弘法の松
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弘法の松(こうぼうのまつ)は、神奈川県川崎市麻生区百合丘2丁目に存在したマツの木。現在、周辺は「弘法松公園」として整備されている[1]。
歴史
かつて弘法大師がこの地を訪れ、百の谷があれば寺を建立しようとしたが、谷が九十九しかなかったため、これを断念し、その代わりにマツを植えたのが始まりとされている[2]。やがて、この松が成長し、「弘法松」と呼ばれるようになったと言われる[2]。
樹齢数百年の黒松で[1]、樹高は32m、根回り11mだった[2]。1956年に火災に遭って衰弱し、枯死した[2]。現存する松は、2003年に植樹されたものである[2]。

伝承
昔、若者が、目の見えなくなった母親のために、医者に薬を取りに行った帰り、疲れて、弘法松の下で居眠りをしてしまった。その時に見た夢のお告げの通り、弘法松の湧き水と松をせんじたものを飲ませたら、目が見えるようになった。しかし、その後、他の村人が辺りを探しても、湧き水は出なかった。その後、その話が、周辺に伝わり、松の皮を剥ぐ者が多くなった。困った村人は、役場に頼んで、松の周りに柵をしてもらったが、いつしか、騒ぎも収まり、いつのまにか、その柵も朽ちてなくなった。
脚注
外部リンク
- 弘法松公園 - 川崎市
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