月野ぽぽなとは? わかりやすく解説

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月野ぽぽな

月野ぽぽなの俳句

あめんぼう宇宙ぽろんとさざなみす
さんしゅゆの真昼は遠い風の地図
その中に崩落の音花カンナ
ふくらはぎの深さに藤の花咲けり
ぶらんこの鉄に戦歴あるだろうか
まひるまの淡き骨格秋しぐれ
みずうみは凍てて翼の昏さかな
ピッチカート蛍ピッチカート蛍
佐保姫のハミングをするときは風
傷口に触れないように山眠る
先すでに草になりたる髪洗う
夏の魚銀色よりも静かなり
少年の扉やわらかキリギリス
山里に霧の気配りゆきわたる
手紙読む月の樹海をゆくように
春の鳥水平線をつまびくよ
桜咲く乳房あることたしかめて
母たちは朝顔色にほほえみぬ
毛皮より短きいのち毛皮着る
泣くために溜めておく息夕花野
爪で剥がした痕であり朝の月
狼の目に中世の風ありぬ
白木蓮ときには濁るため歩く
短夜のグランドピアノ獣めく
自らに逆らうかたち稲光
舌先の尖る泰山木の花
蛇穴を出て青空の青沁みる
鈴鳴らすように旅人汗をかく
陽炎はとてもやわらかい鎖
黄落す光が重たすぎるとき
 

月野ぽぽな

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/07 21:45 UTC 版)

月野 ぽぽな(つきの ぽぽな)は、日本俳人。本名、木川実千代(きがわ みちよ)[1]アメリカ合衆国ニューヨーク市在住。金子兜太主宰「海程同人(終刊まで)、「海原」同人(2018年9月より)。現代俳句協会会員。星の島句会(旧称「ニューヨーク句会」)代表。夫はピアニスト木川貴幸[2]

経歴

長野県に生まれる。長野県伊那北高等学校信州大学教育学部卒業。教員を経て渡米。 2004年俳句結社「海程」に入会、金子兜太に師事。2008年第43回海程新人賞受賞。2009年豆の木賞受賞、2010年「ハミング」で第28回現代俳句新人賞受賞[3]海外日系人協会主催の第8回海外日系文芸祭海外日系新聞放送協会会長賞受賞[4]2011年北米伊藤園俳句グランプリ優秀賞受賞。2012年第11回海程会賞受賞、北米伊藤園俳句グランプリ最優秀賞受賞。2014年第50回海程賞受賞。2017年「人のかたち」で第63回角川俳句賞受賞[5]。2018年自由律俳誌「青い地球」より青い地球賞受賞。2019年豆の木賞受賞(2回目)。

脚注

  1. ^ 木川 実千代 | ニューヨーク日系人会ビジネスウーマンの会” (日本語). 2020年12月16日閲覧。
  2. ^ jimukyoku (2018年1月24日). “月野ぽぽなさん(高36回)が、第63回角川俳句賞を受賞しました!” (日本語). 伊那北高等学校関東同窓会. 2020年12月16日閲覧。
  3. ^ 現代俳句新人賞
  4. ^ これまでの海外日系文芸祭賞 - 公益財団法人海外日系人協会
  5. ^ (黒板)第63回角川短歌賞・俳句賞:朝日新聞デジタル

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