
落ちてきて雲雀かたちとなりにけり
蓮の実飛ぶ年々に子の遠くなり
薔薇の渦午後の時間が流れ出す
蟻地獄しづかに深くなつてゐる
角砂糖角よりくづれ牡丹雪
身のどこか透きとほりゆく柚子を煮て
近づくと何と柔らかな枯山
 




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