広異記 (王通明)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 広異記 (王通明)の意味・解説 

広異記 (王通明)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/18 17:13 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています詳細

広異記』(こういき)は、晩唐以前に成立した推定志怪集。

撰者は王通明(おうつうめい)。但し、存世の時代や本貫、経歴の一切は不明であり、従って本書の成立年代も不明で、唐の懿宗咸通初年頃(基督教暦9世紀中半)の成著と考えられる樊綽(はんしゃく)『蛮書』(ばんしょ)巻10に本書を引いて槃瓠の神話を叙しているのでそれ以前の成立であった事しか判らず、更に、その槃瓠神話の僅か1条が確かな逸文として知られるのみで全体の内容や巻数も明らかでないが、その1条から敷衍すると古代の神話を集めた志怪集であったとも推定出来る[1]

なお、『太平御覧』巻921や呉淑中国語版(ごしゅく)撰注『事類賦』(じるいふ)巻19、董斯張中国語版(とうしちょう)纂『広博物志』(こうはくぶつし)巻42等が『広異記』からとして引く赤帝女(せきていじょ)の帝女桑神話も古代神話という共通性から槃瓠神話同様本書の逸文である可能性がある[2]

脚注

  1. ^ 李劍國『唐五代志怪傳奇叙録』、南開大學出版社、1993年。
  2. ^ 李前掲書。尤も、戴孚撰の同名集に帰す説もある。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「広異記 (王通明)」の関連用語

広異記 (王通明)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



広異記 (王通明)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの広異記 (王通明) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS