標識再捕獲法とは? わかりやすく解説

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標識再捕獲法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 00:48 UTC 版)

鳥類標識調査で付けられた足環
翼タグ
標識の首輪が付けられたケープハイラックス
背びれの下に標識が付けられたネコザメ

標識再捕獲法(ひょうしきさいほかくほう、英:mark-recapture)とは、個体群を構成する個体数を推定する為の方法の一つである。主に個体群生態学で使用される。捕獲再捕獲法 (capture‐recapture)、標識再捕法[1]、捕獲‐標識‐再捕獲法とも呼ばれる。[2]

個体群生態学において、全個体を把握し、その個体数を数える事は不可能に近いため、さまざまな個体数推定法が用いられる。推測された値は、絶対個体数 (absolute abundance) に対し、推定個体数 (relative abundance) と呼ばれる。実際には、個体数そのものではなく、対象を個体群の一部と見て、密度を推定する場合もある。その場合、密度推定の語も使われる。

Petersenによる標識再捕獲法[1][2][3]

最も基本的かつ単純なモデルである。閉鎖系(指定されたフィールドの個体数は標識再捕獲法の実地時間中に変動しない)で、個体が短時間に十分混じり合えるフィールドにおいて、個々の捕獲率に差が無く、その系における個体の死亡と出生は起こらない。また、つけた標識がその後の個体の行動に影響を与えない。再捕獲の回数は1回で最初の捕獲時と同じ条件で行われる。以上の仮説を前提として以下の理論が成立する。

  1. フィールドからM匹捕獲し、それらに標識をつけてフィールドに戻す。
  2. 二度目の捕獲(または発見)を行う。

再捕獲数(C)中、R匹に標識が付いていたとすると、

標識個体の数(M)/全個体数(N)=再捕獲された標識個体の数(R)/再捕獲された個体数(C)

なので、    



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