椴法華村の水道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 15:10 UTC 版)
本項では椴法華村の水道について解説する。
概要
北海道亀田郡椴法華村はかつてより飲料水に乏しい地域であった[1]ため、1910年(明治43年)に村の有志で木管簡易水道が作られた[2]。これは富浦と島泊のあいだを流れる番屋川[3]を水源としていたため両集落の20から30戸ほどに給水する程度であった。また、一部の給水管に竹管が使われるなど、設備も貧弱なものであった[4]。当時の設備では加入希望者の需要を満たしきらなかったため、大正時代になると取水設備ならびに給水管の改善が行われ、給水範囲も浜町まで広がった[4]。この水道は椴法華水道組合によって運用されていたが、設備の老朽化などによって飲料水として不適当なものとなり、太平洋戦争の終結に前後して殆ど使用に堪えないものとなった[4]。
飲料水の問題を解決すべく椴法華村は1949年(昭和24年)4月に調査を開始、1950年(昭和25年)7月に道知事に申請を行い11月に認可を得る[1]。8月に起工した工事は11月に竣工し、12月8日に上水道完成祝賀会が行われた[1][2]。
2004年(平成16年)に椴法華村が函館市に合併すると、椴法華村営水道は函館市水道局に引き継がれる。水道料金は家庭用は一番安価な函館市の水道料金に合わせられ、業務用などの水道料金は合併4町村の方が安いため、5年間の経過措置が設けられた[5]。
脚注
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