新長谷寺 (四国中央市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 新長谷寺 (四国中央市)の意味・解説 

新長谷寺 (四国中央市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 05:59 UTC 版)

新長谷寺

本堂
所在地 愛媛県四国中央市寒川町3214
位置 北緯33度57分34.0秒 東経133度30分10.0秒 / 北緯33.959444度 東経133.502778度 / 33.959444; 133.502778座標: 北緯33度57分34.0秒 東経133度30分10.0秒 / 北緯33.959444度 東経133.502778度 / 33.959444; 133.502778
山号 豊岡山(ほうこうざん)
宗派 高野山真言宗
本尊 十一面観世音菩薩
札所等 新四国曼荼羅霊場27番
法人番号 6500005005830
新長谷寺
新長谷寺 (愛媛県)
テンプレートを表示

新長谷寺(しんはせでら)は、愛媛県四国中央市寒川町にある寺院。宗派は高野山真言宗、本尊は十一面観音菩薩で、新四国曼荼羅霊場第27番札所。

御詠歌:初瀬より ここによるべの 浜波に ふかき縁の あらわれにけり

概要・歴史

遠望

麓より225段の石段を上ると境内に至り、瀬戸内海燧灘が見渡せる絶景の山腹にあり、広い境内には四季の花々が楽しめ、松山自動車道下り線からも見ることができる山寺である。

聖武天皇の時代、奈良の長谷寺(西国8番)に安置すべき本尊を造刻に先立って、稽文会と稽首勲の二人の仏師により養老5年(714年)試みに像を造られた後、行基は浪花の浦より虚舟にその試し彫り仏(像高6尺2分)を乗せ「仏法有縁の地に至りて衆生を救済し給え」と流したところ、当地寒川の浜・黒岩に漂着し村人によって山腹に祀られた。その後、行基が四国巡錫の砌、偶然この地に来りて観音像を参拝すると以前自らが流したる尊像なりと念驚き感涙し、このことを宮中に奏上し勅命を受け、神亀6年(729年)立石大門から山腹に至る広大な寺域に堂塔伽藍を建立し、入仏開眼供養を行い、長谷寺に因み新長谷寺と称し隆盛を極めた[1]

しかし、度重なる山津波や天正13年の兵火などにより寺地は縮小するも、寛永12年(1635年)伽藍が再興されなお広大な寺地を有し、西条藩松平家の祈祷寺としても栄えた観音霊場である。

2024年3年22日より31日まで本尊十一面観音の33年ぶりの御開帳が本堂で行われ、同時に「新長谷寺藝術祭十一面」が境内各所で行われた。

境内

仁王門
  • 大師堂
  • 仁王門

石段

  • 毘沙門堂

石段

  • 本堂・宝物殿
  • 護摩堂:不動明王立像
  • 鐘楼堂
  • 新四国八十八参道
  • 客殿・本坊
四国八景 本堂前より

文化財

四国中央市指定有形文化財
  • 木造十一面観世音菩薩立像:本尊で秘仏33年に一度開帳。高さ約1.8mの寄木造で、船形光背は後世のもの。明治初期に補修され全身に金泥が施されているが、藤原末期作、721年(養老5年)長谷寺の本尊として試作された仏像を舟に乗せ海に流したものが、寒川の黒岩磯に漂着したものと伝えられている。1962年(昭和37年)4月1日指定
  • 仁王門:江戸時代初期作、四鎮である社殿を移築したもので火頭窓を配した寄せ棟造、1979年(昭和54年)1月12日指定

交通案内

鉄道

前後の札所

新四国曼荼羅霊場
26番 真観寺-- 27番 新長谷寺 -- 28番 三福寺

脚注

  1. ^ 当寺発行のパンフレットより

参考文献

  • 新四国曼荼羅霊場会/監修 『新四国曼荼羅霊場ガイドブック』えびす企画/刊 2007年1月



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  新長谷寺 (四国中央市)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新長谷寺 (四国中央市)」の関連用語

新長谷寺 (四国中央市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新長谷寺 (四国中央市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新長谷寺 (四国中央市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS